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2023年9月の記事一覧

「コミュタン福島・福島再生可能エネルギー研究所(FREA)」研修

 8月1日(火)に、生徒16名が参加して、復興教育としてコミュタン福島と福島再生可能エネルギー研究所(FREA)を訪問しました。

 先日の福島第一原子力発電所を見学した生徒も含まれており、震災や、原発の事故のことについてさらに理解を深めることができました。また、放射線や福島県の環境、再生可能エネルギーなどについても学ぶことができました。福島県では、原子力発電に頼らないために、自然の力を有効に活用して発電する再生可能エネルギーの普及に力を入れています。2050年までに二酸化炭素の排出をゼロにする「福島県2050年カーボンニュートラル」という目標を掲げています。福島県の浜・中・会津などのそれぞれの土地の特徴を生かして再生可能エネルギーの普及を進めているのはとても興味深かったです。しかし、プラスの面だけでなく、マイナスの面もあることについても学ぶことができました。

 

 その後、体験研修として、「SDGs発展編」を受講しました。「エネルギー」について学び、自分の住む自治体に再生可能エネルギーを導入したいかどうかを考え意見を述べました。プラスとマイナス両面をふまえ、自分の頭で考えて判断し、自分の意見を言えるようにすることが大事だと学びました。一人の声は小さくても、どんなエネルギー政策を推進しようとしているのか見極め、投票などで意思表示ができる。そしてそれが未来につながるとも学びました。

 

 

 午後は、福島再生可能エネルギー研究所(FREA)を訪問しました。再生可能エネルギーの最先端の研究開発を行っている研究所で、国内に12か所あるうちの1つと伺いました。資源が乏しい日本ですが、福島県ではカーボンニュートラルを目指し、自給が可能な再生エネルギーを促進しています。県内のエネルギー需要に対する再エネの占める割合を2040年ごろには100%となること目指しています。割合は少しずつ上昇し、2021年には47パーセントとなっているそうです。貯めておけない電気の性質や、水素を使って電気を貯める技術なども学びました。敷地内では、様々な会社が開発した数多くの太陽光パネルや、大きな風車を見ることができました。エネルギー問題の解決に向け、さらに安定した、効率の良い再生可能エネルギーの普及が求められると学びました。質疑応答の時間では、積極的に質問する生徒の姿が見られました。

 

今回の研修に参加した生徒たちの感想を一部紹介します。

 

〇再エネは天候の影響で不安定なことや、効率の面で難しい課題もある。しかし、私たちの未来のためにも乗り越えていかなくてはならない課題だ。国民が再エネへの理解と関心を高めていく必要がある。

〇再エネは二酸化炭素を排出せず、とても良いなと思っていたが、見学をして、設備の廃棄問題、場所の制限、高コストなどの問題もあり、ただ増やせばよいというわけではないことを学んだ。

 

 

 

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「福島第一原子力発電所、東日本大震災・原子力災害伝承館」研修

7月24日(月)に、生徒16名が参加して、復興教育として第一原発と伝承館を訪問しました。

バスの中からは、人気のない住宅や、バリケードがまだ残っている道路などが見え、悲しい現実を思い知らされるとともに、道路わきに新しく建てられている店舗などを見ると復興が進んでいる様子も感じることができました。

 

 

身に着けた放射線測定器の数字に目をやると、除染が進んでいることを実感しました。しかし、今でも、比較的高い数値が出るところもありました。何より爆発をした建屋前に行くと、当時の事故の様子、現場で働いていた人々、地域の住民の方々のことを想像し、なんともいえない気持ちになりました。現在も毎日4000人もの方々が廃炉に向けて働いているということを知り、それでも廃炉まで数十年以上かかるという現実を再認識しました。その後、処理水について学びました。実際容器に入った水を手に取った生徒もいます。処理水の問題は、日本だけでなく世界でも注目されている大きな問題です。正しい情報を知り、自分で考える必要があると感じました。

 

 

伝承館では、各自展示見学の後、語り部の方の講話を聴きました。震災当時の大変な様子、そこから今までの復興の歩みを知ることができました。「天災より人災の方が恐ろしい。」という言葉が印象的でした。日常のありがたさ、人との繋がりの大切さについて再認識しました。

 

今回の研修に参加した生徒たちの感想を一部紹介します。

 

〇今回の研修を通して、これまでよりも震災や復興を「自分事」としてとらえることができるようになった。」

〇震災からの復興の大変さを目で見て痛感し、もっと福島を知る必要があると感じた。

〇今までは正直考えたことがなかった『地域復興』というものに取り組みたいと思うようになった。

〇人とのつながりを大事にしながら助け合って生活していきたい。

〇地元に誇りを持って、福島を支えられるような存在になりたい。

 

以上のように、未来を担う人材として頼もしい感想が数多く聞かれました。それぞれに新しい気づきがあり、大きく成長することができた研修となりました。

 

 

 

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復興教育・事前研修

7月21日(金)、経済産業省資源エネルギー庁の木野正登様を講師にお迎えし、「ALPS処理水処分に関する対策について」という題目で、ご講話いただきました。参加生徒は、7月24日(月)福島第一原発、東日本大震災・原子力災害伝承館見学に参加する生徒と、8月1日(火)にコミュタン福島、福島再生可能エネルギー研究所見学に参加する生徒23名が参加しました。福島の復興に欠かせない廃炉に向けた取組や現状、また、処理水や、情報発信の取組などについて学びました。原発のジオラマを見ながら、数日後の訪問を具体的にイメージしていました。正しい情報を知り、自分で考え判断することの大切さを再認識していました。

 講話の後は、グループに分かれ、解決すべき課題とその解決策について話し合い、発表し合いました。見学に向けて有意義な事前研修となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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