日誌

放射線教育講座を開催しました。

2017年5月17日 16時09分
ユネスコスクール

5月17日(水)、1年生を対象に本校ESD(持続可能な開発のための教育)の一環として、「放射線教育講座」を開催しました。
講師に福島大学 総合教育センター 教授の岡田 努 先生をお招きし、ご講演頂きました。
震災・原発事故から6年経過した福島県の現状や放射線、原子力発電所に関する基本的な知識についてお話しをしていただき、生徒たちは興味深く聴講していました。
講座の後半、「放射性物質と食の安全」をテーマに自分が発表するためにはどのようなことについて調べればよいかをアイデアグリッドシートを用いて考え、友達と共有する場面も見受けられました。
今回の講座は、生徒達がこれから、教科の枠にとらわれないESDの活動を進めていくための足がかりとなったのではないでしょうか。

1学年ESDオリエンテーションを実施しました。

2017年4月20日 18時42分
ユネスコスクール

本校では、ユネスコスクールとして「持続可能な開発のための教育(ESD)」を実践しています。4月19日(水)、1学年ではESDの導入としてオリエンテーションを行い、これまでのユネスコスクールとしての本校の取り組みや今後のESD学習ビジョンについて学びました。

授業後半には持続可能な社会について考えるために「40年後の幸せな村」の絵を描き、クラスの仲間と話し合いを持つなどして活動しました。振り返りシートには「ESDを通して想像力を高めたい」、「いま世界で起きている諸問題に関わっていきたい」などの感想があり、1学年の今後のEDSの活動に期待が持てます。

本校生徒がインドネシアを訪問します!

2017年3月14日 16時55分
ユネスコスクール

  フランス・ドイツへと派遣された第6回ESD国際交流プロジェクトに続き、第7回ESD国際交流プグラムへ本校の2年生1名が派遣されることになりました。
  全国のユネスコスクールから応募のあった100名の中の12名という狭き門を見事突破しました。
  日程は3月25日から3月31日で、訪問先はインドネシアです。世界のESDの優良事例を表彰するUNESCO/日本ESD賞を第1回目に受賞したインドネシアのESDプロジェクトを訪問すると共に、現地のユネスコスクールとの交流を予定しております。
  現地では英語のプレゼンテーションがあるとのことで、現在一生懸命その準備を行っていることろです。滅多にできないこの経験を存分に生かしてほしいと思います。

自然科学部員による寄稿が科学教育誌に掲載されました。

2017年2月8日 08時11分
ユネスコスクール

  「サイエンス ウィンドウ」は科学技術振興機構による隔月発行の科学教育誌です。自然科学部に所属し、食や農業をテーマに取り組んでいる生徒が「サイエンス ウィンドウ」2016年秋号の特集『育てる・つくる「食」の未来』を読んで感じたことを寄稿したところ、その記事が2017年冬号に掲載されました。
  情報発信力を向上させるためには、情報を仕入れ、自分の物とする訓練が必要となります。安達高校は今後もそのような力を身につけることができるような機会を提供していきたいと考えています。

  紙面はこちらよりダウンロードすることができます。

インドネシアの高校とSKYPEで交流しました。

2017年2月3日 17時51分
ユネスコスクール

  安達高校有志生徒の3名が参加している「ESD Food Project」。昨年はインドとの協働プロジェクトでしたが、今年はさらにタイとインドネシアを加え、持続可能なライフスタイルをテーマに、二本松の郷土料理「ざくざく」の価値を再発見する活動を行っています。

  1月30日(月)にパートナー校であるインドネシア「amalina island junior high school」の7-8年生と無料通話アプリ「Skype」による交流を行いました。お互い相手の地域の郷土料理について調べたことを英語で発表し合いました。先方は、なんとざくざくについて書類にまとめてくださいました。(こちら→ZAKUZAKU Heathy facts.pdf)。

  amalina校の生徒は、中学生にもかかわらず流暢な英語を話す一方、本校の生徒は話したい意欲があるのですがリスニング力、スピーキング力発揮できずもどかしい思いをしていました。海外の方とのコミュニケーションは語学力がすべてではありません(伝えたいと思う気持ちがあれば工夫次第で伝わります)し、語学力を身につけることがゴールではありません。身につけた言葉を使って何をするかが重要であること、さらに、当然そのために語学力が基礎となるということを実感し、自分たちに必要な力はなんなのか、改めて考える機会となったようでした。

  

JICA青年海外協力隊員による国際理解講座を実施しました

2017年2月3日 17時26分

  2017年1月25日(水)に1学年全員を対象に、青年海外協力隊の皆さんによる国際理解講座を安達高校で実施しました。昨年同様、4つの講座の中から、生徒達は興味関心のある2講座をそれぞれ50分ずつ聴講しました。
  今回お越しいただいたのは年野朋美さん(インドネシア・保健師)、丹治宏樹さん(インドネシア・陸上競技)、湯澤千里さん(サモア・理科教育)、室井研一さん(モロッコ、ヨルダン体育)の4名です。自らの体験を踏まえた話に、生徒達は熱心にメモを取りながら聞いていました。
   青年海外協力隊にもともと興味を持っていて、今回の話でさらに行きたい気持ちが強くなったという生徒が講座後に直接隊員の方に質問に行く姿が印象的でした。
  講座を通して「世界」をより身近に考えてくれるきっかけとなれば、と思います。
  

    
  

エコ活動実践プロジェクト成果報告会にて発表を行ってきました。

2017年1月24日 19時21分
ユネスコスクール

  安達高校は福島県の「平成28年度エコ活動実践プロジェクト」の指定を受けて『太陽光発電の啓発および中庭池の浄化』活動を実施してきました。太陽光発電の大きな課題である曇りのときの発電効率の向上と、中庭にある池をエコな方法で浄化するというテーマです。
  1月22日(日)三春町にある福島県環境創造センター内のコミュタン福島で行われた活動報告会に参加し、活動報告のプレゼンテーションと活動を紹介したポスターの掲示を行いました。

  発表に慣れている生徒達でしたが、ホールでの発表にいささか緊張していた様子。ですが、そこは経験のなせる業。なんとか乗り切ることができました。

    

  ちなみに、この日は施設見学会も実施していただき、コミュタン福島の隣に併設されている研究棟を特別に見せていただきました。最先端の測定器具の数々に他校の生徒も、先生も大興奮でした。また、交流棟にある360°球形シアターは、360°すべてがスクリーンで、前も上も下も後ろにも映像が流れるシアターの映像は大迫力でした。

ルワンダについての講演会を実施しました。

2017年1月24日 15時54分
ユネスコスクール

  昨年も実施された、1学年を対象としたESD国際理解講演会「教育の大切さ ~ルワンダ・日本での経験を踏まえて~」を今年も二本松男女共生センターで実施しました。

  まずはルワンダ内戦を映画等で学んだ後に、NPO法人ルワンダの教育を考える会理事長 永遠瑠(トワリ) マリールイズ 様にご講演いただきました。
  「学んだことは自分を助けてくれる」
  同じ国民による虐殺が行われている大混乱の中、たまたま手にしていたハンドバッグ、そして日本で学んだことのある経験によって、比喩ではなくそのままの意味で自分と自分の子供たちの命を得たマリールイズさんの話には迫力があり、皆集中して聞いていました。

 
  
 

サイエンスキャッスルにて研究発表を行いました。

2017年1月24日 15時45分
ユネスコスクール

  12月18日(日)東北大学 サイエンスカタールキャンパスで行われた中高生のための学会「サイエンスキャッスル」にて自然科学部が「生分解性プラスチックの作製と評価」という題目でポスター発表を行いました。

  じゃがいもから抽出したでんぷんと、カニなどの殻に含まれるキトサンを混ぜて作られたこのプラスチックは多くの方から興味を持っていただけました。発表した本人も徐々に自信を持ちながら来場者に説明をしていました。

 

JICAグローバルキャンプに参加しました。

2016年12月21日 10時25分
ユネスコスクール

今年度も、ふたば未来学園高校が主催する『JICAグローバルキャンプ2016@いわき海浜自然の家』に12/7(水)~9(金)の3日間、本校生徒15名が参加しました。

講座内容は「異文化理解」「メディアリテラシー」「貿易ゲーム」「バヌアツの災害と防災」「再生可能エネルギー」「福島県と関係の深いアフリカの国々」「スポーツと健康について」「青年海外協力隊シミュレーション」「協力隊訓練模擬体験」「より良い安達高校ライフを作ろうミニ・プロジェクト」「20秒アクションスピーチ」など多岐に渡りました。どの講義も講師の方々の熱い想いが伝わる内容だったのが印象的でした。生徒たちは新しい知識をワークショップやディスカッションで吸収し、また、ふたば未来の生徒たちとの交流もあり、非常に濃密な3日間となりました。そして最後の20秒スピーチでの堂々とした発表は目を見張るものがありました。今後の生徒たちの成長が期待できるよい体験となりました。

今回お世話になったふたば未来学園高校の皆様、JICAの皆様に感謝申し上げます。

以下のJICA二本松HPでグローバルキャンプの事が紹介されています。是非ご覧下さい。

日誌

英語副教材 『WHAT'S UP ?』 に本校の活動が紹介されました

2015年7月2日 13時37分
ユネスコスクール

        
 

桐原書店発行の英語副教材『WHAT'S UP ?』(どうしたの?変わったことないかい?の意)に本校の活動が紹介されていました。この本は、今、世界で起こっている出来事を英語で読んで考えるためのもので、高校生が興味を持つと思われるトピックを写真やイラストを多く用いて編集されています。該当ページを紹介します。

Action for the Future
         2014年11月にユネスコスクールの世界大会高校生フォーラムが岡山市で開かれました。
         その前年に全国約650のユネスコスクールの中からESD(持続可能な開発のための教育)
    大賞を受けた福島の安達高校の代表も参加して、英語で発表やディスカッションを行いました。

  It has been seventy years since the end of World War Ⅱ.  How has the world changed?  There are still wars and difficult problems in the world.  It sometimes seems hopeless.  However, there are also new movements.  Young people of the world get together and try to make a brighter future.
  For example, in 2014 a big meeting was held in Okayama.  Young people from 34 countries get together and discussed important issues.  They made presentations and held discussions about ESD.
 Four students from Adachi High School in Fukushima were able to join it.  They were studying about nuclear effects and future energy.   As is well known, the area has been suffering from the effects of 3-11.  Students there want to do something to help their city and prefecture.  They gave a presentation in English and discussed important issues with the students from other prefectures and countries.  The high school students exchanged opinions and shared ideas. 
  They feel : My world extends from the classroom to the schoolyard, from the schoolyard to the community, from the community to my country, from my country to your country, and then further to the world and to the Planet.  For sure, these kinds of movements are spreading around the world and they will change our future.
                                                                 ( 『WHAT'S UP ?Elementary 2015-2016 』p16~17  桐原書店 )  
                                                                                      
[日本語訳]
未来に向かっての行動
 第2次世界大戦終結後70年が過ぎました。世界はどのように変わったでしょうか。世界にはまだ戦争や困難な問題があります。時には希望がないように見えます。けれども、新しい動きもあります。世界の若者が集まって明るい未来をつくろうとしています。
 例えば、2014年に岡山で大会が開かれました。34か国の若者が集まって重要な問題について話し合いました。プレゼンテーションをしたり、ESD(持続可能な開発のための教育)についてディスカッションを行いました。
  福島県の安達高校の4人の生徒がそれに参加することができました。放射能の影響や未来のエネルギーに関して研究していました。よく知ってのとおり、その地域は3.11の影響に苦しんでいます。そこの生徒は自分たちの町や県を助けるために何かしたいと思っています。彼らは英語でプレゼンテーションを行い、大切な問題について他の県や国からの生徒たちと話し合いました。高校生たちが意見を交わし、アイディアを分かち合ったのです。
  彼らはこのように感じました。「教室から学校へ、学校から地域へ、地域から私の国へ、私の国からあなたの国へ、そしてさらに遠く世界へ、地球へ、私の世界は広がっていく」と。確実に、このような動きは世界中で広がってきていて、私たちの未来を変えることになるでしょう。
                                                                                                                                           (付録の全文訳による)

ユネスコスクール


ESD大賞を受賞しました
 

           
全国約650校のユネスコスクールの中から、ESD(持続可能な開発のための教育)への取り組みが評価され、グランプリとなるESD大賞を受賞しました。


県内初ユネスコスクールに認定


 本校では平成24年度より、震災からの復興や未来の在り方について考える「復興教育」に取り組んでいます。このような中、平成24年12月に、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「ユネスコスクール」に認定されました。県内の幼小中高大を通じて認定されたのは初めてとなります。ユネスコスクールとは、国際理解や人権尊重、持続可能な発展などユネスコが提唱する理念を、教育を通じて目指す学校です。世界181か国で9000校以上が認定されており、日本の認定校は平成25年1月現在、41都道府県で550校となっています。

 大震災後4年が過ぎました。今でも生徒が被った傷は決して癒えてはいませんが,子供という最も大切な存在を,心配の消えない環境下の学校に送り出さなければならない保護者・地域の方々が,さらに深い傷を負っていることを感じます。しかし,未来を創ろうと、前向きに努力する子供たちの様子は、多くの大人を勇気づけることになり、ひいては福島復興にも繋がっていくものと思います。安達高校の「復興教育」は、生徒自らが自身の人生を真剣に捉えながら、持続可能な未来を創造するユネスコの理念を中心に据えたユネスコスクールとしての活動を展開していきます。
 

    


【目 標】 
 1今後訪れる様々な物事に対して、力強く乗りこえる力を養う。
 2持続可能な将来のためには、知識や経験が必要であることを実感し、通常の学習の重要性を認識させる。
 3自分の人生や将来像を自分の頭で考え発信できる表現力を養う。

【教育内容】 
 放射線対策教育
  福島県が置かれている現状を認識する必要があることから、「放射線対策教育」を実施。まずは、放射線、放射性物質、放射能の意味、内容を学び、安達高校における放射線量を把握する。さらに、福島県復興のために高校生ができることや、、その社会的な影響力について学習を行っている。
 再生可能エネルギー教育
  外部講師(大学や企業等の専門家)を招き、地球温暖化の現状とその原因について講演をしていただく。また、こうした状況を改善するための1つとして、再生可能エネルギーの必要性について学んでいる。
 持続発展教育(ESD)
  様々な国際機関と連携し、世界的な視点で地球の現状や将来像を考え、持続可能な社会を目指すための学習を行っている。
 交流学習
  アジア諸国のほか、アメリカやフランスの高校生との交流を行い、広い視野や、解決しなければならないたくさんの課題を共有し、改善策について考えている。


    
【ESD防災アジア次世代リーダー    【OECD東北スクール】       【日韓中高生フォーラム】 
   国際ワークショップ】
 (文部科学省・公益財団法人ユネスコ・ (OECD・文部科学省・福島大学主催) (文部科学省・大阪府立大学主催)
 アジア文化センター主催)