日誌

記事(ユネスコスクール2)

インドの学校とスカイプで交流しました。


 11月24日(火)に”ESD Food Project"の一環として本校、安古市高、Kuthuparamba HSS 校間でSkypeによる交流を試みました。
 3校同時に交信を行う予定だったのですが、通信環境の関係で実現はできませんでした。そこでとりあえず2校間での交信にトライする方針へと変更しましたが、なかなかKuthuparamba HSS 校と繋がりません。ですが何回も何回も交信を試みた結果…


  インドと繋がりました!
 
 「Hello」「Hi」と簡単な挨拶を交わします。
 この日一番の盛り上がりを見せるメンバー。歓声があがります。
 ですが残念ながら15秒ほどで切れてしまいました。
 この日一番の盛り下がりを見せるメンバー。「ああー」とため息がもれました。

 インドと日本の通信環境の違いを知ること、これも国際理解です。インドと短い時間ではありましたが、今回の一歩は大きな一歩です。インドとの交流方法を模索し、これからも積極的にチャレンジしていきたいと思います。
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安古市高等学校とのSkypeミーティングを行いました。

 現在目下進行中である国際協働プロジェクトである"ESD Food Project" は、インドのKuthuparamba HSS 校と広島の安古市(やすふるいち)高校と協働で行っています。 
 11月16日(月)に本校メンバーと安古市高メンバーとの間で第1回Skypeミーティングを行いました。
 
 自己紹介や学校紹介を行い、プロジェクトの進捗状況について報告し合いました。
 メンバーにとっては初めて話す相手、さらにはSkypeであったということで、とても緊張していたようでした。ですが、ミーティング終了後には「次はもっと自分から話せるようになりたい」という前向きな反省を聞くことができました。
 Skypeを用いた活動はこれからも積極的に実施していきます。次回は
Kuthuparamba HSS校も交えた会となるでしょう。英語でのやり取りです。準備、頑張りましょうね。
 このような活動を経るごとに、生徒がどのように成長していくか楽しみです。
 
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パキスタンの教育関係者が来校しました!

 11月11日(水)JICA二本松の委託事業の一環でパキスタンの教育関係者11名が安達高校へ来校し、生徒との交流を行いました。

 5グループに分かれて1学年の各クラスに入り、パキスタンの紹介を英語で行っていただきました。紹介後はそのまま
パーティーや折り紙、かるた等、各クラスで決めたレクリエーションを通して生徒達と交流しました。
 
 放課後は、Welcome Supporter(WS)との交流会を行いました。WSは、今回の交流会にて積極的にパキスタンの方とコミュニケーションをとりたい人を募い、我こそはと応募してくれた1学年、2学年合わせて13名の有志生徒の集まりです。
 英語が苦手だ、と自分で思い込んでいる生徒もあらかじめ
用意した質問カードを片手に積極的に話しかけ、パキスタンの方と立派にコミュニケーションを取っていました。コミュニケーションに必要なものは言語力だけではなく、そういった姿勢なのだということを示してくれたと思います。

  

 交流会終了後、WSからは「楽しかった」、「あまり英語が話せなくて悔しい!」という前向きな感想が多数聞かれました。
 終了後、代表のケサル・ハタックさんからは「①礼儀正しさ、②時間の正確さ、③誠実さ、この3つに関しては他の先進国は到底日本には及ばない」とのコメントを頂きました。
 
 ユネスコスクールである安達高校ならではの取り組みを通し、またひとつ生徒が成長した姿を見ることができたと思います。


  
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筑波大学にて研究指導を受けてきました。

 「ウミガメの死骸を解剖すると、クラゲと間違えて食べてしまったビニールで、鳥の死骸を解剖すると、米粒と間違えて食べてしまったプラスチックでいっぱいのときがある。」 
 
 11月7日(土)自然科学部生徒5名と教諭1名が
筑波大学 中島 敏明 教授の研究室を訪問し、土に溶けるプラスチック、「生分解性プラスチック」の研究について指導していただきました。

 中島先生は微生物応用の専門家です。①生分解性プラスチックの分解、②バイオディーゼル廃液から燃料の再生産、③特定のプラスチックの分解の効率化を、微生物本体、または微生物が持つ酵素を用いて目指しておられます。
 今回の訪問では、まず生分解性プラスチック研究の現状を説明していただいたのち、生分解性プラスチックを溶かす能力の高い微生物を見つけ出すための実験を生徒一人一人が実際に行わせていただきました。

  
          聴講中              英語での試料の作り方講座。みんな大丈夫?    ガラス細工。プロの技です。
  
ガスバーナーで熱してから細工します。      ガラス細工に挑戦!上出来でした。       スクリーニング作業。慌てず急いで丁寧に!

 
海鳥の足やアシカなどの海獣に絡みついた釣り糸を報道などでご覧になったことはありませんか?私たちが普段使っているプラスチックの多くは、自然には分解されないため、海や土に廃棄されたプラスチックは非常に長い間存在し続けます。つまり、自然界に放置されているプラスチックごみは増えることはあっても減ることはないのです。

 そこで近年、微生物によって自然に分解されるプラスチック、生分解性プラスチックが注目されてきました。私たち安達高自然科学部は持続可能な未来のため、生分解性プラスチックの研究を行っていきます。



 最後に、中島先生や博士研究員、そして学生の皆さん、ラボのお引っ越し等大変お忙しい時期にもかかわらず、一日中ご指導していただいたこと、感謝申し上げます。ありがとうございました。

※この事業は国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)による「中高生の科学研究実践活動推進プログラム」の助成を受けて行われました。

 ちなみに、この日はたまたま筑波大学の学園祭でした。そして偶然にも(!)お昼に空き時間が生じたため、学園祭へと生徒を解き放ちました。
 初めて降り立つ総合大学の学園祭の熱気、人波に戸惑う生徒達。
 いきなり現れたフリーハグ集団にハグされ、さらに困惑する生徒達とついでにハグされ困惑する引率教諭。
 「DK(男子高校生)だDKだ」とたくさん話しかけられ、次からは制服じゃなく私服で来させてくれと懇願する男子生徒。
 たくさんの良い経験ができたようで、私は満足です。
 以上、ハグされたときに撮られていた動画が拡散しないことを切に願う引率教諭でした。
 


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台風18号等災害義援金

過日、ユネスコスクールの一環として茨城県共同募金会に台風18号等災害義援金30,593円をお届けしました。本校の生徒が発起人となって学校全体に義援金を募ったものです。現地の被災した方々への復興支援となることを祈念いたします。
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ユネスコスクール東北大会にて生徒が発表を行いました

 10月30日(金)に宮城教育大学で行われたユネスコスクール実践大賞の授賞式の後は、ユネスコスクール東北大会が開催され、東北地区の学校による持続可能な開発のための教育(ESD)実践発表が行われました。各校の教員が学校の取組を発表する中で、本校の3年生3名がこれまでの学習内容を発表してきました。

         

 とても堂々とした発表をし、韓国の先生に「Wonderful presentation!(素晴らしい発表だった)」と称賛を受けるなど会場を盛り上げました。改めて、生徒の情報発信は社会を動かす力を秘めていること、そして生徒自身の成長に大きくつながることを実感しました。

 東北大会終了後は、宮城教育大学の斎藤千映美 教授や斎藤先生が顧問を務めるESDサークル「自然フィールドワーク研究会YAMOI」の学生さんと共に学内を案内していただきました。
 
         
    齋藤先生。(私以外には)気さくな先生です  最強のESD生物教材(斎藤先生談)とのふれあ
                                                                                    い

 この交流によって進路を改めて考えた生徒もいたようでした。新しい世界に触れることで自身の可能性は広がっていくのだと思います。本校のESDはこれからも、生徒が様々な人とつながる機会を提供し、生徒の可能性を広げていきたいと考えています。 
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ユネスコスクール実践大賞授賞式に参加しました!

 本校は宮城教育大学・東北地区ユネスコスクール実践大賞を受賞いたしました。この賞はユネスコスクールとしてユネスコの理想を実現する優れた取り組みを創出し、東北地区のユネスコスクール加盟校の模範となる学校に贈られるものです。10月30日(金)、宮城教育大学で授賞式が行われ、本校教諭と生徒10名が参加して参りました。

   

 授賞式の後、本校の取り組みを発表しました。本校の取り組みを広く知ってもらい、学校間のネットワークを広げることは本校のESD活動を持続可能にするために有意であると考えております。今後も生徒のみならず、教員による情報発信を積極的に行っていきたいと思います。
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再生可能エネルギー施設の見学会を実施しました(前編)

 福島県は2040年までに再生可能エネルギーによる県内エネルギー需要100%を目指しており、再生可能エネルギー施設が県内に続々と生まれています。
 一方で、本校自然科学部はかねてより温度差のみで電気を起こす「温度差発電」という再生可能エネルギー発電の研究を行ってきました。そこで今回は再生可能エネルギー発電の現状と課題を探るべく、10月24日(土)に本校自然科学部12名で福島空港メガソーラー発電所と土湯温泉バイナリー発電所の施設見学会を行いました。

 福島空港メガソーラー発電所は北発電所では500kW、南発電所では500kW、その他で約200kW発電しており、計1200kW(1.2MW)、330世帯分の電気を作っています。
 当施設は様々な種類・メーカーによる太陽光パネルをそろえており、発電効率や耐久性を調べる巨大な実験場の役割も果たしているそうです。

       
     パネル点検の様子       福島県のエネルギー政策についての説明        集合写真 

 当日は一般社団法人「福島復興ソーラー・アグリ体験交流の会」の企画担当のお二人に加え、安積高校の生徒さん一人にお手伝いいただきながら、実際に太陽光パネルの点検作業を体験させていただきました。
 点検作業終了後はソーラー・アグリのお二人に福島空港メガソーラー事業、福島県庁エネルギー課の方に福島県のエネルギー政策についてお話を頂きました。

 
 
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再生可能エネルギー施設の見学会を実施しました(後編)

 10月24日(土)に行った再生可能エネルギー施設見学会。福島空港メガソーラーを見学したのちに土湯温泉バイナリー発電所を見学させていただきました。
 
 バイナリ―発電は
地熱発電の一種ですが、従来の地熱発電に比べて低温の熱源でも発電でき、温泉資源を無駄なく活用することができます。バイナリ―発電は全国では土湯温泉の他には九州の一部でしか行われていない、現在最も注目されている発電方法の一つです(当日も午前中に長崎大学の先生が視察に来られていたそうです)。
 
 

 当日は「(株)元気アップつちゆ」の事務局の方にご説明いただきました。「元気アップつちゆ」はバイナリ―発電所の他にも小水力発電所も行っており、今後は好適環境水を用いた養殖で土湯名物を作り、町の活性化につなげたいとのことでした。

 一日を通して再生可能エネルギー先進県としての取り組みに触れ、話を聞くことで生徒の興味がさらに高まったようでした。
 安達高校は復興教育の一環として再生エネルギー教育をこれからも推進すると共に、今回お世話になった福島復興ソーラー・アグリパーク様や(株)元気アップつちゆ様のような福島の復興のために尽力してくださっている地域事業者様とのつながりを大事にした活動を行っていきたいと考えております。
 今回は誠にありがとうございました。
 
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いわき明星大学東之弘教授による講演会を開催しました。

 10月14日(水)に、いわき明星大学科学技術学部 東之弘 教授をお招きして、ユネスコスクールESD講演会「ふくしまの未来とエネルギー」を1学年を対象に本校体育館にて開催いたしました。

 

 日本のエネルギー自給率が6%にすぎない事や、日本は世界の中でもエネルギー消費量が多いこと、持続可能な社会のためにも再生可能エネルギーなどの新しいエネルギーの開発が必要であることを説明していただきました。

 「日本のエネルギー自給率の低さに驚いた。」、「これまでエネルギーに興味はなかったけど、これからは考えてみようと思った。」、「来年のESD発表会につながると思う。」という前向きな感想が数多く見られました。

 安達高校はこれからも大学や地域事業者と連携し、持続可能な社会を考える契機となるような教育活動を展開していきます。

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