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記事(ユネスコスクール2)

「福島第一原子力発電所・廃炉資料館」研修

 8月1日(木)に、復興教育研修の一環として、廃炉資料館および福島第一原子力発電所を訪問しました。2年生8名、3年生15名の計23名が参加しました。
 朝6:30に安達高校を出発し、バスの車中で「放射線に関する基礎知識」の講義を受けました。廃炉資料館に到着後、本人確認の手続きを経て、入構案内に関する説明を受けました。バスで30分ほど移動し、福島第一原子力発電所を見学しました。所内はバスで移動しながら、たくさんの処理水貯蔵タンクの存在、被災した設備、処理水海洋放出の施設、処理水の安全性について説明をいただきました。そして、線量に注意しながら2011年に過酷事故を起こした原子炉建屋(1~4号機)の状況を間近で見学しました。当時の津波で破壊された施設を目の当たりにしてその威力に圧倒されたこと、一方で周辺の工事など廃炉に向けた施設の整備が進みつつあることも感じることができました。

  

 

  

 昼食後は廃炉資料館の見学を行いました。当時の事故の状況と復興に向けた取り組みについてなどの所員の説明に生徒たちが真剣にメモを取る姿が印象的でした。燃料デブリの取り出しの技術的な困難さ、事故で生じた放射性廃棄物の中間貯蔵、最終処分など、様々な課題が山積しています。参加生徒が13年前の原発事故を自分事としてとらえ、福島の今後について改めて考えるきっかけとなった研修でした。

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令和6年度 JICA二本松 国際理解講座

 1学年を対象に、JICA国際理解講座を11月6日(水)に行いました。二本松青年海外協力隊訓練所(JICA二本松)様より海外協力隊の経験者の方を5名講師として派遣いただき、生徒は希望の2つの講座を受講しました。講師の先生方の職種も、派遣国も多様で、大変興味深い講座でした。

  

 

  

 

  

 

 生徒たちは、外国の文化や価値観、日常の生活などについて知る機会を得るとともに、日本との相違点を知り、興味深く感じているようでした。また、何より協力隊員として世界に飛び出した講師の先生方の行動力、バイタリティーに感銘を受けていました。「出会いとつながりの大切さ」、「何事も動かないと始まらない」、「ものごとをいろんな面から見ることが必要」、「自分から状況を変えていこうと行動することの大切さ」、「自分に何ができるのか考えることが大事」など、先生方の一言一言が大きな励ましとなっていました。外国で奮闘しながら現地の人々と信頼関係を築き、国際貢献している講師の先生方の生き方に、生徒たちはとても刺激をうけていました。身の回りのことや世界のことに対して興味関心を持ち、何か自分にできることを考え、行動できる人になれるといいです。

 

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令和6年度 国際理解講座 「永遠璃(トワリ)・マリールイズさん講演会」

 1学年を対象に、国際理解講座「永遠瑠(トワリ)・マリールイズさん講演会」を10月30日(水)に行いました。生徒たちは、ルワンダの歴史などについて学んだ後、実際内戦を体験し、現在はルワンダの教育に尽力しているマリールイズさんのお話を伺いました。マリールイズさんは、「平和や教育、命の大切さ」を伝えるために、全国で講演会を行っており、体験に基づくお言葉の一言一言に大変重みがありました。また、生徒たちのこれからの学校生活を励まし、勇気づけてくださいました。

  

  生徒たちはルワンダについて初めて知ることばかりで、「ルワンダの悲劇」を知りショックを受けていました。戦争の悲惨さ、二度と繰り返してはいけない戦争。その中で、生きのびた経験。今の日本の生活。政治。学校での学び。努力することの大切さ。「無知」の恐ろしさ。知は財産であること。あたりまえのありがたさ。・・・・たくさんの事を、考えさせられる講話でした。

  

  内戦のことを知り、辛い気持ちになっていましたが、復興を遂げたルワンダの現状を知り、その力強さに驚いていました。また、講話の最後の動画、「運動会を笑顔で楽しむルワンダのこどもたちの様子」を見て、彼らの笑顔に、ほっと安心した様子でした。世界に対して視野を広げることができただけでなく、生徒たちそれぞれが、今後の生き方についても考えさせられた素晴らしい講話でした。

 

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令和6年度 公開ESD発表会を実施しました。 

 令和6年9月5日(木)、二本松市民会館にて、二本松市教育委員会後援のもと、全校生が参加する公開ESD発表会が行われました。

 2年生146名の総合的な探究の時間の活動の総まとめの発表会です。1年次の後半に自分の探究のテーマを定め、2年次1学期の間、個人で探究活動を行いました。今年度も自分の将来の仕事や、興味関心のある社会の問題と結びつけたテーマについての探究活動となりました。生徒一人ひとりが口答発表を行い、ポスターを作成しました。

 

  

 

 公開発表会では、9名の代表者が壇上にて発表を行いました。幅広いテーマについての探究活動が行われ、それに対しての質疑応答も活発に行われました。午後は、ホームプロジェクトの個人研究発表と自然科学部の発表が行われました。どの発表者も、テーマを自分事として考え、発表し、質疑応答にも一生懸命に答えようとしていた姿が印象的でした。

 

  

 

 ポスター部門は19名の代表者が選ばれ、掲示されました。発表終了後、JICA二本松・所長の柳竜也様より、一人ひとりに対してご講評をいただきました。

 その後行われた、教育懇談会においては、JICA柳様に加え、宮城教育大学の市瀬教授より、ご指導、ご助言をいただきました。探究活動は自分で考え、未来を切り開く力の育成につながる活動です。安達高校の伝統を大切に、さらに深化できるよう、今後につなげて行きます。

 

  

 

生徒のコメントをいくつか紹介します。

 

〇 発表している人全員が堂々と発表できていて、仮説と結論がきちんと結びつけられてる人が多くいて、聞きやすかった。内容も、根拠やテーマ設定の理由、結論に書かれてることがすべて簡潔に書いてあって発表者の伝えたいことが理解しやすかった。質疑応答の際は、どの質問に対してもしっかりと受け答えできていて、内容の理解をより深めることができた。

〇 自分では思いつかないテーマが沢山あってとても興味深かった。知らないことや、知っていた事も詳しく知れたので、楽しかった。

〇 発表者の問いを聞いて、たしかに気になっていたことだと思うのが何個かありました。聞きやすくてわかりやすい発表でした。

〇 改めて色々考えることのできる時間でした

〇 一人ひとりが自分事としてテーマに向き合い、深く探究していてとても素晴らしい発表だったと思います。自分自身2年次での活動を通して色々なことを学び、今回の2年生の発表でさらに多くのことを学べたのでとてもよかったです。

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「コミュタン福島」研修

 7月30日(火)に、復興教育研修の一環として、コミュタン福島を訪問しました。2・3年生18名が参加しました。

 はじめに、震災を伝える新聞記事の展示パネルや福島第一原子力発電所の事故直後の模型の説明を受け、未曽有の複合災害の状況を改めて確認しました。次に、環境回復エリアと環境創造エリアの見学と、環境創造シアターでの鑑賞を通し、放射線に対する正しい知識を得て、再生エネルギーや自然と共生する社会を目指す、福島県の環境の未来について考える機会を得ました。最後に、「燃料電池で発電してみよう」と題した体験研修を行いました。グループに分かれて、太陽電池の模型を操作し、得られた水素を燃料電池に供給して発電するという実験を通し、二酸化炭素を排出しない、再生可能エネルギーの利点と、水素社会を実現させるための課題の多さを知ることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 震災から13年が経過しています。現3年生は2006年生まれが多く、震災時の記憶はおぼろげだそうです。大災害の記録と記憶の伝承が困難になりつつあると実感させられました。その中でも、講話中も熱心にメモを取り、実験に意欲的に取り組み、震災への理解を深めようとする参加生徒の姿に、故郷ふくしまへの復興に貢献したいという強い意志を感じ取ることができた、有意義な研修となりました。 

 

  

 

 

 

 

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福島第一原子力発電所見学のための事前研修

 ユネスコスクール復興教育の1つとして、今年度も福島第原子力発電所を見学に行く予定です。7月24日(水)、経済産業省資源エネルギー庁の木野正登様を講師にお迎えし、その事前研修を行いました。1F見学に参加する2、3年生、23名が参加しました。まず、木野様より「ALPS処理水の海洋放出に係る取組状況について」という題目で、ご講話をいただきました。福島の復興に欠かせない廃炉に向けた取組や現状、特に、処理水の海洋放出について詳しく学びました。生徒たちは、1Fのジオラマを見ながら、数日後の見学を具体的にイメージしていました。また、正しい情報を知り、自分で考え判断することの大切さを再認識していました。

 講話の後は、参加生徒それぞれが、講師の木野様に質問し、疑問を解決する時間となりました。基本的な質問から、進路や生き方に関する質問まで、すべての質問にご丁寧に答えていただきました。見学に向けて大変有意義な事前研修となりました。

  

 

 

 

 

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ユネスコ世界寺子屋運動 「書きそんじハガキ・キャンペーン2024」

 ユネスコスクールの活動の一つとして、上記のキャンペーンに参加しています。

 

 書きそんじハガキや、使わない切手などを募金に変え、学びの場を奪われた世界の人びとに学ぶ機会を与え、読み書きや技術を学べるようにする活動です。14枚のハガキでひとりが1ヶ月学校に通えます。

 

 

 「自分ができる支援の一つ」として、今後も活動に参加していきます。書きそんじハガキ、使わない切手だけでなく、プリペイドカード、金券などの「タンス遺産」があれば、ぜひご協力ください!

 

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ユネスコスクール ESD研究発表ポスターセッションⅠ

 一学年は、夏休み明けから総合的な探究の時間の中でSDGsをテーマとして調べ学習・ポスター作りを行ってきました。

 同じテーマを選択した人とグループをつくり、協力しながら準備を進めました。2月7日(水)にクラス内で1回目の発表、2月28日(水)にはクラスの枠を超えて2回目の発表を行います。

 以下は、1回目の発表の様子です。

 

①ポスターを提示しながら、班ごとに発表を行いました。

 

②グラフやアンケート結果などの資料を使ってポスターを仕上げました。

 

③発表の仕方も工夫して、できる限り伝わりやすいようにしました。

 

④たくさん質問もして、お互いに探究を深めていきました。

 

⑤各班に対する感想やアドバイスについて、一人一台の端末を用いて意見共有しました。

 

⑥他の人の意見も端末上の付箋とホワイトボードで見ながら話し合いました。

 

⑦学年末テスト明け(2月28日(水))には今回の反省点を踏まえてさらに良い発表にします!

 

 

 

 

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2023年度ユネスコスクール 北海道・東北ブロック大会 児童生徒の探究型学習・課題研究発表会にて2つの部門で優秀賞を受賞

 ESD/SDGsを推進している東北地区の学校やユネスコスクールの児童生徒が参加する探究型学習・課題研究の発表会が昨年12月23日(土)に宮城教育大学で開催され、安達高校2年生安齋歩珠さんが口頭発表部門で、渡辺果笑さんがポスター部門でそれぞれ優秀賞を受賞しました。安達高校はユネスコスクールとして探究活動を通してESD/SDGsへの取り組みを推進しており、受賞した2人はそれぞれおよそ8ヶ月を費やし、「地域や社会の困りごと」を「自分事」として深く研究してくれました。

 

賞状が届きました!

左:安齋歩珠さん「助産師という仕事から考えるジェンダーの社会問題」口頭発表部門

右:渡辺果笑さん「高齢者と考えるゴミ収集所」ポスター部門

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令和5年度British Hills 語学研修を行いました。

 1月19日から3日間、福島県天栄村にあるBritish Hills で語学研修を行いました。1学年と2学年の生徒20名が参加しました。冬休み期間中、事前指導として英国出身のSophie 先生から英国について学ぶとともに、ホテルや買い物などで使える英語表現も学びました。

 

 British Hills に到着すると、忠実に再現された英国の「街」の雰囲気に歓声があがりました。事前指導で学んだ英語を使って、いきなりAscot Tea Roomで注文!おいしいアフタヌーンティーをそれぞれが楽しみました。

  

 

 その後Manor House Tour で建物を歩き回り、5つのレッスン(Survival English, Culture & Manners, Introducing Japan, British Hills Experience, The SDGs &Me)を受けました。食事はハリーポッターのワンシーンを思わせるRefectoryで。夜は’Challenge’という活動に参加したり、Pubで語り合ったり、ゲームをしながら過ごしました。

  

  

  

 

 生徒たちは生の英語や、英国の文化に触れ、とても楽しく3日間過ごしていました。まさにパスポートのいらない外国!たくさんの笑顔あふれる有意義な研修となりました。

 

 

 

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ユネスコスクール 国際理解講座 永遠瑠(トワリ)・マリールイズさん講演会

 1学年を対象の、国際理解講座「永遠瑠(トワリ)・マリールイズさん講演会」を12月6日(水)に行いました。全国を飛び回って多くの講話をされているマリールイズさんのご講話を直接聞くことができ、生徒たちは大変刺激を受けていました。

   

 生徒たちはルワンダについて知らないことばかりで、ルワンダの悲劇を知りショックを受けていました。その後、ルワンダが見事に復興を遂げている現状を知り、その力強さに驚いていました。ルワンダの悲劇を実際に経験し、それを乗り越えたマリールイズさんの言葉には一言一言重みがありました。

 

  

 また、生徒たちは、「命、教育、平和の大切さ」を再認識すると同時に、力強く困難を乗り越えた講話に勇気づけられ、励まされていました。運動会を笑顔で楽しむルワンダの生徒の様子も印象に残ったようです。世界に対して視野を広げることができるとともに、生徒たち個人の生き方に関しても考えさせられた素晴らしい講話でした。

 

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ユネスコスクール 国際理解講座 語学研修・事前研修

 今年度、語学研修として2024年1月にBritish Hillsに行きます。その事前研修の1つとして、11月17日(金)、イギリス出身のALT、Sophie先生による英語での料理教室を行いました。家庭クラブの生徒も参加し、英語で資料を読み、英語を聞き、グループに分かれてスコーンを作りました。初めての経験で試行錯誤な所もありましたが、楽しく取り組むことができました。

   

 

焼きあがったスコーンをみんなで食べました。おいしかったです!!

 

その後の調理実習で、今回体験した生徒が先生としてみんなに教えていました。

イギリスの食文化に触れることもでき、とても良い経験になりました。

 

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11/8 JICA国際理解講座(1学年)

JICA青年海外協力隊の方々を講師として4名お招きし、”各派遣国における活動”についてご講演いただきました。生徒は、特に興味・関心のある2つの講座を選択して受講しました。

 

①高島公美 講師 「幼児教育について(派遣国:モロッコ)」

教室のプロジェクターに現地の写真を投影しながら説明していただきました。

 

②家亀志伸 講師 「理学療法士について(派遣国:キルギス)

講師の方の実体験を踏まえたお話を、生徒たちは真剣に聞いていました。

 

③室井研一 講師 「体育について(派遣国:ヨルダン・モロッコ)

生徒も積極的に活動し、意見を交換しながら学習していました。

 

④大澤明浩 講師 「小学校教育(派遣国:ザンビア)」

受講後はそれぞれの教室で今日の振り返りをまとめました。

 

 

 

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令和5年度 公開ESD発表会を実施しました。

 令和5年8月31日(木)、二本松市民会館にて、全校生が参加する公開ESD発表会が行われました。

 2年生146名の総合的な探究の時間の活動の総まとめの発表会です。1年次の後半に自分の探究のテーマを定めることから始まり、2年次1学期の間、個人で探究活動を行いました。今年度は自分の将来につながるようなテーマを奨励し、それにSDGsを絡めながらの探究活動となりました。各自発表の準備に加え、ポスターを作成するのは大変でしたが、それぞれ熱心に取り組んでいました。各ゼミの中で発表を行い、発表部門とポスター部門の代表者を決めました。

 公開発表会では、10名の代表者が壇上にて発表を行いました。例年よりも様々なテーマについての探究活動が行われ、それに対しての質疑応答も活発に行われました。午後は、ホームプロジェクトの個人研究発表、自然科学部の発表が行われました。ポスター部門は40名の代表者が選ばれ、掲示されました。発表終了後、JICA二本松・所長の田中宏幸様より、一人ひとりに対してご講評をいただきました。

 世の中ではたくさんの事が起こっています。様々な情報があふれています。好奇心を持って、調べ、考え、自分の視野を広げてください。他人事ではなく、自分事として考え、よりよい方向に向けて行動できるような人になってほしいです。

 

 

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「コミュタン福島・福島再生可能エネルギー研究所(FREA)」研修

 8月1日(火)に、生徒16名が参加して、復興教育としてコミュタン福島と福島再生可能エネルギー研究所(FREA)を訪問しました。

 先日の福島第一原子力発電所を見学した生徒も含まれており、震災や、原発の事故のことについてさらに理解を深めることができました。また、放射線や福島県の環境、再生可能エネルギーなどについても学ぶことができました。福島県では、原子力発電に頼らないために、自然の力を有効に活用して発電する再生可能エネルギーの普及に力を入れています。2050年までに二酸化炭素の排出をゼロにする「福島県2050年カーボンニュートラル」という目標を掲げています。福島県の浜・中・会津などのそれぞれの土地の特徴を生かして再生可能エネルギーの普及を進めているのはとても興味深かったです。しかし、プラスの面だけでなく、マイナスの面もあることについても学ぶことができました。

 

 その後、体験研修として、「SDGs発展編」を受講しました。「エネルギー」について学び、自分の住む自治体に再生可能エネルギーを導入したいかどうかを考え意見を述べました。プラスとマイナス両面をふまえ、自分の頭で考えて判断し、自分の意見を言えるようにすることが大事だと学びました。一人の声は小さくても、どんなエネルギー政策を推進しようとしているのか見極め、投票などで意思表示ができる。そしてそれが未来につながるとも学びました。

 

 

 午後は、福島再生可能エネルギー研究所(FREA)を訪問しました。再生可能エネルギーの最先端の研究開発を行っている研究所で、国内に12か所あるうちの1つと伺いました。資源が乏しい日本ですが、福島県ではカーボンニュートラルを目指し、自給が可能な再生エネルギーを促進しています。県内のエネルギー需要に対する再エネの占める割合を2040年ごろには100%となること目指しています。割合は少しずつ上昇し、2021年には47パーセントとなっているそうです。貯めておけない電気の性質や、水素を使って電気を貯める技術なども学びました。敷地内では、様々な会社が開発した数多くの太陽光パネルや、大きな風車を見ることができました。エネルギー問題の解決に向け、さらに安定した、効率の良い再生可能エネルギーの普及が求められると学びました。質疑応答の時間では、積極的に質問する生徒の姿が見られました。

 

今回の研修に参加した生徒たちの感想を一部紹介します。

 

〇再エネは天候の影響で不安定なことや、効率の面で難しい課題もある。しかし、私たちの未来のためにも乗り越えていかなくてはならない課題だ。国民が再エネへの理解と関心を高めていく必要がある。

〇再エネは二酸化炭素を排出せず、とても良いなと思っていたが、見学をして、設備の廃棄問題、場所の制限、高コストなどの問題もあり、ただ増やせばよいというわけではないことを学んだ。

 

 

 

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「福島第一原子力発電所、東日本大震災・原子力災害伝承館」研修

7月24日(月)に、生徒16名が参加して、復興教育として第一原発と伝承館を訪問しました。

バスの中からは、人気のない住宅や、バリケードがまだ残っている道路などが見え、悲しい現実を思い知らされるとともに、道路わきに新しく建てられている店舗などを見ると復興が進んでいる様子も感じることができました。

 

 

身に着けた放射線測定器の数字に目をやると、除染が進んでいることを実感しました。しかし、今でも、比較的高い数値が出るところもありました。何より爆発をした建屋前に行くと、当時の事故の様子、現場で働いていた人々、地域の住民の方々のことを想像し、なんともいえない気持ちになりました。現在も毎日4000人もの方々が廃炉に向けて働いているということを知り、それでも廃炉まで数十年以上かかるという現実を再認識しました。その後、処理水について学びました。実際容器に入った水を手に取った生徒もいます。処理水の問題は、日本だけでなく世界でも注目されている大きな問題です。正しい情報を知り、自分で考える必要があると感じました。

 

 

伝承館では、各自展示見学の後、語り部の方の講話を聴きました。震災当時の大変な様子、そこから今までの復興の歩みを知ることができました。「天災より人災の方が恐ろしい。」という言葉が印象的でした。日常のありがたさ、人との繋がりの大切さについて再認識しました。

 

今回の研修に参加した生徒たちの感想を一部紹介します。

 

〇今回の研修を通して、これまでよりも震災や復興を「自分事」としてとらえることができるようになった。」

〇震災からの復興の大変さを目で見て痛感し、もっと福島を知る必要があると感じた。

〇今までは正直考えたことがなかった『地域復興』というものに取り組みたいと思うようになった。

〇人とのつながりを大事にしながら助け合って生活していきたい。

〇地元に誇りを持って、福島を支えられるような存在になりたい。

 

以上のように、未来を担う人材として頼もしい感想が数多く聞かれました。それぞれに新しい気づきがあり、大きく成長することができた研修となりました。

 

 

 

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復興教育・事前研修

7月21日(金)、経済産業省資源エネルギー庁の木野正登様を講師にお迎えし、「ALPS処理水処分に関する対策について」という題目で、ご講話いただきました。参加生徒は、7月24日(月)福島第一原発、東日本大震災・原子力災害伝承館見学に参加する生徒と、8月1日(火)にコミュタン福島、福島再生可能エネルギー研究所見学に参加する生徒23名が参加しました。福島の復興に欠かせない廃炉に向けた取組や現状、また、処理水や、情報発信の取組などについて学びました。原発のジオラマを見ながら、数日後の訪問を具体的にイメージしていました。正しい情報を知り、自分で考え判断することの大切さを再認識していました。

 講話の後は、グループに分かれ、解決すべき課題とその解決策について話し合い、発表し合いました。見学に向けて有意義な事前研修となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1学年対象国際理解講座 マリールイズさん講演会を実施しました

 国際理解講座の一環として1年生対象の「国際理解講座マリールイズさん講演会」を実施しました。午前の部はルワンダについての事前学習を行い、合わせてルワンダについての映画を全員で鑑賞しました。午後はマリールイズをお迎えして『教育の大切さ~ルワンダ・日本の経験を踏まえて』  と題して教育の大切さ、震災後のマリールイズさんの取り組み、 ルワンダの現状・女性の社会進出についてお話をいただきました。生徒たちからは「世界平和という言葉にはじめて重みを感じました。」「少しでもルワンダの人々が笑顔になれるようできることをしていきたい。」といった感想が寄せられ、ユネスコスクール生として世界にはまだまだ知るべきことがたくさんあることを身にしみて感じた1日でした。

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12月2日にいわき震災伝承みらい館と薄磯・豊間地区を視察してきました。

  折しも学校を出発するバスの上には雪がわずかに舞い、11年前の3月11日を思い出させる寒い日となりました。行きのバスの中では、そんな3.11の記憶がほとんどない1・2年生20人の参加者と東日本大震災について家族から聞いている当時の状況やメディアから得た情報について意見を交わし合いました。現地「いわき震災伝承みらい館」に到着すると、館長さんやスタッフの方が出迎えてくださり、資料や映像でいわき地区が経験した甚大な被害の説明を受けました。とりわけ卒業式当日に津波の被害にあった「旧いわき市立豊間中学校」の黒板に残る寄せ書きや大津波に襲われた同中学校のグランドピアノ「奇跡のピアノ」の前では、当時の中学生たちを想ってか立ち尽くす生徒が何人もいました。館内見学を終えた後は、震災語り部の方と合流し、バスにて薄磯地区慰霊碑→豊間地区(沿岸部・高台)→豊間団地→豊間保育園、豊間小・中学校→薄磯地区沿岸部を巡り、未曽有の災害を経験した被災地の記憶や復興状況などを自分自身の目や耳や肌で感じ取りました。この研修を通して生徒からは「震災は、いつ起きるかわからない。自分に何ができるか、何をすればいいか、それを考えていくのが今、自分が出来ることだろう。これからも、自分に出来ることを考えていきたい」など、実際に被災地に赴いたからこそ得られた学びを胸に、ユネスコスクール生として自分たちも震災の記憶を伝え続けなければと強く思いました。

  

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