日誌

公開ESD校内発表会を実施しました。

2016年9月18日 09時26分

   今年で三回目となりました、全校生が参加する公開ESD校内発表会を7月19日(火)に二本松市民会館で実施しました。

  2学年クラス代表や、家庭クラブ、自然科学部、海外研修オーストラリア斑、そして昨年度行われたFood Project 斑の、合わせて14班のバラエティに富んだ発表が行われました。聴衆に対してクイズを出したり、段ボールで作った太陽光パネルを持ち出したりと随所に工夫が見られました。
  最後に、JICA二本松訓練所所長 洲崎 毅浩 様より講評を頂き、閉会となりました。
  風評被害やエネルギー、水問題や紛争問題等、本当に様々な視点から全員が持続可能な社会に触れる機会です。今後も安達高校は公開ESD校内発表会を継続して行っていきます。

ダートマス大学生との交流会を実施しました。

2016年9月18日 09時09分
ユネスコスクール

  昨年度も行われ、生徒からも先方からも大好評だったダートマス大学(アメリカ合衆国ニューハンプシャー州)との交流会を今年度も7月8日(金)に実施しました。ダートマス大学からは10名の学生と2名の引率教員が来校し、安達高校からは有志で集った19名の生徒が Welcome Supporter として交流会に参加しました。
  今年もPTA役員の方々に作っていただいたカツカレーを囲みながら交流を行い、午後は書道と剣道の日本文化を体験していただきました。

  

  昨年も参加した生徒達の多くが今年もWelcome Supporter に参加し、とても積極的に交流を図っいました。ですがこの生徒達も最初から積極的にこのような活動に参加し、海外の方とコミュニケーションをとれていたわけではありません。うまく自分の言いたいことが言えなかったり、自分から積極的に話せかった苦い経験を乗り越えて成長してきました。
  最初の一歩目は、誰しもが踏みとどまってしまいます。ですが勇気を出して飛び込んでみると新しい世界が待っています。残念ながら今回は1年生の参加者はいませんでしたが、11月にはアフリカの教育関係者が来校します。このときは多数の1年生の参加を期待しています。

無料ビデオ通話ソフトを用いて研究指導を行っていただきました。

2016年9月18日 08時59分
ユネスコスクール

  本校自然科学部の生徒が行っている研究テーマの一つに、地図を用いた持続可能都市の探求があります。この研究は、白地図やデジタル地図といった様々な地図を用いて二本松市の土地利用の変遷の考察や、洪水に備えたハザードマップの検討を行っています。
  7月6日および7月27日に京都大学 後藤 忠徳 先生、滋賀大学 安藤 哲朗 先生から無料ビデオ通話ソフトSkypeを用いてこのテーマに対する研究指導を行って頂きました。
  生徒なりに調べたこと、考えたことを生かす形で先生方による適切な助言が加わることで、生徒オリジナルの研究が進展していること、また、生徒たちの主体性、行動力が日に日に増していくことを実感しております。
  今後とも生徒たちが自ら考え、行動していけるような研究活動を実施していきたいと思います。

 

大学の先生方に研究指導を行っていただきました。

2016年9月18日 08時44分
ユネスコスクール

  6月24日(金)に、京都大学 後藤 忠徳 先生、滋賀大学 安藤 哲朗 先生、日本大学 中野 和典 先生にお越しいただき、研究指導を行っていただきました。
  自分たちがこれまで行ってきた研究をパワーポイントで発表し、それに対して質問やアドバイスをしていただきました。研究のプロから直接意見をもらえる機会はそうありません。これからの研究活動が楽しみです。


 

浪江町役場二本松出張所を訪問しました。

2016年6月20日 22時51分
ユネスコスクール

  6月20日(月)、本校の1年生3名が浪江町役場二本松出張所に訪問し、震災から現在までの経緯を伺いました。

  放射線に関する実験を行っているときもそうでしたが、彼女たちは自分たちが福島で生活していながらも、放射線のことや復興のことについてほとんど知らなかったということに気付いたようでした。
   
  資料を用いて、原発事故当時の現場の混乱や避難所の様子、そして現在の状況やこれからの浪江に必要なこと等とても貴重な話をお聞きすることが出来ました。今回のお話を通して自分たちが何を伝えていきたいか、そして何をこれから調べていきたいか、ぼんやりですが見えてきたように見受けられました。
  特に避難所での生活が過酷で、事故前は元気であったご老人が避難生活を続けるうちに要介護になってしまったという話がとても印象に残ったようでした。もし自分たちが自治体に所属していたとして、線量に関する情報が錯そうしている中で、住民を避難させるかどうか、という議論にまで発展しました。
  
  浪江町役場の方々は事故以降これまで4回も役場を移転し、自分たちも類を見ない混乱の中に立っていながらも町民の方々のために必死に仕事をなさっています。大変お忙しい中、私たちのために時間を割いて大変貴重なお話をして頂き、本当にありがとうございました。今回の活動を生徒達の成長につなげたいと思います。

放射線に関する実験を行いました。

2016年6月20日 22時15分
ユネスコスクール

  福島大学 岡田 努 先生にお借りした実験道具を用いて、本校1年生3名が学校敷地内の放射線量の測定、放射性物質を土に埋めることが遮蔽に効果的であるかどうかの実験、遮蔽する物質によってどれだけ放射線をカットすることが出来るかの実験を行いました。
   
  校内、敷地内の放射線量をそれぞれ測定しました、生徒達が一日の大半を過ごす校内では0.06μSv/h以下となっており、国の基準値を下回っています。学校敷地内は軒並み0.20μSv/h以下まで下がっていますが、場所によっては1.0μSv/hを超える放射線量が観測されました。除染が進み、空間線量が下がってきていますが、場所によってはまだ高いところが残っているのもまた事実でした。
  「線量が高い箇所を知っているか否かで、出来るだけそこを通らないようにしたり、どうしても通らざるを得ないときは素早く通り過ぎる等の対策を取れるどうかが決まる。調べることは大事なんだ。」
  という生徒の感想がとても印象的でした。

  放射線遮蔽実験では、実験用の放射線源の上に袋に入れた土をかぶせていき、その度に放射線量の測定を行いました。結果として土の量が増える度に線量は下がっていき、土に埋めることの効果を実感しました。
  また、遮蔽する物質によって遮蔽の効果を測る実験では、アクリルよりも鉛のほうがより効果的であるということを再確認しました。。

 これらのことは報道などで当たり前のように言われていることですが、実際に実験によってその事実を確認することで情報がより自分ものとして入ってくるということを私自身も再確認しました。こういった活動を通して、生徒達にとって意味のある情報を手に入れる力、そして生徒達による後悔のない自己決定を行う力の向上に寄与することが出来れば、と思います。

自然科学部が福島大学教授 岡田 努 先生にご指導を頂きました。

2016年6月15日 07時57分
ユネスコスクール

 6月14日(火)に、先週8日(水)に講演会をしていただいた福島大学総合教育研究センター教授 岡田 努 先生に再びお越しいただき、USCの1年生や自然科学部を対象に、放射線に関する実験のご指導を頂きました。
 
 特に盛り上がったのが、本校自然科学部でも研究している土に還るプラスチック、生分解性プラスチックを用いた実験。何もしていないプラスチックは熱湯につけると柔らかくなり、どろどろになり、手で伸ばすと切れてしまいます。ところが、放射線の一種であるベータ線を高強度で照射すると、プラスチックの強度があがり、伸ばしても切れなくなってしまいます。しかも、伸ばしたプラスチックをお湯につけると元に戻る(!)という性質も持つようになります。
 放射線は健康被害が大きく取り上げられていますが、このように有効に使うことで私たちの生活を豊かにすることができます。福島県民として、放射線を多面的に理解し、その上で付き合い方を選択していくことが大事な事ではないかと考えています。

 今回使用した教材は、その特殊な加工法ゆえに少々値が張るものとなっています。こっそり値段を教えていただいたこともあり、実験するたびに「これで○○円分使った」、余りを頂いた際に「○○円分ゲットだぜ」...人生お金は非常に大事だが、それがすべてではないぞ少年たちよ。

福島大学 教授 岡田 努 先生 による講演会を実施しました。

2016年6月12日 21時18分
ユネスコスクール

  6月8日(水)に1学年188名を対象に、「放射線教育の現状と課題 ―これからのストーリーを考える―」を実施しました。

  まず、南相馬市出身の大学院生が制作した動画を見ました。


  「空き地は3次元のキャンバスのよう」という言葉がとても印象的で、これからの福島を自分が作っていくのだという若者の強い意志が感じられました。

  続いて、放射線に関する基本的な知識に関する講義が行われました。昨年同様「水1リットル中に含まれる1ベクレルの放射性セシウムはどれくらいなのか。」「内部被曝とは?」といった疑問をわかりやすく説明してくださいました。

  最後に、「現在も福島に残っている課題」、「自分がなりたい職業」、「その仕事で福島の課題解決にどの様に貢献するか、またはどの様な福島を作っていきたいか」を考えて記述し、他の生徒にインタビューを行うワークショップを実施しました。とても難しい内容であったにもかかわらず多くの生徒達が一生懸命考え、書いてくれました。
  

  現在の福島を、そしてこれからの福島と未来の自分を考える機会を、これからも設けていきたいと考えています。
 

安達高校からネパールへ

2016年5月10日 17時22分
ユネスコスクール


「いわきおてんとSUN企業組合」様からの、
「福島からネパールへ応援メッセージを送ってほしい!」
という要望に応えるため、4月28日(水)に私たちユネスコサポーターズクラブが集合し、
3年生が中心となって、プロジェクトの説明会を行いました。


今回のプロジェクト・・・それは、

“ネパールに応援メッセージを送ろう!”大作戦です!!



・・・ということで、メッセージ作成が始まりました。
英語で文章を考えたり、デコレーションしたりと、個性あふれるカードとなりました!

最後は3年生がまとめ、無事完成させることができました。



私たちの応援が少しでも現地の人の力になればいいと心から願っています。



N.K & H.A

太陽光パネル制作会を実施しました。

2016年5月8日 20時54分

  2016年5月7日(土)に自然科学部3名が、これまでもパネル制作会やLEDソーラーライトの設置と本校の取り組みに厚くご協力を頂いている「いわきおてんとSUN企業組合」を訪問し、太陽光パネルを制作してきました。

  今回は研究・実験用に0.5Vのソーラーパネルを4枚接続したパネルを制作しました。1年生も参加しており、2年生が仕組みや作り方を教える一幕も見ることが出来ました。自分たちで制作した太陽光パネルを用いてさらに研究を進めていくことと思います。

 

  5月10日には大地震の復興支援でネパールへ発たれるという大変お忙しい中ご指導いただいた「いわきおてんとSUN企業組合」の皆様、ありがとうございました!
  
  なお、今年発足したユネスコスクール活動クラブ「ユネスコサポーターズクラブ」のメンバーがネパールへの応援メッセージアルバムを作成し、いわきおてんとSUN企業組合の方にお渡ししました。その制作様子を近日アップしたいと思います。
  

日誌

安達学園中京高等学校(岐阜県)との交流会を行いました。

2015年9月1日 13時27分
ユネスコスクール

  本校では、ユネスコスクールとして持続可能な開発のための教育(ESD)を実践しています。生徒たちはこれまで、福島の現状、そして持続可能な社会のためには何が必要なのか、自分たちにできることは何なのかを考え、そして発信し続けてきました。他校との交流も、その活動の一つになります。
 
 8月19日(水)に、岐阜県にある安達学園中京高等学校商業コース12名の生徒が来校し、本校生徒12名との交流会を行いました。概要は以下の通りです。

 日  時 : 平成27年8月19日(水) 9:00~13:30
 会  場 : 本校3D講義室・調理実習室
 内  容 : 安達高自然科学部活動報告
        中京高活動報告
        二本松の食文化の紹介(安達高)
        岐阜の食文化の紹介(中京高)
        ディスカッション(震災当日の様子・高校生の私たちにこれからできること)
        調理実習・昼食


 中京高商業コースでは、
東北支援ショップ「中京商店 真剣堂」という、東北の品物を岐阜で販売し、その売り上げの一部を東北へ寄付するという支援活動をおこなっています。
 その形態はまさに企業そのもので、社長はもちろん、施設課や仕入れ課、宣伝課、経理課を設置しているそうです。商業コースという特色を存分に生かした活動で、なんと卸値での商品の仕入
れから販売まですべて自分たちで行っているそうです!


 
  
        ようこそ!              
  真剣堂の発表です。          二本松の食文化の発表です。

   
   ディスカッションの様子です。     班の意見をまとめて発表しています。      このようにまとめました。

 今回の交流会のテーマの一つは「食」でした。お互いの食文化を紹介するのであれば、実際に食べてしまおう、という生徒の提案により、調理実習が行われました。実習では、災害時でもご飯が炊けるようにと、土鍋炊きごはんを作り、その間にいんげんのえごま和え、トマトの甘酒かけを作りました。これにきゅうりの三五八漬け、そして千の花様にご提供いただきました
二本松の郷土料理「ざくざく」、そして岐阜の郷土料理「五平餅」を加えた豪華なお昼ご飯を一緒に食べました。

  
調理実習。みんな一生懸命頑張りました。       今日のお昼ご飯。                 いただきます! 
 
 他県の高校生同士で交流を持つ機会はというのはなかなか得られません。ですが、同年代の活動というものは何よりも刺激になります。経験は人を変え、成長へ導くことを信じ、本校はこれからも全国の高校生との交流を積極的に行っていきたいと考えています。
 今回生まれた中京高校との素晴らしい縁を絶やすことなく生かしていきたいと考えています。この度は遠路はるばるありがとうございました。


                   お疲れ様でした! 

 最後になりますが、この度の交流会にあたり、ざくざくを提供していただいた千の花様、生徒研修を行っていただいた檜物屋酒造様、本当にありがとうございました。

ESD海外研修のため、本校生徒14名がオーストラリアへ出発しました

2015年8月3日 21時46分
ユネスコスクール

  今年度、本校のESDは、広い意味での復興教育と国際理解教育を二本柱として行っています。異文化と接することは反対に自分たちのことを知り、広い視野を持つこと、さらに語学研修の良い機会となります。今回参加するのは生徒14名、引率教諭2名です。福島県が実施している「ふくしまの未来を担う高校生海外研修支援事業」の助成を受けながら実施します。一行は8月1日(土)にオーストラリアへ向けて、成田から旅立ちました。
  
  無事オーストラリアに到着しました       カンガルーと一枚           語学学校にて
  生徒たちはクイーズランド州ブリスベン郊外で、
ホストファミリー宅にてホームステイをしながら語学学校で英会話を学んだり、福島の現状を伝えるプレゼンテーションをしたりします。また、8月7日(金)にはモートン島で自然環境保護の取り組みについて学びます。帰国は8月9日(日)の予定です。

  今、これを書いている私は全く英語を話せませんが、これまで2回海外へ行きました。治安の悪い路線バスで爆睡したり、若いお兄さんに2ドルをせがまれたりといろいろありましたが、それ以上に言語の壁とは自分が思っていたよりも高くはないということを感じました。是非、本校の生徒たちには、積極的に異文化に触れ、自分の世界が広がる瞬間を感じて欲しいと思います。

  安達高校はこれからも、異文化交流の機会を積極的に設け、生徒が世界とつながる活動を支援していきたいと考えています。

「千功成」蔵元 檜物屋酒造店を訪問しました。

2015年7月29日 14時56分
ユネスコスクール

 8月19日(水)、岐阜県より安達学園中京高等学校商業コースの方々との交流会を本校で行い、お互いの地域の食文化を紹介しあう予定です。よって、実際に地元で食材を作っている企業に話を聞き、実際に体験することが必要であると考えました。その第1弾は二本松市の醸造店「国田屋醸造店」で味噌作り体験を行いました。【過去記事参照】
 
今回はその第2弾として、7月28日(火)、明治7年創業二本松市の地酒「千功成」の蔵元である檜物屋酒造店を訪問し、日本酒ができるまでの説明を伺い、蔵の見学をさせていただきました。

 

 軟水と硬水では発酵の進み具合が違うことや、日本酒用の良い麹についてなど、日本ならではのわざに触れ、地元の資源を使って地酒中の地酒を作る檜物屋酒造様の仕事に触れた生徒たちはとても感動している様子でした。
 お中元の時期でとても多忙なのにもかかわらず、ご対応いただいた檜物屋酒造店の皆様、本当にありがとうございました。

 以下は生徒の感想です(抜粋)
・味噌作り体験に続いて二本松の酒屋さんに行って話を伺ったり作る所を見せていただいたりしました。話を伺っているときはまだお酒を飲めない私たちよりも同行した先生たちの方が楽しそうでした。
でも作業場の見学やお酒作りの行程、歴史の説明などのお話はお酒が飲めなくても純粋に知識として興味深くとても参考になりました。 
使用する水によって辛口になったりすることを初めて知りました。それと材料になるお米は一般的に食用とされるものより高くてそれを削って使うのでお酒は贅沢なものなんだと思いました。
・歴史のある二本松の酒屋さんに行って話を聞いたり見たりして、今まで知らなかった工程を知り、新しい知識を得ることができました。酒づくりの歴史に触れたり今の酒屋さんたちが抱える問題を知ったり、又私たちでも甘酒などを作ることができると知りました。私たちの住む二本松にはたくさんの歴史、文化のあることは素晴らしいことだと思いました。これから実行できることは実行し、生かしていきたいです。

国田屋醸造にて味噌作り体験をさせていただきました。

2015年7月28日 08時24分
ユネスコスクール

 8月19日(水)、岐阜県より安達学園中京高等学校商業コースの方々との交流会を本校で行い、お互いの地域の食文化を紹介しあう予定です。よって、実際に地元で食材を作っている企業に話を聞き、実際に体験することが必要であると考えました。
 
そこで、今回はその第1弾として、中京高校との交流会に参加し、発表する本校生徒2名が7月23日(木)に1777年から二本松市で味噌・醤油を作り、販売し続けてきた国田屋醸造にて、味噌作り体験をさせていただきました。
 
 初めての体験だったので初めは戸惑っていたようですが次第に作業にも慣れ、最後のほうではその仕事ぶりにお褒めの言葉を頂けるほどもりもりと働いていました。
 作業が終わった後は、国田屋醸造が営む「蔵カフェ 千の花」で味噌の味付けについてや、きゅうり農家が抱える課題など、非常にためになるお話を聞き、食に関する課題を見つけることができました。
 
           味噌作りは重労働です               たくさんのお話を聞かせていただきました
 

 安達高校は地域とのつながりを密にし、地域での活動から世界の持続可能な開発のための課題を考えていきたいと考えています。
  「千の花」の皆様、本当にありがとうございました。

以下は生徒の感想です(抜粋)
・味噌作り体験は今回が初めてで、知識や経験として得たものや感じたものはたくさんあるのですが、意外と重労働だっとことが一番衝撃でした。運動部だった中学時代をしのいで汗をかきました。でもすごく楽しかったです。
・私はみそが大豆と麹と塩だけでできていることを初めて知りました。また、作業の大変さや、こうじの量で味噌の味が変わる味噌の奥深さに気付くことができたのでよかったです。

清心女子高等学校との共同プロジェクト"Photo Session"がスタートしました。

2015年7月27日 16時25分
ユネスコスクール

  7月23日(木)に岡山県の清心女子高等学校3学年と安達高校美術部共同プロジェクト"Photo Session"のキックオフミーティングをインターネット電話サービス「Skype」を用いて行いました。
   
              本校の様子です                                                  本校の様子です                                       清心女子高の様子です
  今年の3月29日に岡山県で福島
×岡山復興学生サミットが開催され、本校岡山ESD班(現3年生)が参加しました。このイベントを通して本校と清心女子高等学校とのつながりが生まれました。岡山と福島という遠く離れた地の間で結ばれた絆を絶やすことなく深化させ、共に復興へ向かっていくためにも、お互いの地域的課題・共通課題を共有することが重要であると考え、共同プロジェクト"Photo Session"を立ち上げました。

 "Photo Session"とは、あるテーマに従ったノンバーバル(非言語)な写真を用いてお互いのメッセージを表現しあう取り組みです。安達高校は地元の風景や、スーパーの岡山県産の商品、ガラスバッチ等をモチーフとした写真を撮ることになりました。

 試験的かつ挑戦的な取り組みですが、この共同プロジェクトを通して新たな交流・情報発信の形を模索していきたいと考えています。

愛知県立愛知商業高校との交流会が行われました。

2015年7月27日 10時04分
ユネスコスクール

 本校では、ユネスコスクールとして持続可能な開発のための教育(ESD)を実践しています。生徒たちはこれまで、持続可能な社会のためには何が必要なのか、自分たちにできることは何なのかを考え、そして福島の今を伝えるべく、生徒自身の意見を発信し続けてきました。

 7月22日(水)、本校同様ユネスコスクールに承認されている愛知県立愛知商業高校のユネスコクラブに所属する9名の生徒が来校し、本校の生徒と交流し、お互いの活動内容の報告を行いました。
  
 日  時 : 平成27年7月22日(水) 14:00~17:30
 会  場 : 本校視聴覚室 
 内  容 : 安達高自然科学部活動報告
        安達高家庭クラブ活動報告
        安達高ESD岡山世界大会班
        愛知商業高活動報告
        幸福のはちみつブルーベリーアイス試食・意見交換会
        校地内放射線測定体験

  愛知商業高ユネスコクラブは学校の屋上でミツバチを飼育しており、そこで採れたハチミツ「徳川はちみつ」を使ったアイスクリームを開発しました。そして、そのアイスクリームを用いてこれまで様々な活動を行ってきました。今年度は福島産のブルーベリーを用いた新たな復興支援商品「幸福のはちみつブルーベリー」の開発を手掛けており、本交流会でその試食が行われ、活発な意見交換を行いました。 
   
自然科学部による温度差発電のデモ実験  愛知商業高の発表 素晴らしい発表でした   
「幸福のはちみつブルーベリー」試食
   
  アイスに対する意見を書いています     一緒に校地の放射線量を測定しました   愛知商業高紹介の地元新聞 仲良し!

  「
Think Globally, Act Locally」(国際的な規模の問題を考え、足元で行動せよ)を掲げ、地元から始めた活動が日本全国、そして世界に広がろうとしている愛知商業高の活動に、本校の生徒たちはとても刺激を受けた様子でした。一方で、私たちも福島の現状や、福島の高校生の取り組みを発信し、福島の「今」を愛知商業高に伝えることができたのではないかと思います。

 
以下は本校生徒の感想です(抜粋)
 ・愛知県で福島のことを考えてアイスを作ってくれたのがうれしかったです。材料から名前まで考えて作っていて、思いが伝わってきました。とてもおいしかったです。
 ・福島を知ってもらう、魅力を伝える、考えてもらうために同じ高校生が企画から販売まですべて全力でやっていることに感動しました。そんな素晴らしい活動に少しでも協力することができてとてもうれしいです。

以下は愛知商業高校生徒の感想です(抜粋)
・今回訪問させていただいた仮設住宅、安西果樹園様、安達高校の方たちがそろっておっしゃっていたのは「風評被害」という言葉でした。今、私たちが名古屋へ帰ってこの厚い壁である風評被害を減らし、伝えることができるかが今後の私たちの課題でもあります。
・自然科学部jさんは再生可能エネルギーとして、温度差発電を行ったり、放射線量測定をしたりと、身近でできそうなものを紹介していただき、同じ高校生が放射線と向き合い、立ち向かっている姿に頼もしいと感じました。なぜこの場所では高く、この場所では低いのかということが判明すれば将来の日本に必ず役立つと思うので、本当に続けてほしい活動だと思いました。
・名古屋と福島ですぐにお互いのところへ行くことはできませんが、何かの形で交流を続けていきたいです。


公開ESD校内発表会が行われました

2015年7月22日 09時16分
ユネスコスクール

 本校では,東日本大震災以降の様々な苦難を乗り越えようと、総合的な学習の時間や教科「情報」を通じて「復興教育」を実施してきました。実施にあたっては、国際連合教育科学文化機関(UNESCO),文部科学省が進める「持続発展教育(ESD)」を中心に置いています。ESD を推進する学校は,ユネスコパリ本部がユネスコスクールとして指定をしていますが、県内では平成24年12月に本校が初めて加盟承認されました。今年度もこれまでの取り組みを踏まえ,「復興教育」「国際理解教育」における教育活動の成果発表会を行いました。

期 日    : 2015年7月14日(火)10時00分~16時10分 (受付:9時30分~)
会 場    : 本校体育館
内 容    : ① 生徒発表…2年生6班、3年生1班、オーストラリア海外研修班、
                 ESD世界大会派遣グループ、自然科学部、家庭クラブ、
                 ESD国際交流プログラム参加生徒
        ②  講評…JICA 二本松青年海外協力隊訓練所所長 州崎 毅浩 氏

生徒発表
  3年 こどもの発達と保育:「ユニクロ服のチカラプロジェクト」
  2年1組:「福島の現状 ~残された課題~」
  2年2組:「START DASH! From Fukushima」
  2年3組:「FUTURE FROM FUKUSHIMA~福島がになう再生可能エネルギーとは~」
  2年4組:「震災前後の環境変化~マグマ発電に注目してみた~」
  2年5組:「エネルギーの可能性~宇宙太陽光発電(SSPS)について~」
  2年6組:「
FUTURE FROM FUKUSHIMA~福島がになう再生可能エネルギーとは~
  自然科学部:「福島IN THE FUTURE」
  オーストラリア海外研修:「福島の紹介」(英語発表)
  ESD世界大会岡山派遣グループ:「東日本大震災からの福島」
  家庭クラブ:「災害時に役立つ食事の提案」
  ESD国際交流プログラム参加生徒:長谷川美佳「What Happened in Fukushima?」(英語発表)

    
     どの班も頑張りました               暑い中、皆集中して聴いていました          活発な議論が行われました
    
JICA二本松所長 州崎様よりご講評を頂きました       2年4組が表彰を受けました

 今年度は、2学年の発表の中から最優秀発表賞を選出しました。全校生徒の投票により、
2年4組 「震災前後の環境変化~マグマ発電に注目してみた~」が最優秀発表賞を受賞し、1学期終業式にて表彰されました。


以下のリンクより生徒の感想をご覧いただけます。
平成27年度公開ESD校内発表会感想まとめ.pdf

ダートマス大学との交流会が行われました

2015年7月10日 17時25分
ユネスコスクール

 7月10日(金)にダートマス大学(アメリカ合衆国ニューハンプシャー州)との交流会が行われました。ダートマス大学からは18名の学生と2名の引率教員が来校し、安達高校からは有志で集った20名の生徒が Welcome Supporter として交流会に参加しました。昼食にPTA役員によるカツカレーを一緒に食べ、午後は書道と剣道の日本文化を体験していただきました。
  

 Welcome Supporterの生徒は積極的にコミュニケーションを図ろうとしており、出会った瞬間から交流を進めていきました。昨年の地域交流会以来、経験を積み重ね、ますます成長している様子がうかがえました。



 ダートマスの学生を見送った後、本校の生徒からは「あっという間だった」、「もっと英語を話せるようになりたい」、「先生、私をダートマスに連れてって」、「またこういう機会があったらぜひ参加したい」という声を多数聞くことができました。

 今回の交流会はユネスコスクールである安達高校ならではの活動です。参加した生徒の多くは何かを感じてくれているようでした。安達高校はこれからも国際交流を積極的に行い、生徒が世界とつながる機会を提供していきたいと考えています。

以下のリンクより Welcome Supporter の生徒の感想をご覧いただけます。
平成27年度ダートマス大感想まとめ.pdf

英語副教材 『WHAT'S UP ?』 に本校の活動が紹介されました

2015年7月2日 13時37分
ユネスコスクール

        
 

桐原書店発行の英語副教材『WHAT'S UP ?』(どうしたの?変わったことないかい?の意)に本校の活動が紹介されていました。この本は、今、世界で起こっている出来事を英語で読んで考えるためのもので、高校生が興味を持つと思われるトピックを写真やイラストを多く用いて編集されています。該当ページを紹介します。

Action for the Future
         2014年11月にユネスコスクールの世界大会高校生フォーラムが岡山市で開かれました。
         その前年に全国約650のユネスコスクールの中からESD(持続可能な開発のための教育)
    大賞を受けた福島の安達高校の代表も参加して、英語で発表やディスカッションを行いました。

  It has been seventy years since the end of World War Ⅱ.  How has the world changed?  There are still wars and difficult problems in the world.  It sometimes seems hopeless.  However, there are also new movements.  Young people of the world get together and try to make a brighter future.
  For example, in 2014 a big meeting was held in Okayama.  Young people from 34 countries get together and discussed important issues.  They made presentations and held discussions about ESD.
 Four students from Adachi High School in Fukushima were able to join it.  They were studying about nuclear effects and future energy.   As is well known, the area has been suffering from the effects of 3-11.  Students there want to do something to help their city and prefecture.  They gave a presentation in English and discussed important issues with the students from other prefectures and countries.  The high school students exchanged opinions and shared ideas. 
  They feel : My world extends from the classroom to the schoolyard, from the schoolyard to the community, from the community to my country, from my country to your country, and then further to the world and to the Planet.  For sure, these kinds of movements are spreading around the world and they will change our future.
                                                                 ( 『WHAT'S UP ?Elementary 2015-2016 』p16~17  桐原書店 )  
                                                                                      
[日本語訳]
未来に向かっての行動
 第2次世界大戦終結後70年が過ぎました。世界はどのように変わったでしょうか。世界にはまだ戦争や困難な問題があります。時には希望がないように見えます。けれども、新しい動きもあります。世界の若者が集まって明るい未来をつくろうとしています。
 例えば、2014年に岡山で大会が開かれました。34か国の若者が集まって重要な問題について話し合いました。プレゼンテーションをしたり、ESD(持続可能な開発のための教育)についてディスカッションを行いました。
  福島県の安達高校の4人の生徒がそれに参加することができました。放射能の影響や未来のエネルギーに関して研究していました。よく知ってのとおり、その地域は3.11の影響に苦しんでいます。そこの生徒は自分たちの町や県を助けるために何かしたいと思っています。彼らは英語でプレゼンテーションを行い、大切な問題について他の県や国からの生徒たちと話し合いました。高校生たちが意見を交わし、アイディアを分かち合ったのです。
  彼らはこのように感じました。「教室から学校へ、学校から地域へ、地域から私の国へ、私の国からあなたの国へ、そしてさらに遠く世界へ、地球へ、私の世界は広がっていく」と。確実に、このような動きは世界中で広がってきていて、私たちの未来を変えることになるでしょう。
                                                                                                                                           (付録の全文訳による)

届けよう、服のチカラ”プロジェクト 出張授業が行われました

2015年6月25日 13時38分
ユネスコスクール

  617()3年生の授業「子どもの発達と保育」(家庭科)選択者を対象に、ユニクロ 福島南沢又店 店長代行 長瀬  さんによる出張授業が行われました。
 
ユニクロは教育機関との連携事業として、届けよう、服のチカラ プロジェクトを進めています。着なくなったユニクロの服を回収し、世界中の難民の方々に届けるというプロジェクトです。
 
達高校は授業の一環としてこのプロジェクトに参加します。そこで実際の難民の方々の様子を写真で見ながら、服にはどのようなチカラがあるのか、回収した服はどのように役立てられているのか等の話を長瀬さんにしていただきました。
 
難民の方々の生活の様子や、実際に服が届いた時の様子を目にすることで、難民問題についてや、自分たちでできる社会貢献についてを考えるきっかけになったようです。以下は、生徒の感想の一部です。


 「難民」という言葉自体は聞いたことがあったけど、具体的な事は知らなかったので難民の現状を知れてよかったです。動画で見た子供たちに服をわたし、服をもらった子供たちが笑顔になっているのを見ていたら泣きそうになりました。私もこのプロジェクトに協力していきたいと思いました。


   
 
 安達高校はこの活動に参加することで、世界につながっていきたいと考えています。

以下のリンクより生徒の感想がご覧いただけます。

ユネスコスクール


ESD大賞を受賞しました
 

           
全国約650校のユネスコスクールの中から、ESD(持続可能な開発のための教育)への取り組みが評価され、グランプリとなるESD大賞を受賞しました。


県内初ユネスコスクールに認定


 本校では平成24年度より、震災からの復興や未来の在り方について考える「復興教育」に取り組んでいます。このような中、平成24年12月に、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「ユネスコスクール」に認定されました。県内の幼小中高大を通じて認定されたのは初めてとなります。ユネスコスクールとは、国際理解や人権尊重、持続可能な発展などユネスコが提唱する理念を、教育を通じて目指す学校です。世界181か国で9000校以上が認定されており、日本の認定校は平成25年1月現在、41都道府県で550校となっています。

 大震災後4年が過ぎました。今でも生徒が被った傷は決して癒えてはいませんが,子供という最も大切な存在を,心配の消えない環境下の学校に送り出さなければならない保護者・地域の方々が,さらに深い傷を負っていることを感じます。しかし,未来を創ろうと、前向きに努力する子供たちの様子は、多くの大人を勇気づけることになり、ひいては福島復興にも繋がっていくものと思います。安達高校の「復興教育」は、生徒自らが自身の人生を真剣に捉えながら、持続可能な未来を創造するユネスコの理念を中心に据えたユネスコスクールとしての活動を展開していきます。
 

    


【目 標】 
 1今後訪れる様々な物事に対して、力強く乗りこえる力を養う。
 2持続可能な将来のためには、知識や経験が必要であることを実感し、通常の学習の重要性を認識させる。
 3自分の人生や将来像を自分の頭で考え発信できる表現力を養う。

【教育内容】 
 放射線対策教育
  福島県が置かれている現状を認識する必要があることから、「放射線対策教育」を実施。まずは、放射線、放射性物質、放射能の意味、内容を学び、安達高校における放射線量を把握する。さらに、福島県復興のために高校生ができることや、、その社会的な影響力について学習を行っている。
 再生可能エネルギー教育
  外部講師(大学や企業等の専門家)を招き、地球温暖化の現状とその原因について講演をしていただく。また、こうした状況を改善するための1つとして、再生可能エネルギーの必要性について学んでいる。
 持続発展教育(ESD)
  様々な国際機関と連携し、世界的な視点で地球の現状や将来像を考え、持続可能な社会を目指すための学習を行っている。
 交流学習
  アジア諸国のほか、アメリカやフランスの高校生との交流を行い、広い視野や、解決しなければならないたくさんの課題を共有し、改善策について考えている。


    
【ESD防災アジア次世代リーダー    【OECD東北スクール】       【日韓中高生フォーラム】 
   国際ワークショップ】
 (文部科学省・公益財団法人ユネスコ・ (OECD・文部科学省・福島大学主催) (文部科学省・大阪府立大学主催)
 アジア文化センター主催)