日誌

宮城教育大学にて研究指導を受けてきました。

2015年12月14日 16時21分
ユネスコスクール

 12月12日(土)本校自然科学部の2名が宮城教育大学 環境教育実践研究センター 教授齊藤 千映美 先生 による研究指導を受けてきました。
  
 野生動物が野菜や果物を食べてしまう獣害や、車にひかれて死亡するロードキルに興味を持った生徒に対して、研究指針や調査方法を指導していただきました。
 指導を頂いた後は前回も登場したヤギとふれあい、同日八木山動物園で行われたシジュウカラガン(絶滅危惧種)羽数回復特別講演に参加してきました。とても難しい環境保全活動の数少ない成功例の話を聞くことができて、とても学ぶものが多かったです。お忙しいところにもかかわらずご指導いただきました齊藤先生、橋本先生ありがとうございました。

 ちょうど光のページェントの点灯時間と重なり、ものすごい数の車とアベックに巻き込まれ、帰る時間が予定よりも遅くなってしまいましたがとても実りある研修であったと思います。

ESD全国大会へ参加してまいりました。

2015年12月7日 14時32分

 12月5日に昭和女子大学で行われたESD全国大会へ、本校教諭2名が参加してきました。
 午前中は全体会ということで文部科学省大臣 馳 浩 氏の挨拶に始まり、
日本ユネスコ国内委員会委員長 安西 祐一郎 氏 と昭和女子大学学長 坂東 眞理子 教授 の対談などが行われました。
 
 午後は分科会ということで、我々は(国際的な)学校交流のセッションに参加し、ESD Food Projectの取り組みついての発表を行いました。さらに、「国際協働学習を成功させるためにはどうしたらよいか」をテーマとしたワークショップを行い、有意義な意見交換を行ってきました。
   

 ESDを効果的に推進するためには我々教員の知識や技術が必要となります。こうした研修で得た知識や全国の先生方の意見を積極的に取り入れ、活動をより良いものにしていきたいと考えております。


 これからの社会はより複雑化し、不確実なものになってゆきます。そのような社会で生きていくためには、分からないことに対して諦めるのではなく、過去の経験を組み合わせて道を切り拓かねばなりません。その力は、現在本校が行っているようなESDによって培われると坂東先生や安西先生はおっしゃっていました。全国大会を通してあらためて本校ESDの意義を感じ、意欲を高めた次第です。

平成27年度再生可能エネルギー教育実践事業成果報告会へ参加しました

2015年11月29日 19時16分
ユネスコスクール

  今年度、安達高校は福島県教育委員会より「ふくしまから はじめよう 再生可能エネルギー教育実践事業」の指定を受け、専門家の講演会、体験学習会、エネルギー施設の見学等再生可能エネルギーを理解するための教育活動を行ってまいりました。
  その成果発表会が
11月28日(土)にいわき明星大学で行われ、本校自然科学部の1年生6名が、ポスター発表と口頭発表で学習発表を行ってきました。

  

  400名が入れる大講堂での発表で生徒達は少々(かなり?)緊張気味でしたが、台本を見ることなく立派に発表しました。
  多くの自然科学部1年生にとっては初陣です。これからたくさん人前で発表する機会がありますので、覚悟をしていてくださいね。

  ちなみに、夏に人前での発表を経験した1年生が1人だけいたのですが、その生徒は特に素晴らしい発表をしました。しかし、決して初めから発表が上手だったわけではなく、夏は何度も練習し、修正しながら徐々に上手くなっていきました。そして今回、ポスター発表では他の見本となるような説明をしてくれ、プレゼン能力と土壇場での度胸が順調に育っていると感じました。
  人前での発表は「準備が大変」、「当日失敗したら恥ずかしい」、という理由で自ら進んで行える人は少数派です。しかし、そこを一度乗り越えると多くの経験を得ることが出来ます。これからの受験や、社会ではプレゼン能力がさらに重要視されていくでしょう。安達高校は、このプレゼン能力を伸ばし、発表する度胸を身につけるための機会を積極的に与えていきたいと思ってます。

ACCUの齋藤様を交えてESD Food Projectのミーティングを行いました

2015年11月27日 08時56分
ユネスコスクール

 ACCU(ユネスコ・アジア文化センター)は今回のESD Food Projectの主催団体です。11月26日(木)に、ACCU所属で、ESD Food Projectの総合コーディネーターである齋藤 美貴 様が来校し、本校生徒の活動に参加していただきました。

 

 他の参加校の様子を教えていただいたり、これからのプロジェクトの流れについてのアドバイスを頂いたのち、生徒も交えた齋藤様主導によるプロジェクトの打ち合わせを行いました。
 これまでの活動を踏まえた話し合いにより、今後の方向性が見えてきたようでした。
 この3日間で斎藤様は滋賀、神戸、そして福島と回られています。お忙しい中本当にありがとうございました。
  

JAみちのく安達を訪問させていただきました。

2015年11月27日 08時43分
ユネスコスクール

 11月25日(水)に"ESD Food Project" の一環としてJAみちのく安達へ生徒8名、教諭2名で訪問させて頂きました。
 あらかじめお送りしていた農産物の生産、加工、流通、消費に関する質問に対するご回答とともに、農業の現状に関する説明をしていただきました。

 

 「Act locally, think globally」の精神に従うべく、まずは地域の課題に気付くことができたのではないかと思います。
 とても貴重なお話を聞くことができました。JAの担当者の皆様、お忙しい中ありがとうございました。

インドの学校とスカイプで交流しました。

2015年11月26日 13時10分
ユネスコスクール


 11月24日(火)に”ESD Food Project"の一環として本校、安古市高、Kuthuparamba HSS 校間でSkypeによる交流を試みました。
 3校同時に交信を行う予定だったのですが、通信環境の関係で実現はできませんでした。そこでとりあえず2校間での交信にトライする方針へと変更しましたが、なかなかKuthuparamba HSS 校と繋がりません。ですが何回も何回も交信を試みた結果…


  インドと繋がりました!
 
 「Hello」「Hi」と簡単な挨拶を交わします。
 この日一番の盛り上がりを見せるメンバー。歓声があがります。
 ですが残念ながら15秒ほどで切れてしまいました。
 この日一番の盛り下がりを見せるメンバー。「ああー」とため息がもれました。

 インドと日本の通信環境の違いを知ること、これも国際理解です。インドと短い時間ではありましたが、今回の一歩は大きな一歩です。インドとの交流方法を模索し、これからも積極的にチャレンジしていきたいと思います。

安古市高等学校とのSkypeミーティングを行いました。

2015年11月17日 14時24分
ユネスコスクール

 現在目下進行中である国際協働プロジェクトである"ESD Food Project" は、インドのKuthuparamba HSS 校と広島の安古市(やすふるいち)高校と協働で行っています。 
 11月16日(月)に本校メンバーと安古市高メンバーとの間で第1回Skypeミーティングを行いました。
 
 自己紹介や学校紹介を行い、プロジェクトの進捗状況について報告し合いました。
 メンバーにとっては初めて話す相手、さらにはSkypeであったということで、とても緊張していたようでした。ですが、ミーティング終了後には「次はもっと自分から話せるようになりたい」という前向きな反省を聞くことができました。
 Skypeを用いた活動はこれからも積極的に実施していきます。次回は
Kuthuparamba HSS校も交えた会となるでしょう。英語でのやり取りです。準備、頑張りましょうね。
 このような活動を経るごとに、生徒がどのように成長していくか楽しみです。
 

パキスタンの教育関係者が来校しました!

2015年11月11日 18時27分
ユネスコスクール

 11月11日(水)JICA二本松の委託事業の一環でパキスタンの教育関係者11名が安達高校へ来校し、生徒との交流を行いました。

 5グループに分かれて1学年の各クラスに入り、パキスタンの紹介を英語で行っていただきました。紹介後はそのまま
パーティーや折り紙、かるた等、各クラスで決めたレクリエーションを通して生徒達と交流しました。
 
 放課後は、Welcome Supporter(WS)との交流会を行いました。WSは、今回の交流会にて積極的にパキスタンの方とコミュニケーションをとりたい人を募い、我こそはと応募してくれた1学年、2学年合わせて13名の有志生徒の集まりです。
 英語が苦手だ、と自分で思い込んでいる生徒もあらかじめ
用意した質問カードを片手に積極的に話しかけ、パキスタンの方と立派にコミュニケーションを取っていました。コミュニケーションに必要なものは言語力だけではなく、そういった姿勢なのだということを示してくれたと思います。

  

 交流会終了後、WSからは「楽しかった」、「あまり英語が話せなくて悔しい!」という前向きな感想が多数聞かれました。
 終了後、代表のケサル・ハタックさんからは「①礼儀正しさ、②時間の正確さ、③誠実さ、この3つに関しては他の先進国は到底日本には及ばない」とのコメントを頂きました。
 
 ユネスコスクールである安達高校ならではの取り組みを通し、またひとつ生徒が成長した姿を見ることができたと思います。


  

筑波大学にて研究指導を受けてきました。

2015年11月9日 10時14分
ユネスコスクール

 「ウミガメの死骸を解剖すると、クラゲと間違えて食べてしまったビニールで、鳥の死骸を解剖すると、米粒と間違えて食べてしまったプラスチックでいっぱいのときがある。」 
 
 11月7日(土)自然科学部生徒5名と教諭1名が
筑波大学 中島 敏明 教授の研究室を訪問し、土に溶けるプラスチック、「生分解性プラスチック」の研究について指導していただきました。

 中島先生は微生物応用の専門家です。①生分解性プラスチックの分解、②バイオディーゼル廃液から燃料の再生産、③特定のプラスチックの分解の効率化を、微生物本体、または微生物が持つ酵素を用いて目指しておられます。
 今回の訪問では、まず生分解性プラスチック研究の現状を説明していただいたのち、生分解性プラスチックを溶かす能力の高い微生物を見つけ出すための実験を生徒一人一人が実際に行わせていただきました。

  
          聴講中              英語での試料の作り方講座。みんな大丈夫?    ガラス細工。プロの技です。
  
ガスバーナーで熱してから細工します。      ガラス細工に挑戦!上出来でした。       スクリーニング作業。慌てず急いで丁寧に!

 
海鳥の足やアシカなどの海獣に絡みついた釣り糸を報道などでご覧になったことはありませんか?私たちが普段使っているプラスチックの多くは、自然には分解されないため、海や土に廃棄されたプラスチックは非常に長い間存在し続けます。つまり、自然界に放置されているプラスチックごみは増えることはあっても減ることはないのです。

 そこで近年、微生物によって自然に分解されるプラスチック、生分解性プラスチックが注目されてきました。私たち安達高自然科学部は持続可能な未来のため、生分解性プラスチックの研究を行っていきます。



 最後に、中島先生や博士研究員、そして学生の皆さん、ラボのお引っ越し等大変お忙しい時期にもかかわらず、一日中ご指導していただいたこと、感謝申し上げます。ありがとうございました。

※この事業は国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)による「中高生の科学研究実践活動推進プログラム」の助成を受けて行われました。

 ちなみに、この日はたまたま筑波大学の学園祭でした。そして偶然にも(!)お昼に空き時間が生じたため、学園祭へと生徒を解き放ちました。
 初めて降り立つ総合大学の学園祭の熱気、人波に戸惑う生徒達。
 いきなり現れたフリーハグ集団にハグされ、さらに困惑する生徒達とついでにハグされ困惑する引率教諭。
 「DK(男子高校生)だDKだ」とたくさん話しかけられ、次からは制服じゃなく私服で来させてくれと懇願する男子生徒。
 たくさんの良い経験ができたようで、私は満足です。
 以上、ハグされたときに撮られていた動画が拡散しないことを切に願う引率教諭でした。
 


台風18号等災害義援金

2015年11月5日 17時04分
ユネスコスクール

過日、ユネスコスクールの一環として茨城県共同募金会に台風18号等災害義援金30,593円をお届けしました。本校の生徒が発起人となって学校全体に義援金を募ったものです。現地の被災した方々への復興支援となることを祈念いたします。

日誌

届けよう、服のチカラ”プロジェクト 出張授業が行われました

2015年6月25日 13時38分
ユネスコスクール

  617()3年生の授業「子どもの発達と保育」(家庭科)選択者を対象に、ユニクロ 福島南沢又店 店長代行 長瀬  さんによる出張授業が行われました。
 
ユニクロは教育機関との連携事業として、届けよう、服のチカラ プロジェクトを進めています。着なくなったユニクロの服を回収し、世界中の難民の方々に届けるというプロジェクトです。
 
達高校は授業の一環としてこのプロジェクトに参加します。そこで実際の難民の方々の様子を写真で見ながら、服にはどのようなチカラがあるのか、回収した服はどのように役立てられているのか等の話を長瀬さんにしていただきました。
 
難民の方々の生活の様子や、実際に服が届いた時の様子を目にすることで、難民問題についてや、自分たちでできる社会貢献についてを考えるきっかけになったようです。以下は、生徒の感想の一部です。


 「難民」という言葉自体は聞いたことがあったけど、具体的な事は知らなかったので難民の現状を知れてよかったです。動画で見た子供たちに服をわたし、服をもらった子供たちが笑顔になっているのを見ていたら泣きそうになりました。私もこのプロジェクトに協力していきたいと思いました。


   
 
 安達高校はこの活動に参加することで、世界につながっていきたいと考えています。

以下のリンクより生徒の感想がご覧いただけます。

ユネスコスクール


ESD大賞を受賞しました
 

           
全国約650校のユネスコスクールの中から、ESD(持続可能な開発のための教育)への取り組みが評価され、グランプリとなるESD大賞を受賞しました。


県内初ユネスコスクールに認定


 本校では平成24年度より、震災からの復興や未来の在り方について考える「復興教育」に取り組んでいます。このような中、平成24年12月に、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「ユネスコスクール」に認定されました。県内の幼小中高大を通じて認定されたのは初めてとなります。ユネスコスクールとは、国際理解や人権尊重、持続可能な発展などユネスコが提唱する理念を、教育を通じて目指す学校です。世界181か国で9000校以上が認定されており、日本の認定校は平成25年1月現在、41都道府県で550校となっています。

 大震災後4年が過ぎました。今でも生徒が被った傷は決して癒えてはいませんが,子供という最も大切な存在を,心配の消えない環境下の学校に送り出さなければならない保護者・地域の方々が,さらに深い傷を負っていることを感じます。しかし,未来を創ろうと、前向きに努力する子供たちの様子は、多くの大人を勇気づけることになり、ひいては福島復興にも繋がっていくものと思います。安達高校の「復興教育」は、生徒自らが自身の人生を真剣に捉えながら、持続可能な未来を創造するユネスコの理念を中心に据えたユネスコスクールとしての活動を展開していきます。
 

    


【目 標】 
 1今後訪れる様々な物事に対して、力強く乗りこえる力を養う。
 2持続可能な将来のためには、知識や経験が必要であることを実感し、通常の学習の重要性を認識させる。
 3自分の人生や将来像を自分の頭で考え発信できる表現力を養う。

【教育内容】 
 放射線対策教育
  福島県が置かれている現状を認識する必要があることから、「放射線対策教育」を実施。まずは、放射線、放射性物質、放射能の意味、内容を学び、安達高校における放射線量を把握する。さらに、福島県復興のために高校生ができることや、、その社会的な影響力について学習を行っている。
 再生可能エネルギー教育
  外部講師(大学や企業等の専門家)を招き、地球温暖化の現状とその原因について講演をしていただく。また、こうした状況を改善するための1つとして、再生可能エネルギーの必要性について学んでいる。
 持続発展教育(ESD)
  様々な国際機関と連携し、世界的な視点で地球の現状や将来像を考え、持続可能な社会を目指すための学習を行っている。
 交流学習
  アジア諸国のほか、アメリカやフランスの高校生との交流を行い、広い視野や、解決しなければならないたくさんの課題を共有し、改善策について考えている。


    
【ESD防災アジア次世代リーダー    【OECD東北スクール】       【日韓中高生フォーラム】 
   国際ワークショップ】
 (文部科学省・公益財団法人ユネスコ・ (OECD・文部科学省・福島大学主催) (文部科学省・大阪府立大学主催)
 アジア文化センター主催)