日誌

カテゴリ:ユネスコスクール

放射線に関する実験を行いました。

  福島大学 岡田 努 先生にお借りした実験道具を用いて、本校1年生3名が学校敷地内の放射線量の測定、放射性物質を土に埋めることが遮蔽に効果的であるかどうかの実験、遮蔽する物質によってどれだけ放射線をカットすることが出来るかの実験を行いました。
   
  校内、敷地内の放射線量をそれぞれ測定しました、生徒達が一日の大半を過ごす校内では0.06μSv/h以下となっており、国の基準値を下回っています。学校敷地内は軒並み0.20μSv/h以下まで下がっていますが、場所によっては1.0μSv/hを超える放射線量が観測されました。除染が進み、空間線量が下がってきていますが、場所によってはまだ高いところが残っているのもまた事実でした。
  「線量が高い箇所を知っているか否かで、出来るだけそこを通らないようにしたり、どうしても通らざるを得ないときは素早く通り過ぎる等の対策を取れるどうかが決まる。調べることは大事なんだ。」
  という生徒の感想がとても印象的でした。

  放射線遮蔽実験では、実験用の放射線源の上に袋に入れた土をかぶせていき、その度に放射線量の測定を行いました。結果として土の量が増える度に線量は下がっていき、土に埋めることの効果を実感しました。
  また、遮蔽する物質によって遮蔽の効果を測る実験では、アクリルよりも鉛のほうがより効果的であるということを再確認しました。。

 これらのことは報道などで当たり前のように言われていることですが、実際に実験によってその事実を確認することで情報がより自分ものとして入ってくるということを私自身も再確認しました。こういった活動を通して、生徒達にとって意味のある情報を手に入れる力、そして生徒達による後悔のない自己決定を行う力の向上に寄与することが出来れば、と思います。
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