ユネスコスクールとして進めている復興教育の一環で東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの教訓や復興について学ぶ研修を実施しました。
7月25日に事前学習会を行い、講義1 「福島第一原子力発電所の廃炉に向けた取組とALPS 処理水の海洋放出について」(講師:佐藤 義就氏・経産省資源エネルギー庁)と講義2 「飯舘村長泥地区の環境再生事業について(講師:村山 友章氏・環境省)を受講した後、グループワークとして「福島の復興にまったく関心のないAさんへ」自分たちの班の仮想提案を考えました。「自分自身こそこれまで復興に関心が無かったのでは」と改めて考える深い学びの機会となりました。
そして8月8日には実際に福島第一原子力発電所へ向かいました。視察に参加した生徒たち18名は富岡町の東京電力廃炉資料館で 廃炉へ向けての説明を受けた後に東京電力福島第一原発を見学しました。構内を専用バスにて移動し、途中で降車して実際に爆発が起きた建屋などを目の当たりにすると当時の傷跡がまだはっきりと残されていることに驚きを隠せない様子でした。また、原発事故から十一年経った今なお多くの方々が廃炉へ向けて携わり努力してくれていることも学びました。
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8月14日から2日間、国際理解教育の一環としてブリティッシュヒルズ(福島県岩瀬郡天栄村)で英国の文化・マナーに触れながら生きた英語を学んできました。昨年に引き続き、例年実施してきた海外研修に代えて国内で行われた研修でしたが、今年度は1年生から3年生までの9人が参加しました。英国の文化を知る “Manor House Tour”,英語での発進力を高める“Survival English”,施設内を探検する“British Hills Experience”,SDGsについて英語で学ぶ“The SDGs and Me”のレッスンに参加し、大きな成果を得ました。
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7月30日(土) 京都教育大学附属京都小中学校の生徒さんたちと交流
同校はエネルギー教育モデル校として「福島と共に学ぶ『未来につながる持続可能なエネルギーを求めて』」の研究を長年実践されていて、その一環で本校との交流も3回目となりました。今回は京都の生徒さんたちと安達高校生で「10年後に私たちが再会したとき、福島はどうなっているだろう。」について想いを巡らせながら議論し、グループごとに発表しました。交流を通して福島を学ぶ京都の生徒さんたちからたくさんの刺激をいただき、安達高校生にとって改めて持続可能なより良き福島の未来を考える良い機会となりました。
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ESD/SDGsを推進している東北地区の学校やユネスコスクールの児童生徒が参加する探究型学習・課題研究の発表会が1月29日(土)にオンラインで開催され、安達高校2年生4人の探究チームによる「女の子になる、男の子になる、わたしになる」が、「探究型学習・課題研究発表部門」で栄えある優秀賞を受賞しました。安達高校はユネスコスクールとして探究活動を通してESD/SDGsへの取り組みを推進しており、受賞した探究班の生徒たちはおよそ10ヶ月を費やしジェンダーの問題の本質まで掘り下げ研究し ました。
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12月23日、京都教育大学附属京都小中学校と合同被災地復興視察および意見交換会を実施しました。参加した1年生6名、2年生4名、3年生9名、合計19名の生徒たちは安達高校をバスで出発し、始めに「とみおかアーカイブ・ミュージアム」を訪問しました。その後、特定廃棄物埋立情報館「リプルンふくしま」で京都教育大学附属小中学校の中学生と合流し、館内と処分場を共に見学しました。次に訪れた「広野町トロピカルフルーツミュージーアム」では、バナナ栽培など復興事業の取り組みについてお話を伺いました。最終目的地は楢葉町の復興拠点でさまざまな生活機能を集約させたコンパクトシティ「笑ふるタウンならは」でした。実際に災害公営住宅などを歩いて見学し楢葉町が目指すこれからのコミュニティの方向性を肌で感じることができました。また、町民の新たな交流の場「ならは CANvas」では楢葉町の復興活動について説明を受け、これからのまちづくりの在り方について京都教育大学附属小中学校の中学生との意見交換やディスカッションを行いました。主に富岡町・楢葉町・広野町の復興の現状を探ることを目的とした視察でしたが、それぞれの町が復興の歩みを止めずに前進している様子を自分の目で確かめることができた巡検となりました。
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11月10日(水)に1学年生徒を対象としてJICA国際理解講座が行われました。青年海外協力隊員として派遣された4名の講師をお迎えして、派遣国での活動を通して体験したこと、現地での文化や人々についてお話しいただきました。生徒たちからは「恵まれた環境で生活できていることに感謝したい」「発展途上国で起きている問題を他人事と考えず、関心を持ち続けたい」といった感想が寄せられ、世界の国々について興味関心を抱くきっかけとなりました。
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9月2日(木)令和3年度 公開ESD発表会を実施しました。今年度は2学年各クラスから選ばれた8グループ、およびホームプロジェクト・自然科学部の計10班の発表となりました。各グループはSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)を踏まえ、環境問題、ジェンダー、いじめ、SNSによる被害、医療格差やエネルギー問題、エコクッキング、二本松市の発展や防災に関する提言など多様なテーマでプレゼンテーションを行いました。アンケート調査やインタビューなどを積極的に行った発表が多く、発表者と会場の生徒との間では活発な質疑応答がなされました。また、発表班以外のグループのポスターはホワイエに掲示されました。
最後にJICA二本松所長 田中宏幸 様より全ての発表について講評をいただき、今後の研究発展のための様々なアドバイスをいただきました。開発にはメリット・デメリットがあり、いろいろな立場の方から意見を聞く必要があるという話はとても示唆に富むものでした。今後も安達高校ではSDGsを指針としたESD活動を継続し、持続可能な社会づくりと生徒たちの幸せな未来の実現につなげたいと考えています。
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7月31日に原子力安全研究協会、経済産業省資源エネルギー庁のご協力をいただき、相双地区の視察に参加しました。双葉町の伝承館を拠点にし大熊町の帰還困難区域や中間貯蔵施設、富岡町、浪江町の請戸地区などを巡り相双地区の現状を視察しました。伝承館に戻った後は、経産省管理職員の方から廃炉や復興の状況・処理水の講座を聴講し、生徒たちは職員の方たちと意見交換会に参加しました。自分たちの目で視て実際に感じた相双地区。生徒たちは「復興への学び」の大切さをあらためて感じ取っていたようでした。
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