ユネスコスクール
「ハザードマップを自分たちで作ってみたい」
自然科学部が行っている、様々の地図を用いた持続可能都市の探求。これまでの研究結果をまとめ、2016年9月30日(金)、10月1日(土)に東北大学で行われる日本地理学会2016年秋季学術大会 高校生ポスターセッションに採択・発表することが決定しました。
公式な場での研究者に対する発表です。とても緊張するかと思いますが、しっかり準備して堂々と発表してきます!
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京都大学、滋賀大学の先生方により行われた昨年度の出前講義。その今年度版を2016年8月31日(水)、今回は2学年197名を対象に福島県男女共生センターにて実施しました。
今回の題目は「テーマを持って京都を探索しよう!」です。
今年の2年生の修学旅行は関西方面で、3日目に京都班別自由行動日を設けています。そのルート決めをする際にただ有名どころを巡るのではなく、自分なりのテーマを持って巡ってほしい。このような思いから今回の講義が開かれました。
そうはいっても、生徒達は(もちろん私たちも)京都に関する知識を持ち合わせてはいません。よって今回は、先生方自作の(!)京都カードゲームを通して、京都にある建物やスポットを知ることに焦点を当てて講義を行っていただきました。
カードゲームはすごろくをベースとしていますが、途中バトルであったり、カードの奪い合いがあったりと、とても工夫されていました。
生徒達からは「修学旅行が楽しみになった。」、「ルールが難しかったけど、ゴールできたことがうれしかった。」(ルール上、手持ちにある5枚の京都カードで意味のあるユニットを組まない(共通のテーマを決めない)とゴールすることができませんでした。)、「京都にこんなに見どころがあって驚いた。」等の声を聞くことができました。
是非今回の講義を活かして、記憶に残る探索ルートを作ってほしいと思います。
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本校自然科学部で太陽光発電について研究している3名が、8月21日(日)に、いわき市平中央公園で行われた公益財団法人いわき市国際交流協会主催による「第15回いわき地球市民フェスティバル」に参加しました。会場では自分たちが研究している内容をまとめたポスターの説明や、自作のソーラークッカー(太陽光を集めた熱で物を燃やすことのできる装置)の展示、そしていわきおてんとSUN企業組合が出展している太陽光パネル製作法の説明を行いました。
途中ネパールからの留学生に説明する機会もあり、国際交流も兼ねることができました。
途上国を含め、今世界では環境に負荷をかけないエネルギーが注目されています。生徒達今日のイベントに参加したこととで、その重要性を感じ取っていたようでした。
7月28日から8月8日まで、今年で2回目となる安達高校オーストラリア海外研修を実施し、20名の生徒が参加しました。昨年はブリスベンでしたが、今年はシドニーで、現地の私立学校に通い、ホームステイを行いました。
異国の食文化や宗教、街並みを直に見た生徒からは、「楽しかった」、「また海外に行きたい」、「次は途上国に行きたい」などの感想が聞かれました。
毎日が新しい発見や驚きに富むという経験はなかなかできません。そのような経験ができるからこそ、海外に行った生徒達は一回り成長して戻ってくるのかな、と感じます。
なお、本研修は福島県が実施している「ふくしまの未来を担う高校生海外研修支援事業」の助成を受けながら実施しました。
今年で三回目となりました、全校生が参加する公開ESD校内発表会を7月19日(火)に二本松市民会館で実施しました。
2学年クラス代表や、家庭クラブ、自然科学部、海外研修オーストラリア斑、そして昨年度行われたFood Project 斑の、合わせて14班のバラエティに富んだ発表が行われました。聴衆に対してクイズを出したり、段ボールで作った太陽光パネルを持ち出したりと随所に工夫が見られました。
最後に、JICA二本松訓練所所長 洲崎 毅浩 様より講評を頂き、閉会となりました。
風評被害やエネルギー、水問題や紛争問題等、本当に様々な視点から全員が持続可能な社会に触れる機会です。今後も安達高校は公開ESD校内発表会を継続して行っていきます。
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本校自然科学部の生徒が行っている研究テーマの一つに、地図を用いた持続可能都市の探求があります。この研究は、白地図やデジタル地図といった様々な地図を用いて二本松市の土地利用の変遷の考察や、洪水に備えたハザードマップの検討を行っています。
7月6日および7月27日に京都大学 後藤 忠徳 先生、滋賀大学 安藤 哲朗 先生から無料ビデオ通話ソフトSkypeを用いてこのテーマに対する研究指導を行って頂きました。
生徒なりに調べたこと、考えたことを生かす形で先生方による適切な助言が加わることで、生徒オリジナルの研究が進展していること、また、生徒たちの主体性、行動力が日に日に増していくことを実感しております。
今後とも生徒たちが自ら考え、行動していけるような研究活動を実施していきたいと思います。

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6月24日(金)に、京都大学 後藤 忠徳 先生、滋賀大学 安藤 哲朗 先生、日本大学 中野 和典 先生にお越しいただき、研究指導を行っていただきました。
自分たちがこれまで行ってきた研究をパワーポイントで発表し、それに対して質問やアドバイスをしていただきました。研究のプロから直接意見をもらえる機会はそうありません。これからの研究活動が楽しみです。
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6月20日(月)、本校の1年生3名が浪江町役場二本松出張所に訪問し、震災から現在までの経緯を伺いました。
放射線に関する実験を行っているときもそうでしたが、彼女たちは自分たちが福島で生活していながらも、放射線のことや復興のことについてほとんど知らなかったということに気付いたようでした。

資料を用いて、原発事故当時の現場の混乱や避難所の様子、そして現在の状況やこれからの浪江に必要なこと等とても貴重な話をお聞きすることが出来ました。今回のお話を通して自分たちが何を伝えていきたいか、そして何をこれから調べていきたいか、ぼんやりですが見えてきたように見受けられました。
特に避難所での生活が過酷で、事故前は元気であったご老人が避難生活を続けるうちに要介護になってしまったという話がとても印象に残ったようでした。もし自分たちが自治体に所属していたとして、線量に関する情報が錯そうしている中で、住民を避難させるかどうか、という議論にまで発展しました。
浪江町役場の方々は事故以降これまで4回も役場を移転し、自分たちも類を見ない混乱の中に立っていながらも町民の方々のために必死に仕事をなさっています。大変お忙しい中、私たちのために時間を割いて大変貴重なお話をして頂き、本当にありがとうございました。今回の活動を生徒達の成長につなげたいと思います。