福 島 県 立 安 達 高 等 学 校
記事(ユネスコスクール2)
「福島第一原子力発電所・廃炉資料館」研修
8月1日(木)に、復興教育研修の一環として、廃炉資料館および福島第一原子力発電所を訪問しました。2年生8名、3年生15名の計23名が参加しました。
朝6:30に安達高校を出発し、バスの車中で「放射線に関する基礎知識」の講義を受けました。廃炉資料館に到着後、本人確認の手続きを経て、入構案内に関する説明を受けました。バスで30分ほど移動し、福島第一原子力発電所を見学しました。所内はバスで移動しながら、たくさんの処理水貯蔵タンクの存在、被災した設備、処理水海洋放出の施設、処理水の安全性について説明をいただきました。そして、線量に注意しながら2011年に過酷事故を起こした原子炉建屋(1~4号機)の状況を間近で見学しました。当時の津波で破壊された施設を目の当たりにしてその威力に圧倒されたこと、一方で周辺の工事など廃炉に向けた施設の整備が進みつつあることも感じることができました。
昼食後は廃炉資料館の見学を行いました。当時の事故の状況と復興に向けた取り組みについてなどの所員の説明に生徒たちが真剣にメモを取る姿が印象的でした。燃料デブリの取り出しの技術的な困難さ、事故で生じた放射性廃棄物の中間貯蔵、最終処分など、様々な課題が山積しています。参加生徒が13年前の原発事故を自分事としてとらえ、福島の今後について改めて考えるきっかけとなった研修でした。
令和6年度 JICA二本松 国際理解講座
1学年を対象に、JICA国際理解講座を11月6日(水)に行いました。二本松青年海外協力隊訓練所(JICA二本松)様より海外協力隊の経験者の方を5名講師として派遣いただき、生徒は希望の2つの講座を受講しました。講師の先生方の職種も、派遣国も多様で、大変興味深い講座でした。
生徒たちは、外国の文化や価値観、日常の生活などについて知る機会を得るとともに、日本との相違点を知り、興味深く感じているようでした。また、何より協力隊員として世界に飛び出した講師の先生方の行動力、バイタリティーに感銘を受けていました。「出会いとつながりの大切さ」、「何事も動かないと始まらない」、「ものごとをいろんな面から見ることが必要」、「自分から状況を変えていこうと行動することの大切さ」、「自分に何ができるのか考えることが大事」など、先生方の一言一言が大きな励ましとなっていました。外国で奮闘しながら現地の人々と信頼関係を築き、国際貢献している講師の先生方の生き方に、生徒たちはとても刺激をうけていました。身の回りのことや世界のことに対して興味関心を持ち、何か自分にできることを考え、行動できる人になれるといいです。
令和6年度 国際理解講座 「永遠璃(トワリ)・マリールイズさん講演会」
1学年を対象に、国際理解講座「永遠瑠(トワリ)・マリールイズさん講演会」を10月30日(水)に行いました。生徒たちは、ルワンダの歴史などについて学んだ後、実際内戦を体験し、現在はルワンダの教育に尽力しているマリールイズさんのお話を伺いました。マリールイズさんは、「平和や教育、命の大切さ」を伝えるために、全国で講演会を行っており、体験に基づくお言葉の一言一言に大変重みがありました。また、生徒たちのこれからの学校生活を励まし、勇気づけてくださいました。
生徒たちはルワンダについて初めて知ることばかりで、「ルワンダの悲劇」を知りショックを受けていました。戦争の悲惨さ、二度と繰り返してはいけない戦争。その中で、生きのびた経験。今の日本の生活。政治。学校での学び。努力することの大切さ。「無知」の恐ろしさ。知は財産であること。あたりまえのありがたさ。・・・・たくさんの事を、考えさせられる講話でした。
内戦のことを知り、辛い気持ちになっていましたが、復興を遂げたルワンダの現状を知り、その力強さに驚いていました。また、講話の最後の動画、「運動会を笑顔で楽しむルワンダのこどもたちの様子」を見て、彼らの笑顔に、ほっと安心した様子でした。世界に対して視野を広げることができただけでなく、生徒たちそれぞれが、今後の生き方についても考えさせられた素晴らしい講話でした。
令和6年度 公開ESD発表会を実施しました。
令和6年9月5日(木)、二本松市民会館にて、二本松市教育委員会後援のもと、全校生が参加する公開ESD発表会が行われました。
2年生146名の総合的な探究の時間の活動の総まとめの発表会です。1年次の後半に自分の探究のテーマを定め、2年次1学期の間、個人で探究活動を行いました。今年度も自分の将来の仕事や、興味関心のある社会の問題と結びつけたテーマについての探究活動となりました。生徒一人ひとりが口答発表を行い、ポスターを作成しました。
公開発表会では、9名の代表者が壇上にて発表を行いました。幅広いテーマについての探究活動が行われ、それに対しての質疑応答も活発に行われました。午後は、ホームプロジェクトの個人研究発表と自然科学部の発表が行われました。どの発表者も、テーマを自分事として考え、発表し、質疑応答にも一生懸命に答えようとしていた姿が印象的でした。
ポスター部門は19名の代表者が選ばれ、掲示されました。発表終了後、JICA二本松・所長の柳竜也様より、一人ひとりに対してご講評をいただきました。
その後行われた、教育懇談会においては、JICA柳様に加え、宮城教育大学の市瀬教授より、ご指導、ご助言をいただきました。探究活動は自分で考え、未来を切り開く力の育成につながる活動です。安達高校の伝統を大切に、さらに深化できるよう、今後につなげて行きます。
生徒のコメントをいくつか紹介します。
〇 発表している人全員が堂々と発表できていて、仮説と結論がきちんと結びつけられてる人が多くいて、聞きやすかった。内容も、根拠やテーマ設定の理由、結論に書かれてることがすべて簡潔に書いてあって発表者の伝えたいことが理解しやすかった。質疑応答の際は、どの質問に対してもしっかりと受け答えできていて、内容の理解をより深めることができた。
〇 自分では思いつかないテーマが沢山あってとても興味深かった。知らないことや、知っていた事も詳しく知れたので、楽しかった。
〇 発表者の問いを聞いて、たしかに気になっていたことだと思うのが何個かありました。聞きやすくてわかりやすい発表でした。
〇 改めて色々考えることのできる時間でした
〇 一人ひとりが自分事としてテーマに向き合い、深く探究していてとても素晴らしい発表だったと思います。自分自身2年次での活動を通して色々なことを学び、今回の2年生の発表でさらに多くのことを学べたのでとてもよかったです。
「コミュタン福島」研修
7月30日(火)に、復興教育研修の一環として、コミュタン福島を訪問しました。2・3年生18名が参加しました。
はじめに、震災を伝える新聞記事の展示パネルや福島第一原子力発電所の事故直後の模型の説明を受け、未曽有の複合災害の状況を改めて確認しました。次に、環境回復エリアと環境創造エリアの見学と、環境創造シアターでの鑑賞を通し、放射線に対する正しい知識を得て、再生エネルギーや自然と共生する社会を目指す、福島県の環境の未来について考える機会を得ました。最後に、「燃料電池で発電してみよう」と題した体験研修を行いました。グループに分かれて、太陽電池の模型を操作し、得られた水素を燃料電池に供給して発電するという実験を通し、二酸化炭素を排出しない、再生可能エネルギーの利点と、水素社会を実現させるための課題の多さを知ることができました。
震災から13年が経過しています。現3年生は2006年生まれが多く、震災時の記憶はおぼろげだそうです。大災害の記録と記憶の伝承が困難になりつつあると実感させられました。その中でも、講話中も熱心にメモを取り、実験に意欲的に取り組み、震災への理解を深めようとする参加生徒の姿に、故郷ふくしまへの復興に貢献したいという強い意志を感じ取ることができた、有意義な研修となりました。
福島第一原子力発電所見学のための事前研修
ユネスコスクール復興教育の1つとして、今年度も福島第原子力発電所を見学に行く予定です。7月24日(水)、経済産業省資源エネルギー庁の木野正登様を講師にお迎えし、その事前研修を行いました。1F見学に参加する2、3年生、23名が参加しました。まず、木野様より「ALPS処理水の海洋放出に係る取組状況について」という題目で、ご講話をいただきました。福島の復興に欠かせない廃炉に向けた取組や現状、特に、処理水の海洋放出について詳しく学びました。生徒たちは、1Fのジオラマを見ながら、数日後の見学を具体的にイメージしていました。また、正しい情報を知り、自分で考え判断することの大切さを再認識していました。
講話の後は、参加生徒それぞれが、講師の木野様に質問し、疑問を解決する時間となりました。基本的な質問から、進路や生き方に関する質問まで、すべての質問にご丁寧に答えていただきました。見学に向けて大変有意義な事前研修となりました。
ユネスコ世界寺子屋運動 「書きそんじハガキ・キャンペーン2024」
ユネスコスクールの活動の一つとして、上記のキャンペーンに参加しています。
書きそんじハガキや、使わない切手などを募金に変え、学びの場を奪われた世界の人びとに学ぶ機会を与え、読み書きや技術を学べるようにする活動です。14枚のハガキでひとりが1ヶ月学校に通えます。
「自分ができる支援の一つ」として、今後も活動に参加していきます。書きそんじハガキ、使わない切手だけでなく、プリペイドカード、金券などの「タンス遺産」があれば、ぜひご協力ください!
ユネスコスクール ESD研究発表ポスターセッションⅠ
一学年は、夏休み明けから総合的な探究の時間の中でSDGsをテーマとして調べ学習・ポスター作りを行ってきました。
同じテーマを選択した人とグループをつくり、協力しながら準備を進めました。2月7日(水)にクラス内で1回目の発表、2月28日(水)にはクラスの枠を超えて2回目の発表を行います。
以下は、1回目の発表の様子です。
①ポスターを提示しながら、班ごとに発表を行いました。
②グラフやアンケート結果などの資料を使ってポスターを仕上げました。
③発表の仕方も工夫して、できる限り伝わりやすいようにしました。
④たくさん質問もして、お互いに探究を深めていきました。
⑤各班に対する感想やアドバイスについて、一人一台の端末を用いて意見共有しました。
⑥他の人の意見も端末上の付箋とホワイトボードで見ながら話し合いました。
⑦学年末テスト明け(2月28日(水))には今回の反省点を踏まえてさらに良い発表にします!
2023年度ユネスコスクール 北海道・東北ブロック大会 児童生徒の探究型学習・課題研究発表会にて2つの部門で優秀賞を受賞
ESD/SDGsを推進している東北地区の学校やユネスコスクールの児童生徒が参加する探究型学習・課題研究の発表会が昨年12月23日(土)に宮城教育大学で開催され、安達高校2年生安齋歩珠さんが口頭発表部門で、渡辺果笑さんがポスター部門でそれぞれ優秀賞を受賞しました。安達高校はユネスコスクールとして探究活動を通してESD/SDGsへの取り組みを推進しており、受賞した2人はそれぞれおよそ8ヶ月を費やし、「地域や社会の困りごと」を「自分事」として深く研究してくれました。
賞状が届きました!
左:安齋歩珠さん「助産師という仕事から考えるジェンダーの社会問題」口頭発表部門
右:渡辺果笑さん「高齢者と考えるゴミ収集所」ポスター部門
令和5年度British Hills 語学研修を行いました。
1月19日から3日間、福島県天栄村にあるBritish Hills で語学研修を行いました。1学年と2学年の生徒20名が参加しました。冬休み期間中、事前指導として英国出身のSophie 先生から英国について学ぶとともに、ホテルや買い物などで使える英語表現も学びました。
British Hills に到着すると、忠実に再現された英国の「街」の雰囲気に歓声があがりました。事前指導で学んだ英語を使って、いきなりAscot Tea Roomで注文!おいしいアフタヌーンティーをそれぞれが楽しみました。
その後Manor House Tour で建物を歩き回り、5つのレッスン(Survival English, Culture & Manners, Introducing Japan, British Hills Experience, The SDGs &Me)を受けました。食事はハリーポッターのワンシーンを思わせるRefectoryで。夜は’Challenge’という活動に参加したり、Pubで語り合ったり、ゲームをしながら過ごしました。
生徒たちは生の英語や、英国の文化に触れ、とても楽しく3日間過ごしていました。まさにパスポートのいらない外国!たくさんの笑顔あふれる有意義な研修となりました。
ユネスコスクール 国際理解講座 永遠瑠(トワリ)・マリールイズさん講演会
1学年を対象の、国際理解講座「永遠瑠(トワリ)・マリールイズさん講演会」を12月6日(水)に行いました。全国を飛び回って多くの講話をされているマリールイズさんのご講話を直接聞くことができ、生徒たちは大変刺激を受けていました。
生徒たちはルワンダについて知らないことばかりで、ルワンダの悲劇を知りショックを受けていました。その後、ルワンダが見事に復興を遂げている現状を知り、その力強さに驚いていました。ルワンダの悲劇を実際に経験し、それを乗り越えたマリールイズさんの言葉には一言一言重みがありました。
また、生徒たちは、「命、教育、平和の大切さ」を再認識すると同時に、力強く困難を乗り越えた講話に勇気づけられ、励まされていました。運動会を笑顔で楽しむルワンダの生徒の様子も印象に残ったようです。世界に対して視野を広げることができるとともに、生徒たち個人の生き方に関しても考えさせられた素晴らしい講話でした。
ユネスコスクール 国際理解講座 語学研修・事前研修
今年度、語学研修として2024年1月にBritish Hillsに行きます。その事前研修の1つとして、11月17日(金)、イギリス出身のALT、Sophie先生による英語での料理教室を行いました。家庭クラブの生徒も参加し、英語で資料を読み、英語を聞き、グループに分かれてスコーンを作りました。初めての経験で試行錯誤な所もありましたが、楽しく取り組むことができました。
焼きあがったスコーンをみんなで食べました。おいしかったです!!
その後の調理実習で、今回体験した生徒が先生としてみんなに教えていました。
イギリスの食文化に触れることもでき、とても良い経験になりました。
11/8 JICA国際理解講座(1学年)
JICA青年海外協力隊の方々を講師として4名お招きし、”各派遣国における活動”についてご講演いただきました。生徒は、特に興味・関心のある2つの講座を選択して受講しました。
①高島公美 講師 「幼児教育について(派遣国:モロッコ)」
教室のプロジェクターに現地の写真を投影しながら説明していただきました。
②家亀志伸 講師 「理学療法士について(派遣国:キルギス)
講師の方の実体験を踏まえたお話を、生徒たちは真剣に聞いていました。
③室井研一 講師 「体育について(派遣国:ヨルダン・モロッコ)
生徒も積極的に活動し、意見を交換しながら学習していました。
④大澤明浩 講師 「小学校教育(派遣国:ザンビア)」
受講後はそれぞれの教室で今日の振り返りをまとめました。
令和5年度 公開ESD発表会を実施しました。
令和5年8月31日(木)、二本松市民会館にて、全校生が参加する公開ESD発表会が行われました。
2年生146名の総合的な探究の時間の活動の総まとめの発表会です。1年次の後半に自分の探究のテーマを定めることから始まり、2年次1学期の間、個人で探究活動を行いました。今年度は自分の将来につながるようなテーマを奨励し、それにSDGsを絡めながらの探究活動となりました。各自発表の準備に加え、ポスターを作成するのは大変でしたが、それぞれ熱心に取り組んでいました。各ゼミの中で発表を行い、発表部門とポスター部門の代表者を決めました。
公開発表会では、10名の代表者が壇上にて発表を行いました。例年よりも様々なテーマについての探究活動が行われ、それに対しての質疑応答も活発に行われました。午後は、ホームプロジェクトの個人研究発表、自然科学部の発表が行われました。ポスター部門は40名の代表者が選ばれ、掲示されました。発表終了後、JICA二本松・所長の田中宏幸様より、一人ひとりに対してご講評をいただきました。
世の中ではたくさんの事が起こっています。様々な情報があふれています。好奇心を持って、調べ、考え、自分の視野を広げてください。他人事ではなく、自分事として考え、よりよい方向に向けて行動できるような人になってほしいです。
日本ユネスコ協会連盟のHPに掲載されました!
日本ユネスコ協会連盟の13期アシストプロジェクトの優良事例として、連盟のHPに本校の活動が掲載されました。
以下のアドレスからHPをぜひご覧ください。
https://www.unesco.or.jp/sdgs-assist/
「コミュタン福島・福島再生可能エネルギー研究所(FREA)」研修
8月1日(火)に、生徒16名が参加して、復興教育としてコミュタン福島と福島再生可能エネルギー研究所(FREA)を訪問しました。
先日の福島第一原子力発電所を見学した生徒も含まれており、震災や、原発の事故のことについてさらに理解を深めることができました。また、放射線や福島県の環境、再生可能エネルギーなどについても学ぶことができました。福島県では、原子力発電に頼らないために、自然の力を有効に活用して発電する再生可能エネルギーの普及に力を入れています。2050年までに二酸化炭素の排出をゼロにする「福島県2050年カーボンニュートラル」という目標を掲げています。福島県の浜・中・会津などのそれぞれの土地の特徴を生かして再生可能エネルギーの普及を進めているのはとても興味深かったです。しかし、プラスの面だけでなく、マイナスの面もあることについても学ぶことができました。
その後、体験研修として、「SDGs発展編」を受講しました。「エネルギー」について学び、自分の住む自治体に再生可能エネルギーを導入したいかどうかを考え意見を述べました。プラスとマイナス両面をふまえ、自分の頭で考えて判断し、自分の意見を言えるようにすることが大事だと学びました。一人の声は小さくても、どんなエネルギー政策を推進しようとしているのか見極め、投票などで意思表示ができる。そしてそれが未来につながるとも学びました。
午後は、福島再生可能エネルギー研究所(FREA)を訪問しました。再生可能エネルギーの最先端の研究開発を行っている研究所で、国内に12か所あるうちの1つと伺いました。資源が乏しい日本ですが、福島県ではカーボンニュートラルを目指し、自給が可能な再生エネルギーを促進しています。県内のエネルギー需要に対する再エネの占める割合を2040年ごろには100%となること目指しています。割合は少しずつ上昇し、2021年には47パーセントとなっているそうです。貯めておけない電気の性質や、水素を使って電気を貯める技術なども学びました。敷地内では、様々な会社が開発した数多くの太陽光パネルや、大きな風車を見ることができました。エネルギー問題の解決に向け、さらに安定した、効率の良い再生可能エネルギーの普及が求められると学びました。質疑応答の時間では、積極的に質問する生徒の姿が見られました。
今回の研修に参加した生徒たちの感想を一部紹介します。
〇再エネは天候の影響で不安定なことや、効率の面で難しい課題もある。しかし、私たちの未来のためにも乗り越えていかなくてはならない課題だ。国民が再エネへの理解と関心を高めていく必要がある。
〇再エネは二酸化炭素を排出せず、とても良いなと思っていたが、見学をして、設備の廃棄問題、場所の制限、高コストなどの問題もあり、ただ増やせばよいというわけではないことを学んだ。
「福島第一原子力発電所、東日本大震災・原子力災害伝承館」研修
7月24日(月)に、生徒16名が参加して、復興教育として第一原発と伝承館を訪問しました。
バスの中からは、人気のない住宅や、バリケードがまだ残っている道路などが見え、悲しい現実を思い知らされるとともに、道路わきに新しく建てられている店舗などを見ると復興が進んでいる様子も感じることができました。
身に着けた放射線測定器の数字に目をやると、除染が進んでいることを実感しました。しかし、今でも、比較的高い数値が出るところもありました。何より爆発をした建屋前に行くと、当時の事故の様子、現場で働いていた人々、地域の住民の方々のことを想像し、なんともいえない気持ちになりました。現在も毎日4000人もの方々が廃炉に向けて働いているということを知り、それでも廃炉まで数十年以上かかるという現実を再認識しました。その後、処理水について学びました。実際容器に入った水を手に取った生徒もいます。処理水の問題は、日本だけでなく世界でも注目されている大きな問題です。正しい情報を知り、自分で考える必要があると感じました。
伝承館では、各自展示見学の後、語り部の方の講話を聴きました。震災当時の大変な様子、そこから今までの復興の歩みを知ることができました。「天災より人災の方が恐ろしい。」という言葉が印象的でした。日常のありがたさ、人との繋がりの大切さについて再認識しました。
今回の研修に参加した生徒たちの感想を一部紹介します。
〇今回の研修を通して、これまでよりも震災や復興を「自分事」としてとらえることができるようになった。」
〇震災からの復興の大変さを目で見て痛感し、もっと福島を知る必要があると感じた。
〇今までは正直考えたことがなかった『地域復興』というものに取り組みたいと思うようになった。
〇人とのつながりを大事にしながら助け合って生活していきたい。
〇地元に誇りを持って、福島を支えられるような存在になりたい。
以上のように、未来を担う人材として頼もしい感想が数多く聞かれました。それぞれに新しい気づきがあり、大きく成長することができた研修となりました。
復興教育・事前研修
7月21日(金)、経済産業省資源エネルギー庁の木野正登様を講師にお迎えし、「ALPS処理水処分に関する対策について」という題目で、ご講話いただきました。参加生徒は、7月24日(月)福島第一原発、東日本大震災・原子力災害伝承館見学に参加する生徒と、8月1日(火)にコミュタン福島、福島再生可能エネルギー研究所見学に参加する生徒23名が参加しました。福島の復興に欠かせない廃炉に向けた取組や現状、また、処理水や、情報発信の取組などについて学びました。原発のジオラマを見ながら、数日後の訪問を具体的にイメージしていました。正しい情報を知り、自分で考え判断することの大切さを再認識していました。
講話の後は、グループに分かれ、解決すべき課題とその解決策について話し合い、発表し合いました。見学に向けて有意義な事前研修となりました。
1学年対象国際理解講座 マリールイズさん講演会を実施しました
国際理解講座の一環として1年生対象の「国際理解講座マリールイズさん講演会」を実施しました。午前の部はルワンダについての事前学習を行い、合わせてルワンダについての映画を全員で鑑賞しました。午後はマリールイズをお迎えして『教育の大切さ~ルワンダ・日本の経験を踏まえて』 と題して教育の大切さ、震災後のマリールイズさんの取り組み、 ルワンダの現状・女性の社会進出についてお話をいただきました。生徒たちからは「世界平和という言葉にはじめて重みを感じました。」「少しでもルワンダの人々が笑顔になれるようできることをしていきたい。」といった感想が寄せられ、ユネスコスクール生として世界にはまだまだ知るべきことがたくさんあることを身にしみて感じた1日でした。
12月2日にいわき震災伝承みらい館と薄磯・豊間地区を視察してきました。
折しも学校を出発するバスの上には雪がわずかに舞い、11年前の3月11日を思い出させる寒い日となりました。行きのバスの中では、そんな3.11の記憶がほとんどない1・2年生20人の参加者と東日本大震災について家族から聞いている当時の状況やメディアから得た情報について意見を交わし合いました。現地「いわき震災伝承みらい館」に到着すると、館長さんやスタッフの方が出迎えてくださり、資料や映像でいわき地区が経験した甚大な被害の説明を受けました。とりわけ卒業式当日に津波の被害にあった「旧いわき市立豊間中学校」の黒板に残る寄せ書きや大津波に襲われた同中学校のグランドピアノ「奇跡のピアノ」の前では、当時の中学生たちを想ってか立ち尽くす生徒が何人もいました。館内見学を終えた後は、震災語り部の方と合流し、バスにて薄磯地区慰霊碑→豊間地区(沿岸部・高台)→豊間団地→豊間保育園、豊間小・中学校→薄磯地区沿岸部を巡り、未曽有の災害を経験した被災地の記憶や復興状況などを自分自身の目や耳や肌で感じ取りました。この研修を通して生徒からは「震災は、いつ起きるかわからない。自分に何ができるか、何をすればいいか、それを考えていくのが今、自分が出来ることだろう。これからも、自分に出来ることを考えていきたい」など、実際に被災地に赴いたからこそ得られた学びを胸に、ユネスコスクール生として自分たちも震災の記憶を伝え続けなければと強く思いました。
JICA国際理解講座を行いました!
11月9日(水)に1学年生徒を対象としてJICA国際理解講座が行われました。青年海外協力隊員として派遣された4名の講師をお迎えして、派遣国での活動を通して体験したこと、現地での文化や人々についてお話しいただきました。生徒たちからは「日本では当たり前のことが世界では当たり前ではない。視点を変えたり、相手の気持ちを考えたりしながら、私たちがこうして生活できることに感謝していきたい。」「難民として避難してきた子供も、自国に帰ると、戦争の道具として使われて死んでいく。そんな彼らにも一人ひとりに夢がある。辛い思いをしている子供たちを少しでも救えるようにJICAの皆さんが努力していることを日本人として誇りに思えた。また、日本という平和な国で生きていけること、途上国の人たちに対して少しでも何かできないかと考えるきっかけになった。」といった感想が寄せられ、生徒達は世界にはまだ知るべき課題がたくさんあることに気付き、これからの自分の生き方・在り方について考え・行動するきっかけを掴みました。
令和4年度ESD公開発表会を実施しました。
9月1日(水)令和4年度 公開ESD発表会を実施しました。今年度は2学年生徒全員が個人研究を行い、その中から選ばれた10名による口頭発表および40名のポスターによる発表となりました。
生徒は1年次から総合的な探求の時間でSDGsを意識した課題をグループごとに設定し3学期に校内でポスター発表を行いました。生徒はこの発表を振り返ることで、それぞれの課題意識に応じた個人研究を設定し2年次はほぼ毎週、研究を続けてきました。すべての先生方が分野別にアドバイザーとなり、全校一丸となって準備を進めてきました。
様々なテーマから課題を自分事としてとらえ、アンケート調査やインタビューを行うなど、いろいろな工夫が取り入れられている発表が多く、発表者と会場の生徒との間でも活発な質疑応答がなされました。ホワイエに展示されたポスターもそれぞれで意見交換がなされるなど好評でした。午後は味噌をテーマに3年間のホームプロジェクトをまとめた発表、自然科学部による竜巻被害の発表が行われました。
最後にJICA二本松所長 田中宏幸 様より全ての発表について講評をいただき、今後の研究発展のための様々なアドバイスをいただきました。生徒の探求心の向上が持続可能な社会づくりと私たちの幸せな未来の実現につながることを確信し、今後も安達高校ではSDGsを指針としたESD活動を継続していきたいと考えています。
8月10日(水)飯舘村長泥地区環境再生事業見学会を実施しました
東京電力福島第一原発事故に伴い帰還困難区域となっている飯舘村の長泥行政地区は環境省が取り組む除染土壌を再生利用する実証事業を行っていますが、今回の見学会では村内の仮置き場から運び込んだ除去土壌から異物を取り除く大掛かりな施設や、花卉栽培や水田の試験現場などを視察し、再生土壌への理解を深めました。視察後は飯舘村の交流センターに移動し、経産省資源エネルギー庁の木野正登参事官から処理水の海洋放出に関する説明を聞きました。その後長泥地区試験栽培支援員の住民の方や区長さんのお話を伺うと、そのお二人の生の声に想いを揺さぶられた生徒たちから熱心な質問が溢れ出しました。予定時間を大幅に超過してしまいサポートしてくださった方々にはご迷惑をおかけしたが、それ程に充実した研修内容となりました。
今夏複数回実施してきた復興教育の研修を通して、生徒たちはその柔軟な思考と感性で福島にとっての「復興」や「再生」の意味について深く探究し、福島と自分自身の未来を創造する力をさらに高めることができました。
福島第一原子力発電所見学に行ってきました
ユネスコスクールとして進めている復興教育の一環で東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの教訓や復興について学ぶ研修を実施しました。
7月25日に事前学習会を行い、講義1 「福島第一原子力発電所の廃炉に向けた取組とALPS 処理水の海洋放出について」(講師:佐藤 義就氏・経産省資源エネルギー庁)と講義2 「飯舘村長泥地区の環境再生事業について(講師:村山 友章氏・環境省)を受講した後、グループワークとして「福島の復興にまったく関心のないAさんへ」自分たちの班の仮想提案を考えました。「自分自身こそこれまで復興に関心が無かったのでは」と改めて考える深い学びの機会となりました。
そして8月8日には実際に福島第一原子力発電所へ向かいました。視察に参加した生徒たち18名は富岡町の東京電力廃炉資料館で 廃炉へ向けての説明を受けた後に東京電力福島第一原発を見学しました。構内を専用バスにて移動し、途中で降車して実際に爆発が起きた建屋などを目の当たりにすると当時の傷跡がまだはっきりと残されていることに驚きを隠せない様子でした。また、原発事故から十一年経った今なお多くの方々が廃炉へ向けて携わり努力してくれていることも学びました。
British Hills 語学研修を実施しました
8月14日から2日間、国際理解教育の一環としてブリティッシュヒルズ(福島県岩瀬郡天栄村)で英国の文化・マナーに触れながら生きた英語を学んできました。昨年に引き続き、例年実施してきた海外研修に代えて国内で行われた研修でしたが、今年度は1年生から3年生までの9人が参加しました。英国の文化を知る “Manor House Tour”,英語での発進力を高める“Survival English”,施設内を探検する“British Hills Experience”,SDGsについて英語で学ぶ“The SDGs and Me”のレッスンに参加し、大きな成果を得ました。
京都教育大学附属京都小中学校の生徒さんたちと交流しました
7月30日(土) 京都教育大学附属京都小中学校の生徒さんたちと交流
同校はエネルギー教育モデル校として「福島と共に学ぶ『未来につながる持続可能なエネルギーを求めて』」の研究を長年実践されていて、その一環で本校との交流も3回目となりました。今回は京都の生徒さんたちと安達高校生で「10年後に私たちが再会したとき、福島はどうなっているだろう。」について想いを巡らせながら議論し、グループごとに発表しました。交流を通して福島を学ぶ京都の生徒さんたちからたくさんの刺激をいただき、安達高校生にとって改めて持続可能なより良き福島の未来を考える良い機会となりました。
児童生徒の探究型学習・課題研究発表会にて優秀賞を受賞
ESD/SDGsを推進している東北地区の学校やユネスコスクールの児童生徒が参加する探究型学習・課題研究の発表会が1月29日(土)にオンラインで開催され、安達高校2年生4人の探究チームによる「女の子になる、男の子になる、わたしになる」が、「探究型学習・課題研究発表部門」で栄えある優秀賞を受賞しました。安達高校はユネスコスクールとして探究活動を通してESD/SDGsへの取り組みを推進しており、受賞した探究班の生徒たちはおよそ10ヶ月を費やしジェンダーの問題の本質まで掘り下げ研究しました。
京都教育大学附属京都小中学校との合同被災地復興視察が行われました。
12月23日、京都教育大学附属京都小中学校と合同被災地復興視察および意見交換会を実施しました。参加した1年生6名、2年生4名、3年生9名、合計19名の生徒たちは安達高校をバスで出発し、始めに「とみおかアーカイブ・ミュージアム」を訪問しました。その後、特定廃棄物埋立情報館「リプルンふくしま」で京都教育大学附属小中学校の中学生と合流し、館内と処分場を共に見学しました。次に訪れた「広野町トロピカルフルーツミュージーアム」では、バナナ栽培など復興事業の取り組みについてお話を伺いました。最終目的地は楢葉町の復興拠点でさまざまな生活機能を集約させたコンパクトシティ「笑ふるタウンならは」でした。実際に災害公営住宅などを歩いて見学し楢葉町が目指すこれからのコミュニティの方向性を肌で感じることができました。また、町民の新たな交流の場「ならは CANvas」では楢葉町の復興活動について説明を受け、これからのまちづくりの在り方について京都教育大学附属小中学校の中学生との意見交換やディスカッションを行いました。主に富岡町・楢葉町・広野町の復興の現状を探ることを目的とした視察でしたが、それぞれの町が復興の歩みを止めずに前進している様子を自分の目で確かめることができた巡検となりました。
1学年JICA国際理解講座
11月10日(水)に1学年生徒を対象としてJICA国際理解講座が行われました。青年海外協力隊員として派遣された4名の講師をお迎えして、派遣国での活動を通して体験したこと、現地での文化や人々についてお話しいただきました。生徒たちからは「恵まれた環境で生活できていることに感謝したい」「発展途上国で起きている問題を他人事と考えず、関心を持ち続けたい」といった感想が寄せられ、世界の国々について興味関心を抱くきっかけとなりました。
British Hills 語学研修を実施しました
国際理解教育の一環としてブリティッシュヒルズ(福島県岩瀬郡天栄村)で英国の文化・マナーに触れながら生きた英語を学んできました。例年実施してきた海外研修に代えて国内で行われた研修でしたが、今年度は1年生から3年生までの11人が参加しました。2日間で英国の文化を知る様々なアクティビィティーに参加したり、英語での発進力を高める4つのレッスンを受講したりしました。とりわけSDGsについて英語で学ぶレッスンではユネスコスクールの生徒として大きな成果を得たようでした。
令和3年度ESD公開発表会を実施しました。
9月2日(木)令和3年度 公開ESD発表会を実施しました。今年度は2学年各クラスから選ばれた8グループ、およびホームプロジェクト・自然科学部の計10班の発表となりました。各グループはSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)を踏まえ、環境問題、ジェンダー、いじめ、SNSによる被害、医療格差やエネルギー問題、エコクッキング、二本松市の発展や防災に関する提言など多様なテーマでプレゼンテーションを行いました。アンケート調査やインタビューなどを積極的に行った発表が多く、発表者と会場の生徒との間では活発な質疑応答がなされました。また、発表班以外のグループのポスターはホワイエに掲示されました。
最後にJICA二本松所長 田中宏幸 様より全ての発表について講評をいただき、今後の研究発展のための様々なアドバイスをいただきました。開発にはメリット・デメリットがあり、いろいろな立場の方から意見を聞く必要があるという話はとても示唆に富むものでした。今後も安達高校ではSDGsを指針としたESD活動を継続し、持続可能な社会づくりと生徒たちの幸せな未来の実現につなげたいと考えています。
相双地区視察に参加してきました。
7月31日に原子力安全研究協会、経済産業省資源エネルギー庁のご協力をいただき、相双地区の視察に参加しました。双葉町の伝承館を拠点にし大熊町の帰還困難区域や中間貯蔵施設、富岡町、浪江町の請戸地区などを巡り相双地区の現状を視察しました。伝承館に戻った後は、経産省管理職員の方から廃炉や復興の状況・処理水の講座を聴講し、生徒たちは職員の方たちと意見交換会に参加しました。自分たちの目で視て実際に感じた相双地区。生徒たちは「復興への学び」の大切さをあらためて感じ取っていたようでした。
総合的な探究の時間特別講座 国際理解講座 永遠瑠(トワリ)・マリールイズさん講演会
5月26日(水)、福島県男女共生センターにおいて、1・2学年の生徒を対象としたユネスコスクール国際理解講座「永遠瑠(トワリ)・マリールイズさん講演会」を行いました。
午前中は、ルワンダについての事前学習講座やルワンダについての映画を通して、ルワンダや過去の内戦について学びました。そして午後に、マリールイズさんによる講演を行いました。
講演では、「ルワンダと日本での経験を踏まえた教育の大切さ」、「ルワンダの現状・女性の社会進出」、「日本の男女共生」「震災後のマリールイズさんの取り組み」などについてお話を聞くことができました。講演後は、たくさんの生徒から質問の手が上がり、生徒たちにとっては大きく心を揺さぶられる有意義な時間となったようです。
相双地区被災地域合同研修を行いました。
12月13日(日)磐城桜が丘高校と相双地区被災地域合同研修を行いました。双葉町役場の方々、ハッピーロードネットの皆様にお世話になり、午前中は双葉南小学校、旧双葉町役場、ヘルスケア―ふたばを訪問しました。午後には東日本大震災・原子力災害伝承館にて見学、語り部講話、ワークショップ等を行いました。大震災の様々な事柄を改めて考える有意義な時間となりました。
※コロナ感染症対策をしっかりと行い活動いたしました。
JICA国際理解講座を行いました。
11月18日(水)に1学年生徒を対象としてJICA国際理解講座が行われました。4名の講師をお迎えして、青年海外協力隊派遣国での経験をお話しいただきました。生徒たちにとって未知の世界のことについて興味関心を抱くきっかけとなりました。
第1回ユネスコスクール北海道・東北ブロック大会に参加しました。
11月5日(火)仙台国際センターで開催された第1回ユネスコスクール北海道・東北ブロック大会に、本校生2年生6名、1年生5名が参加してきました。本校のESD発表会で最優秀となった「LGBT(ジェンダー問題)」と有志生徒のポスターセッションで探求活動を発表しました。
令和元年度 ダートマス大学との交流会が行われました
7月5日(金)にダートマス大学(アメリカ合衆国ニューハンプシャー州)との交流会が行われました。ダートマス大学からは9名と2名の引率教員が来校し、安達高校からは有志で募った1年生から3年生の生徒がWelcome Supporter として交流会に参加しました。
Welcome Supporterは、視聴覚室の飾りつけの後、玄関で出迎えて昼食会場の視聴覚室へ案内しました。昼食を一緒食べた後、書道と剣道の日本文化を体験していただきました。
Welcome Supporterは、それぞれそれぞれ事前に考えてきた質問をしたり、積極的にコミュニケーションを図ろうとする姿勢が見られました。
お互いに貴重な経験になりました。今後も国際交流を積極的に行い、生徒が世界とつながる機会を提供していきたいと考えています。
令和元年度 ESD海外語学研修を実施しました
令和になり初めてのESD語学研修へ行ってきました。ESD語学研修は、外国でのホームステー体験ではなく、福島県の現状プレゼン、日本文化紹介、現地生徒と一緒の授業など英語での体験学習です。今年は、シドニーから350キロも離れた小さな海べの町にあるナルーマにホームステーによる滞在となりました。生徒は今までの学習の成果を精一杯発揮していました。生徒達にとっては実り多い海外研修になったと思います。
永遠瑠・マリールイズさん講演会
2月20日(水)に、二本松市にある男女共生センターを会場とし、1学年の生徒を対象とした「ユネスコスクール国際理解講座」の一環で、永遠瑠・マリールイズさんのお話を伺いました。ルワンダに関する事前学習の後、ルワンダの悲劇を扱った映画「ルワンダの涙」を鑑賞し、その後、講演会に臨みました。講演は、「教育を受けることの大切さ」「夢を持つこと」「出会い」などの当たり前とも思える言葉の後ろにある深い、示唆に富むお話をお聞きすることができました。質疑応答の中で、同じ家族がツチ族とフツ族に分かれた基準を教えていただいた時は、あまりの理不尽さに皆で愕然としました。質疑応答は、講演会終了後もマリールイズさんの控室に場所を移して続けられ、生徒達は自分の置かれている現状がどれほど恵まれていたのか、再確認しているようでした。
平成30年度公開ESD発表会の開催について
本校ESD(持続可能な開発のための教育)活動の生徒による発表会を下記の通り開催いたします。
記
日 時:平成30年9月6日(木)8:00~17:00
場 所:二本松市民会館(福島県二本松市榎戸1丁目92番地)
詳細につきましては、下のファイルをダウンロードしていただき、ご確認ください。
なお、保護者の皆様には、2学期はじめにクラス担任から改めてご案内差し上げますので、参加を希望される際にはそちらの参加希望書をご提出ください。
ESDポスターセッションを行いました。
2月14日(水)ユネスコスクールESD(持続可能な開発のための教育)活動1年間のまとめとして、1学年生徒全員でESDポスターセッションを行いました。各グループで新聞記事の中から興味関心のあるテーマを設定し、ポスターを制作しました。それぞれが各教室へ分散し、調べた内容を丁寧に説明し、質疑にも柔軟に対応していました。2年次に行うESD公開発表会での更なる飛躍を期待できる内容でした。
永遠瑠・マリールイズさんの講演会を行いました。
JICAグローバルキャンプに参加しました。
ESD海外語学研修を実施しました。
兵庫県立北須磨高等学校との交流会を実施しました
午前中は、保護者の方の承諾を得、線量をモニタリングしながら、合同で被災地の巡検を行ってきました。震災時のまま時が止まっているかのような光景に両校の生徒達は心打たれているような様子でした。生徒の誰かが言った、「人の営みとしての時間は止まっているけれど、植物などの生き物にとっての時間は流れているみたい」という言葉がとても印象的でした。
午後からは、お互いの活動紹介をし、本日の感想を模造紙にまとめました。本当に様々な意見が出てきて、この交流会を実施することができて良かった、と感じました。
震災から6年がたった今、復興について考える人と時間が減ってきているように感じます。本校では、「Re:復興教育」を掲げ、今後も、福島県の復興について考える機会を与えていきたいと思っています。
宮城教育大学で研究指導を受けてきました
説明後は、もはや恒例となったヤギとのふれあいを行わせていただきました。
※今回は不覚にもカメラを忘れたので写真がありません
放射線教育講座を開催しました。
講師に福島大学 総合教育センター 教授の岡田 努 先生をお招きし、ご講演頂きました。
震災・原発事故から6年経過した福島県の現状や放射線、原子力発電所に関する基本的な知識についてお話しをしていただき、生徒たちは興味深く聴講していました。
講座の後半、「放射性物質と食の安全」をテーマに自分が発表するためにはどのようなことについて調べればよいかをアイデアグリッドシートを用いて考え、友達と共有する場面も見受けられました。
今回の講座は、生徒達がこれから、教科の枠にとらわれないESDの活動を進めていくための足がかりとなったのではないでしょうか。
1学年ESDオリエンテーションを実施しました。
授業後半には持続可能な社会について考えるために「40年後の幸せな村」の絵を描き、クラスの仲間と話し合いを持つなどして活動しました。振り返りシートには「ESDを通して想像力を高めたい」、「いま世界で起きている諸問題に関わっていきたい」などの感想があり、1学年の今後のEDSの活動に期待が持てます。
本校生徒がインドネシアを訪問します!
全国のユネスコスクールから応募のあった100名の中の12名という狭き門を見事突破しました。
日程は3月25日から3月31日で、訪問先はインドネシアです。世界のESDの優良事例を表彰するUNESCO/日本ESD賞を第1回目に受賞したインドネシアのESDプロジェクトを訪問すると共に、現地のユネスコスクールとの交流を予定しております。
現地では英語のプレゼンテーションがあるとのことで、現在一生懸命その準備を行っていることろです。滅多にできないこの経験を存分に生かしてほしいと思います。
自然科学部員による寄稿が科学教育誌に掲載されました。
情報発信力を向上させるためには、情報を仕入れ、自分の物とする訓練が必要となります。安達高校は今後もそのような力を身につけることができるような機会を提供していきたいと考えています。
紙面はこちらよりダウンロードすることができます。
インドネシアの高校とSKYPEで交流しました。
1月30日(月)にパートナー校であるインドネシア「amalina island junior high school」の7-8年生と無料通話アプリ「Skype」による交流を行いました。お互い相手の地域の郷土料理について調べたことを英語で発表し合いました。先方は、なんとざくざくについて書類にまとめてくださいました。(こちら→ZAKUZAKU Heathy facts.pdf)。
amalina校の生徒は、中学生にもかかわらず流暢な英語を話す一方、本校の生徒は話したい意欲があるのですがリスニング力、スピーキング力発揮できずもどかしい思いをしていました。海外の方とのコミュニケーションは語学力がすべてではありません(伝えたいと思う気持ちがあれば工夫次第で伝わります)し、語学力を身につけることがゴールではありません。身につけた言葉を使って何をするかが重要であること、さらに、当然そのために語学力が基礎となるということを実感し、自分たちに必要な力はなんなのか、改めて考える機会となったようでした。
JICA青年海外協力隊員による国際理解講座を実施しました
今回お越しいただいたのは年野朋美さん(インドネシア・保健師)、丹治宏樹さん(インドネシア・陸上競技)、湯澤千里さん(サモア・理科教育)、室井研一さん(モロッコ、ヨルダン・体育)の4名です。自らの体験を踏まえた話に、生徒達は熱心にメモを取りながら聞いていました。
青年海外協力隊にもともと興味を持っていて、今回の話でさらに行きたい気持ちが強くなったという生徒が講座後に直接隊員の方に質問に行く姿が印象的でした。
講座を通して「世界」をより身近に考えてくれるきっかけとなれば、と思います。
エコ活動実践プロジェクト成果報告会にて発表を行ってきました。
1月22日(日)三春町にある福島県環境創造センター内のコミュタン福島で行われた活動報告会に参加し、活動報告のプレゼンテーションと活動を紹介したポスターの掲示を行いました。
発表に慣れている生徒達でしたが、ホールでの発表にいささか緊張していた様子。ですが、そこは経験のなせる業。なんとか乗り切ることができました。
ちなみに、この日は施設見学会も実施していただき、コミュタン福島の隣に併設されている研究棟を特別に見せていただきました。最先端の測定器具の数々に他校の生徒も、先生も大興奮でした。また、交流棟にある360°球形シアターは、360°すべてがスクリーンで、前も上も下も後ろにも映像が流れるシアターの映像は大迫力でした。
ルワンダについての講演会を実施しました。
まずはルワンダ内戦を映画等で学んだ後に、NPO法人ルワンダの教育を考える会理事長 永遠瑠(トワリ) マリールイズ 様にご講演いただきました。
「学んだことは自分を助けてくれる」
同じ国民による虐殺が行われている大混乱の中、たまたま手にしていたハンドバッグ、そして日本で学んだことのある経験によって、比喩ではなくそのままの意味で自分と自分の子供たちの命を得たマリールイズさんの話には迫力があり、皆集中して聞いていました。
サイエンスキャッスルにて研究発表を行いました。
じゃがいもから抽出したでんぷんと、カニなどの殻に含まれるキトサンを混ぜて作られたこのプラスチックは多くの方から興味を持っていただけました。発表した本人も徐々に自信を持ちながら来場者に説明をしていました。
JICAグローバルキャンプに参加しました。
アフリカの教育関係者と交流会を実施しました
まずは校内施設の視察を行っていただき、剣道を体験していただきました。
1学年は日本の伝統衣装「浴衣」、二本松の祭囃子の演奏、空手の演武を発表し、最後に千代紙で作った箸置きをプレゼントしました。
続いて、Welcome Supporterとの交流会では、自由交流としました。今回の方々はフランス語圏ということで英語が少ししか通じず、本当に手探りの状態での交流でした。ですが、生徒達は一生懸命自分たちなりに工夫してコミュニケートをとっており、非常に頼もしく感じました。
終わった後には「お互い片言だったけど、自分の英語が通じて嬉しかった。」「また是非参加したい!」という言葉が今回初参加の1年生から聞けたので、今後がますます楽しみです。
ユネスコスクール東北大会で生徒が発表を行いました!
サイエンスアゴラで発表した動画も織り交ぜた発表後、本当にたくさんの方から励ましと応援の言葉を頂き、さらには新たな発表の依頼も受けました。生徒達はこの活動の意義を実感してたようでした。
この日は、4限目まで授業を受けた後に仙台に向かい、発表してとんぼ返り!移動時間3時間、滞在時間3時間という過密スケジュールでした。顧問としてもうちょっと余裕のあるスケジュールで生徒達を動かしてあげたいなぁと思った一日でした。ただ、昨年同様私は恩師に会え、その恩師や知り合いの学生を通じて生徒達に大学に触れさせることができ、とても満足です。
インドの高校とスカイプで交流しました。
これまで、二本松にある「蔵カフェ 千の花」様を訪問し、二本松市が誇る伝統料理ざくざくについて詳しく教えていただいたり、二本松市立二本松南小学校を訪問し、学校給食にざくざくを出しているという話を伺いました。
11月17日(木)に、同じくFood Projectに参加しているインドのLittele Flower High Schoolと無料ビデオ通話ソフトSkypeにて交流を行いました。昨年はお互いの通信環境の問題で15秒しかつながりませんでしたが、はたして今年はどうだったのでしょうか。
先方がログインしました。呼び出してみますが、なかなかつながりません。今年もダメか...皆がそう思ったそのとき...
つながりました!
インドの方々にざくざくを紹介し、また、先方の活動を紹介していただきました。とても有意義な交流になったと思います。交流時間も30分で昨年の記録更新!昨年の120倍も交流でき、生徒達も満足そうでした。
サイエンスアゴラ2016に参加してきました!
11月5日(土)本校自然科学部の4名が東京お台場日本科学未来館で行われたサイエンスアゴラに参加し、発表してきました。
原子力発電について、そして福島の今について考えたことを動画、チラシにして来場者に発信していました。ブースには人が多数訪れ、皆興味深そうにたくさんの事を質問してくれました。県外からの関心がいかに高いか、実感しました。
本人たちはうまく説明できない質問もあったようです。ですが、帰りの新幹線で「もっと放射線について知らなくてはいけない」ということも話しており、これからがますます楽しみです。
サイエンスアゴラは あらゆる人に開かれた科学と社会をつなぐ広場ということで、3日間で250も
昆虫は少ないエサで栄養満点に育つ(そうです)。このブースでは様々な昆虫食を紹介していました。私が食べたのはハチノコしゃぶしゃぶ。えびの中にタラきくが入っているような不思議なお味。高級食材らしいです。
② 新しいカードゲーム
カードにICチップを埋め込み、テーブルに出されたものを読み込んでくれます。この動画は元素の組み合わせでできる物質を自動計算!すごいですね。
科学ってやっぱり面白い!
サイエンスアゴラ2016に参加してきます!
日本地理学会会長賞を受賞しました!
教員が韓国Haja Centerの青少年創意サミットに参加しました
※ Haja Center:やりたいこと(クリエイターや技術員)があり、普通教育ではなく、専門的な教育を受けたい子どもが通う学校です。そこでは「持続可能な開発のために行動する」をモットーに自分たちでログハウスを建てたり、ソウルの空き地に集合的なアトリエやセレクトショップを作ったり、都会の屋上に畑を作ったり、卒業生が学食を立ち上げて企業化したりと本当に生活に直結した学びをしています。
1学年全体で持続可能な社会について考える授業を実施しました。
安達高校はユネスコスクールとして、これらの課題を考え、そして自分たちなりの最適解を導き出す取り組みを2学年で行っています。2学年で実施する公開ESD校内発表会へ向けて、10月5日(水)に総合的な学習の時間として、1学年全員を対象に、「復興」、「国際理解」、「食」の3つから興味のあるテーマを選び、そのテーマに関してマインドマップ(連想ゲームのようなもの)を作成しました。
グループはクラスの壁を取り払い、テーマごとに集めたので、初めて話す人も多かったと思います。ですが、感想では「初めて話す人も多かったけど思ったよりみんな意見を出していて楽しかった」という生徒もいて、充実していたようでした。
除染情報プラザにて研修を行ってきました。
除染情報プラザはセミナーだけでなく、放射線や除染に関する展示も行っていました。そちらも非常にわかりやすく、これからの活動の一助となりました。
この活動を通して原発事故から5年たった今。生徒達には改めて事故のこと、放射線のことを知り、福島県民として復興や原発に対して自分なりの「考え」を固めていってほしいと思います。
日本地理学会秋季大会で研究結果を発表してきました。
私たちが参加したのは高校生ポスターセッションです。西は愛媛から北は宮城と、全国から集まった20件の高校生作ポスターが掲示されていました。高校生ポスターセッションですが、見に来てくれる人は高校生だけでなくプロの研究者も多数。鋭い質問や指摘も受けましたが、生徒達は練習の成果を発揮し、しっかりと対応することができました。
今回発表した2人からは
「準備がとても大変だったけど、本番はあっという間でとても充実していた」
「説明していくうちにだんだん自分の説明のしかたがうまくなっていくのを感じた」
「色々な意見を聞けたのがうれしい」
「また参加したい」
等のとてもポジティブな感想を聞くことができました。
ここまで来るのには相当な苦労があったかと思いますが、諦めずに頑張ってくれました。
一日で大きく成長したと思います。お疲れ様でした。
福島第一原子力発電所の視察に行ってきました。
報道される機会が日に日に減ってきていますが、普段自分たちが意識していないだけで、まだ核燃料が取り残されている原子炉建屋は間違いなく福島に存在し、途方もない時間をかけて廃炉へ向かう、という現実を改めて確認することとなりました。
実際に生徒達を原子力発電所に連れて行くことはできませんので、私が直接見たときに感じた衝撃や現状などを精一杯生徒達に伝えたいと思います。
日本地理学会高校生ポスターセッションで発表します!
自然科学部が行っている、様々の地図を用いた持続可能都市の探求。これまでの研究結果をまとめ、2016年9月30日(金)、10月1日(土)に東北大学で行われる日本地理学会2016年秋季学術大会 高校生ポスターセッションに採択・発表することが決定しました。
公式な場での研究者に対する発表です。とても緊張するかと思いますが、しっかり準備して堂々と発表してきます!
京都大学・滋賀大学の講師陣による文理融合型講義を実施しました。
生徒達からは「修学旅行が楽しみになった。」、「ルールが難しかったけど、ゴールできたことがうれしかった。」(ルール上、手持ちにある5枚の京都カードで意味のあるユニットを組まない(共通のテーマを決めない)とゴールすることができませんでした。)、「京都にこんなに見どころがあって驚いた。」等の声を聞くことができました。
自然科学部3名がいわき地球市民フェスティバルに参加しました。
20名の生徒がオーストラリア海外研修を修了しました。
公開ESD校内発表会を実施しました。
ダートマス大学生との交流会を実施しました。
今年もPTA役員の方々に作っていただいたカツカレーを囲みながら交流を行い、午後は書道と剣道の日本文化を体験していただきました。
昨年も参加した生徒達の多くが今年もWelcome Supporter に参加し、とても積極的に交流を図っいました。ですがこの生徒達も最初から積極的にこのような活動に参加し、海外の方とコミュニケーションをとれていたわけではありません。うまく自分の言いたいことが言えなかったり、自分から積極的に話せかった苦い経験を乗り越えて成長してきました。
最初の一歩目は、誰しもが踏みとどまってしまいます。ですが勇気を出して飛び込んでみると新しい世界が待っています。残念ながら今回は1年生の参加者はいませんでしたが、11月にはアフリカの教育関係者が来校します。このときは多数の1年生の参加を期待しています。
無料ビデオ通話ソフトを用いて研究指導を行っていただきました。
大学の先生方に研究指導を行っていただきました。
浪江町役場二本松出張所を訪問しました。
放射線に関する実験を行っているときもそうでしたが、彼女たちは自分たちが福島で生活していながらも、放射線のことや復興のことについてほとんど知らなかったということに気付いたようでした。
資料を用いて、原発事故当時の現場の混乱や避難所の様子、そして現在の状況やこれからの浪江に必要なこと等とても貴重な話をお聞きすることが出来ました。今回のお話を通して自分たちが何を伝えていきたいか、そして何をこれから調べていきたいか、ぼんやりですが見えてきたように見受けられました。
特に避難所での生活が過酷で、事故前は元気であったご老人が避難生活を続けるうちに要介護になってしまったという話がとても印象に残ったようでした。もし自分たちが自治体に所属していたとして、線量に関する情報が錯そうしている中で、住民を避難させるかどうか、という議論にまで発展しました。
浪江町役場の方々は事故以降これまで4回も役場を移転し、自分たちも類を見ない混乱の中に立っていながらも町民の方々のために必死に仕事をなさっています。大変お忙しい中、私たちのために時間を割いて大変貴重なお話をして頂き、本当にありがとうございました。今回の活動を生徒達の成長につなげたいと思います。
放射線に関する実験を行いました。
校内、敷地内の放射線量をそれぞれ測定しました、生徒達が一日の大半を過ごす校内では0.06μSv/h以下となっており、国の基準値を下回っています。学校敷地内は軒並み0.20μSv/h以下まで下がっていますが、場所によっては1.0μSv/hを超える放射線量が観測されました。除染が進み、空間線量が下がってきていますが、場所によってはまだ高いところが残っているのもまた事実でした。
「線量が高い箇所を知っているか否かで、出来るだけそこを通らないようにしたり、どうしても通らざるを得ないときは素早く通り過ぎる等の対策を取れるどうかが決まる。調べることは大事なんだ。」
という生徒の感想がとても印象的でした。
放射線遮蔽実験では、実験用の放射線源の上に袋に入れた土をかぶせていき、その度に放射線量の測定を行いました。結果として土の量が増える度に線量は下がっていき、土に埋めることの効果を実感しました。
また、遮蔽する物質によって遮蔽の効果を測る実験では、アクリルよりも鉛のほうがより効果的であるということを再確認しました。。
これらのことは報道などで当たり前のように言われていることですが、実際に実験によってその事実を確認することで情報がより自分ものとして入ってくるということを私自身も再確認しました。こういった活動を通して、生徒達にとって意味のある情報を手に入れる力、そして生徒達による後悔のない自己決定を行う力の向上に寄与することが出来れば、と思います。
自然科学部が福島大学教授 岡田 努 先生にご指導を頂きました。
特に盛り上がったのが、本校自然科学部でも研究している土に還るプラスチック、生分解性プラスチックを用いた実験。何もしていないプラスチックは熱湯につけると柔らかくなり、どろどろになり、手で伸ばすと切れてしまいます。ところが、放射線の一種であるベータ線を高強度で照射すると、プラスチックの強度があがり、伸ばしても切れなくなってしまいます。しかも、伸ばしたプラスチックをお湯につけると元に戻る(!)という性質も持つようになります。
放射線は健康被害が大きく取り上げられていますが、このように有効に使うことで私たちの生活を豊かにすることができます。福島県民として、放射線を多面的に理解し、その上で付き合い方を選択していくことが大事な事ではないかと考えています。
今回使用した教材は、その特殊な加工法ゆえに少々値が張るものとなっています。こっそり値段を教えていただいたこともあり、実験するたびに「これで○○円分使った」、余りを頂いた際に「○○円分ゲットだぜ」...人生お金は非常に大事だが、それがすべてではないぞ少年たちよ。
福島大学 教授 岡田 努 先生 による講演会を実施しました。
まず、南相馬市出身の大学院生が制作した動画を見ました。
「空き地は3次元のキャンバスのよう」という言葉がとても印象的で、これからの福島を自分が作っていくのだという若者の強い意志が感じられました。
続いて、放射線に関する基本的な知識に関する講義が行われました。昨年同様「水1リットル中に含まれる1ベクレルの放射性セシウムはどれくらいなのか。」「内部被曝とは?」といった疑問をわかりやすく説明してくださいました。
最後に、「現在も福島に残っている課題」、「自分がなりたい職業」、「その仕事で福島の課題解決にどの様に貢献するか、またはどの様な福島を作っていきたいか」を考えて記述し、他の生徒にインタビューを行うワークショップを実施しました。とても難しい内容であったにもかかわらず多くの生徒達が一生懸命考え、書いてくれました。
現在の福島を、そしてこれからの福島と未来の自分を考える機会を、これからも設けていきたいと考えています。
安達高校からネパールへ
「いわきおてんとSUN企業組合」様からの、
「福島からネパールへ応援メッセージを送ってほしい!」
という要望に応えるため、4月28日(水)に私たちユネスコサポーターズクラブが集合し、
3年生が中心となって、プロジェクトの説明会を行いました。
今回のプロジェクト・・・それは、
“ネパールに応援メッセージを送ろう!”大作戦です!!
・・・ということで、メッセージ作成が始まりました。
英語で文章を考えたり、デコレーションしたりと、個性あふれるカードとなりました!
最後は3年生がまとめ、無事完成させることができました。
私たちの応援が少しでも現地の人の力になればいいと心から願っています。
太陽光パネル制作会を実施しました。
今回は研究・実験用に0.5Vのソーラーパネルを4枚接続したパネルを制作しました。1年生も参加しており、2年生が仕組みや作り方を教える一幕も見ることが出来ました。自分たちで制作した太陽光パネルを用いてさらに研究を進めていくことと思います。
5月10日には大地震の復興支援でネパールへ発たれるという大変お忙しい中ご指導いただいた「いわきおてんとSUN企業組合」の皆様、ありがとうございました!
なお、今年発足したユネスコスクール活動クラブ「ユネスコサポーターズクラブ」のメンバーがネパールへの応援メッセージアルバムを作成し、いわきおてんとSUN企業組合の方にお渡ししました。その制作様子を近日アップしたいと思います。
日本大学 工学部 中野 和典 研究室を見学させていただきました
4月2日(土)本校自然科学部員3名が中野研究室を見学し、研究のお話を伺いました。微生物が水中の有機物(ゴミ)を分解して水を浄化する際に発生する電気を取り出す「微生物燃料電池」や、5段に積まれた花壇を利用して、学食の排水を浄化する「ロハスの花壇」の話を聞き、本校で水素燃料電池を研究し、中庭の池の水質悪化に胸を痛める本校生徒はとても興味を抱いたようでした。
「私にできることがあればなんだって協力するし、またいつでも遊びに来て下さい」という温かいことばを頂きました。甘えん坊の私たちなので、近日中に訪問させていただきたいと考えています。
今回の見学会は京都大学の後藤先生からのご紹介により実現しました。人のつながりが持つパワーをわたしは勿論、生徒も実感していることと思います。高校生のうちからたくさんの研究者の話を聞ける生徒達が本気でうらやましいなぁと感じる雨の朝でした。ちなみに、当日の昼食を学食食べようとした際に123円しぽっきりしかなく、危うく生徒にごちそうされるという寸前までいきました。近くにコンビニがあり、私の尊厳が守られたことにほっとしています。
JICAグローバルキャンプに参加しました。
1.多種多様な講座(アジアプレス・インターナショナル代表:野中章弘氏、元JICAウガンダ専門家・ミスターネリカ:坪井達史氏、JICA職員による青年海外協力隊シュミレーション等)
2.ふたば未来学園の生徒達との交流
3.桑山紀彦氏による地球のステージ鑑賞
4.グループ発表、20秒スピーチ
今回参加したメンバーはアクティブラーニングを通して、多様な視点の重要性、メディアリテラシー、世界各地の諸問題等を学びました。これからの持続可能な社会を目指し、解のない問いへ向けて、ESDの観点から実践的に学ぶことができたと思います。
福島ESDコンソーシアムにて生徒が発表を行いました
生徒達の発表は安達高教員による活動報告の後でした。がちがちに緊張した教員を見たことによって(?)緊張がほどけたのか、堂々とした発表をしてくれました。一方で発表のしかたや内容に関して多数の修正点が見つかりましたので、7月の公開ESD校内発表会へ向けて改善していきたいと考えております。
LEDソーラーライトを設置しました
設置場所は西昇降口前です。校舎内の消灯後は手元が見えないほどに真っ暗でした。今回設置したライトは、生徒達が作製した太陽光パネルが昼間充電した電気で夜間点灯します。
いわきおてんとSUN企業組合のみなさま、お忙しいところありがとうございました。安達高校は今後とも地域事業者様とのつながりをいかした教育活動を行ってまいります。
ちなみに、設置に際してポールを立てるための穴を1m掘る必要がありました。寒い中自然科学部の女の子二人、粘土質の土や途中に現れる石、そして周囲からの生暖かい視線に負けることなく堀りきりました。次は男子にやっていただこうかと思っています。
「エネルギー教育賞」(電気新聞社) 優秀賞を受賞しました!
第10回目となる今回、安達高校のESD活動の一環として行っている再生可能エネルギーに関する取り組みが評価され、全国2位に相当する「優秀賞」を受賞しました。
本校は様々な大学や地域事業者の方々と連携して活動に取り組んでいます。この場をお借りして、本校の教育活動に携わっていただいた関係者の方々、そして本校の取り組みに理解を示し支援していただいている保護者の皆様に、感謝申し上げます。
京都大学・滋賀大学の講師陣による出前授業を実施しました
このフレーズから、みなさんはどのような講義を想像しますか?
「難しくて理解出来なそう?」「興味の無い分野だったら聞きたくもない?」「途中で眠りそう?」
高校生の頃の私ならば、このように考えたような気がします。
ですが、実は研究のプロセスがそのまま社会で求められている力だとしたら?研究と勉強の違いのような今更聞けないようなことを説明してくれるとしたら?しかもその研究の始め方、進め方を体験出来るとしたら?きっと高校生の私でも身を乗り出して話を聞いていたと思います。
今回お呼びした研究のプロ集団、「チームGANTT」による特別授業およびワークショップは、まさにこれらの事をそのまま実践してくださいました。
1月29日(金)、「チームGANTT」コアメンバーである 京都大学大学院工学研究科 後藤 忠徳 准教授、同大学院理学研究科 常見 俊直 講師、同大学院農学研究科 内藤 啓貴 氏、滋賀大学教育学部 安藤 哲郎 講師 の4名をお迎えしてユネスコスクール特別講座
(1) 2学年理系クラス特別授業 : 複数教員・文理融合型講義「物理を使って京都を探索しよう」
(2) 自然科学部・有志生徒対象ワークショップ : 「社会で問われる!課題のみつけかた・解決の仕方~研究のプロはこうしている!~」
の2点を実施しました。
特別授業は2学年理系クラス計82名を対象に、題名の通り、修学旅行に訪れた京都を題材として行われました。(それぞれのクラスで50分ずつ実施しました。)
「なぜ京都は1200年間も都であり続けられたのか」の問に対し、農学の専門家は京野菜に着目した理由を、地理の専門家はそもそも都として1200年間続いていたのか、という意見を、物理の専門家はバネの運動に例えた説明をそれぞれ行いました。
講師陣同士や、講師陣と生徒間のやりとりを通して、1つの問に対して様々な角度から切り込むことができる、ことを生徒達は学びました。
そして特別授業の最後に「勉強」と「研究」の違いについて熱く語っていただき、大学は「研究」を行うところである、ということを伝えました。(その違いについては、チームGANTTの種明かしになってしまうので内緒です。気になる方は、来年度も実施しますので、是非参観にいらしてください。)
特別授業後のワークショップは、京都大学の4年生でも頭を悩ませる「研究テーマ設定」・「研究計画作成」に焦点を絞り、生徒自身が研究テーマを考え、計画をたて、そしてみんなの前で発表するという取組を行いました。
大学生でも戸惑うくらいですから、生徒達は始めから戸惑いっぱなしです。全くグループで話し合いが進みません。ですが、そこはさすが研究のプロ集団、「身近で気になるものは?」「こんな研究がされているんだよ。」等様々な的確なアドバイス(でも決して答えを言ったり、生徒の考えを誘導したりするものではありません。あくまで生徒自身からアイディアがでるようなアドバイスです。)で生徒から楽しいアイディアをたくさん引き出し、大盛況のままワークショップを終えることができました。
ワークショップが終わった後に生徒達が帰らずに、講師陣を捕まえて質問攻めにしている光景が理科教員の私にとってとても印象深かったです。(僕の授業じゃこうはならないなぁ...と思いつつ)
是非、来年度以降も継続して実施し、生徒達の中に眠る、勉強だけでは終わらない、人生につながる科学的思考力を刺激していきたいと思います。
「チームGANTT」の皆様、遠方はるばる豪雪の中本当にありがとうございました。
ちなみに、生徒達から出た研究アイディアで講師陣にヒットしたのが、「カメと話すにはどうしたらよいか。」「電気ウナギで発電するにはどうしたらよいか。」というテーマでした。夢のような話かもしれませんが、「チームGANTT」某N氏は特に前者の研究について、「カメに特定の刺激を与えて、その時の行動を観察して膨大なデータを集めて統計を取って...」本気で研究計画を立てていましたよ(やってくれませんけどね(笑))。研究のプロって本当にすごいですよ。
ESD国際理解講演会を実施しました
今回はNPO法人ルワンダの教育を考える会理事長 永遠瑠(トワリ) マリールイズ 様にご講演いただきました。
ルワンダは1994年に内戦が勃発した過去があります。マリールイズさんはこの内戦を経験した後来日し、現在は福島県にて命の尊さ、平和の大切さ、教育の大切さを伝える活動を行っています。
生徒達は映画等でルワンダについて学び、マリールイズさんの講演を聞きました。ルワンダのことについて知っている生徒はほとんどいませんでした。ですが、日本が資金やバス等の支援をルワンダに対して行っており、ルワンダのバスにはルワンダと日本の国旗が描かれているのでルワンダ人で日本を知らない人はほとんどいないという話を聞いて多くの生徒の意識が変わったようでした。
以下は生徒の感想の抜粋です。
「内戦の恐ろしさ、命の尊さ、今私たちが不自由なく生活できることのありがたさを改めて感じることができました。ルワンダについて全く知らなかったけど、日本とルワンダが昔からつながっていたこと、ルワンダが私たちのために支援してくれていることにも気づくことができました。マリールイズさんの話にはすごく考えさせられることが多かったです。自分なりにこのルワンダで起きたことについて家族や友達に伝えられたらいいなと思いました。」
安達高校はこれからもマリールイズさんとのつながりを大切にし、このような活動を継続的に行っていきたいと考えています。
太陽光パネル製作会を実施しました
僕 「そうでしょう。言ってないもの。」
2016年1月16日(土)自然科学部の生徒4名がいわき市好間にある「いわきおてんとSUN企業組合」を訪問し、太陽光パネルの仕組みを学び、実際にパネルを制作してきました。
太陽電池には+極と-極があります。一枚当たり0.5Vの発電量を持つ太陽電池を34枚+と-が交互になるように半田ごてで接続し、17Vの発電量を持つ太陽光パネルを製作しました。
ここまで大きな太陽光パネルを作る機会は滅多にないので、生徒たちはとても喜んでいましたし、勉強にもなったようでした。実際生徒たちは太陽光パネルを見て、その回路を読み解く程の力が付いていました。
講義を受けています はんだ付けで接続しています。 完成しました!
お忙しい中、ご指導に当たっていただき、さらに太陽光パネル-蓄電池-LEDシステムをご提供いただきましたいわきおてんとSUNの皆様、本当にありがとうございました。なお、この事業はふくしまキッズ夢サポート事業の一環として実施されました。
青年海外協力隊による「国際理解講座」を行いました。
英語科教員がJICA二本松で英語研修を行いました。
宮城教育大学にて研究指導を受けてきました。
野生動物が野菜や果物を食べてしまう獣害や、車にひかれて死亡するロードキルに興味を持った生徒に対して、研究指針や調査方法を指導していただきました。
指導を頂いた後は前回も登場したヤギとふれあい、同日八木山動物園で行われたシジュウカラガン(絶滅危惧種)羽数回復特別講演に参加してきました。とても難しい環境保全活動の数少ない成功例の話を聞くことができて、とても学ぶものが多かったです。お忙しいところにもかかわらずご指導いただきました齊藤先生、橋本先生ありがとうございました。
ちょうど光のページェントの点灯時間と重なり、ものすごい数の車とアベックに巻き込まれ、帰る時間が予定よりも遅くなってしまいましたがとても実りある研修であったと思います。
ESD全国大会へ参加してまいりました。
午前中は全体会ということで文部科学省大臣 馳 浩 氏の挨拶に始まり、日本ユネスコ国内委員会委員長 安西 祐一郎 氏 と昭和女子大学学長 坂東 眞理子 教授 の対談などが行われました。
午後は分科会ということで、我々は(国際的な)学校交流のセッションに参加し、ESD Food Projectの取り組みついての発表を行いました。さらに、「国際協働学習を成功させるためにはどうしたらよいか」をテーマとしたワークショップを行い、有意義な意見交換を行ってきました。
ESDを効果的に推進するためには我々教員の知識や技術が必要となります。こうした研修で得た知識や全国の先生方の意見を積極的に取り入れ、活動をより良いものにしていきたいと考えております。
平成27年度再生可能エネルギー教育実践事業成果報告会へ参加しました
その成果発表会が11月28日(土)にいわき明星大学で行われ、本校自然科学部の1年生6名が、ポスター発表と口頭発表で学習発表を行ってきました。
400名が入れる大講堂での発表で生徒達は少々(かなり?)緊張気味でしたが、台本を見ることなく立派に発表しました。
多くの自然科学部1年生にとっては初陣です。これからたくさん人前で発表する機会がありますので、覚悟をしていてくださいね。
ちなみに、夏に人前での発表を経験した1年生が1人だけいたのですが、その生徒は特に素晴らしい発表をしました。しかし、決して初めから発表が上手だったわけではなく、夏は何度も練習し、修正しながら徐々に上手くなっていきました。そして今回、ポスター発表では他の見本となるような説明をしてくれ、プレゼン能力と土壇場での度胸が順調に育っていると感じました。
人前での発表は「準備が大変」、「当日失敗したら恥ずかしい」、という理由で自ら進んで行える人は少数派です。しかし、そこを一度乗り越えると多くの経験を得ることが出来ます。これからの受験や、社会ではプレゼン能力がさらに重要視されていくでしょう。安達高校は、このプレゼン能力を伸ばし、発表する度胸を身につけるための機会を積極的に与えていきたいと思ってます。
ACCUの齋藤様を交えてESD Food Projectのミーティングを行いました
他の参加校の様子を教えていただいたり、これからのプロジェクトの流れについてのアドバイスを頂いたのち、生徒も交えた齋藤様主導によるプロジェクトの打ち合わせを行いました。
これまでの活動を踏まえた話し合いにより、今後の方向性が見えてきたようでした。
この3日間で斎藤様は滋賀、神戸、そして福島と回られています。お忙しい中本当にありがとうございました。
JAみちのく安達を訪問させていただきました。
あらかじめお送りしていた農産物の生産、加工、流通、消費に関する質問に対するご回答とともに、農業の現状に関する説明をしていただきました。
「Act locally, think globally」の精神に従うべく、まずは地域の課題に気付くことができたのではないかと思います。
とても貴重なお話を聞くことができました。JAの担当者の皆様、お忙しい中ありがとうございました。
インドの学校とスカイプで交流しました。
11月24日(火)に”ESD Food Project"の一環として本校、安古市高、Kuthuparamba HSS 校間でSkypeによる交流を試みました。
3校同時に交信を行う予定だったのですが、通信環境の関係で実現はできませんでした。そこでとりあえず2校間での交信にトライする方針へと変更しましたが、なかなかKuthuparamba HSS 校と繋がりません。ですが何回も何回も交信を試みた結果…
インドと繋がりました!
「Hello」「Hi」と簡単な挨拶を交わします。
この日一番の盛り上がりを見せるメンバー。歓声があがります。
ですが残念ながら15秒ほどで切れてしまいました。
この日一番の盛り下がりを見せるメンバー。「ああー」とため息がもれました。
インドと日本の通信環境の違いを知ること、これも国際理解です。インドと短い時間ではありましたが、今回の一歩は大きな一歩です。インドとの交流方法を模索し、これからも積極的にチャレンジしていきたいと思います。
安古市高等学校とのSkypeミーティングを行いました。
11月16日(月)に本校メンバーと安古市高メンバーとの間で第1回Skypeミーティングを行いました。
自己紹介や学校紹介を行い、プロジェクトの進捗状況について報告し合いました。
メンバーにとっては初めて話す相手、さらにはSkypeであったということで、とても緊張していたようでした。ですが、ミーティング終了後には「次はもっと自分から話せるようになりたい」という前向きな反省を聞くことができました。
Skypeを用いた活動はこれからも積極的に実施していきます。次回はKuthuparamba HSS校も交えた会となるでしょう。英語でのやり取りです。準備、頑張りましょうね。
このような活動を経るごとに、生徒がどのように成長していくか楽しみです。
パキスタンの教育関係者が来校しました!
5グループに分かれて1学年の各クラスに入り、パキスタンの紹介を英語で行っていただきました。紹介後はそのままパーティーや折り紙、かるた等、各クラスで決めたレクリエーションを通して生徒達と交流しました。
放課後は、Welcome Supporter(WS)との交流会を行いました。WSは、今回の交流会にて積極的にパキスタンの方とコミュニケーションをとりたい人を募い、我こそはと応募してくれた1学年、2学年合わせて13名の有志生徒の集まりです。
英語が苦手だ、と自分で思い込んでいる生徒もあらかじめ用意した質問カードを片手に積極的に話しかけ、パキスタンの方と立派にコミュニケーションを取っていました。コミュニケーションに必要なものは言語力だけではなく、そういった姿勢なのだということを示してくれたと思います。
交流会終了後、WSからは「楽しかった」、「あまり英語が話せなくて悔しい!」という前向きな感想が多数聞かれました。
終了後、代表のケサル・ハタックさんからは「①礼儀正しさ、②時間の正確さ、③誠実さ、この3つに関しては他の先進国は到底日本には及ばない」とのコメントを頂きました。
ユネスコスクールである安達高校ならではの取り組みを通し、またひとつ生徒が成長した姿を見ることができたと思います。
筑波大学にて研究指導を受けてきました。
11月7日(土)自然科学部生徒5名と教諭1名が筑波大学 中島 敏明 教授の研究室を訪問し、土に溶けるプラスチック、「生分解性プラスチック」の研究について指導していただきました。
中島先生は微生物応用の専門家です。①生分解性プラスチックの分解、②バイオディーゼル廃液から燃料の再生産、③特定のプラスチックの分解の効率化を、微生物本体、または微生物が持つ酵素を用いて目指しておられます。
今回の訪問では、まず生分解性プラスチック研究の現状を説明していただいたのち、生分解性プラスチックを溶かす能力の高い微生物を見つけ出すための実験を生徒一人一人が実際に行わせていただきました。
聴講中 英語での試料の作り方講座。みんな大丈夫? ガラス細工。プロの技です。
ガスバーナーで熱してから細工します。 ガラス細工に挑戦!上出来でした。 スクリーニング作業。慌てず急いで丁寧に!
海鳥の足やアシカなどの海獣に絡みついた釣り糸を報道などでご覧になったことはありませんか?私たちが普段使っているプラスチックの多くは、自然には分解されないため、海や土に廃棄されたプラスチックは非常に長い間存在し続けます。つまり、自然界に放置されているプラスチックごみは増えることはあっても減ることはないのです。
そこで近年、微生物によって自然に分解されるプラスチック、生分解性プラスチックが注目されてきました。私たち安達高自然科学部は持続可能な未来のため、生分解性プラスチックの研究を行っていきます。
最後に、中島先生や博士研究員、そして学生の皆さん、ラボのお引っ越し等大変お忙しい時期にもかかわらず、一日中ご指導していただいたこと、感謝申し上げます。ありがとうございました。
ちなみに、この日はたまたま筑波大学の学園祭でした。そして偶然にも(!)お昼に空き時間が生じたため、学園祭へと生徒を解き放ちました。
初めて降り立つ総合大学の学園祭の熱気、人波に戸惑う生徒達。
いきなり現れたフリーハグ集団にハグされ、さらに困惑する生徒達とついでにハグされ困惑する引率教諭。
「DK(男子高校生)だDKだ」とたくさん話しかけられ、次からは制服じゃなく私服で来させてくれと懇願する男子生徒。
たくさんの良い経験ができたようで、私は満足です。
以上、ハグされたときに撮られていた動画が拡散しないことを切に願う引率教諭でした。
安達高校のスクール・ミッションに加えて、スクール・ポリシーが決定しました。
学校紹介動画。下記URLよりご覧ください。
https://youtu.be/rM1rh1vncjk(令和4年度)
https://youtu.be/W9X-Ks72n8E(令和3年度)