日誌

JICA国際理解講座を行いました!

2022年11月22日 13時58分

11月9日(水)に1学年生徒を対象としてJICA国際理解講座が行われました。青年海外協力隊員として派遣された4名の講師をお迎えして、派遣国での活動を通して体験したこと、現地での文化や人々についてお話しいただきました。生徒たちからは「日本では当たり前のことが世界では当たり前ではない。視点を変えたり、相手の気持ちを考えたりしながら、私たちがこうして生活できることに感謝していきたい。」「難民として避難してきた子供も、自国に帰ると、戦争の道具として使われて死んでいく。そんな彼らにも一人ひとりに夢がある。辛い思いをしている子供たちを少しでも救えるようにJICAの皆さんが努力していることを日本人として誇りに思えた。また、日本という平和な国で生きていけること、途上国の人たちに対して少しでも何かできないかと考えるきっかけになった。」といった感想が寄せられ、生徒達は世界にはまだ知るべき課題がたくさんあることに気付き、これからの自分の生き方・在り方について考え・行動するきっかけを掴みました。

 

令和4年度ESD公開発表会を実施しました。

2022年9月21日 10時42分

9月1日(水)令和4年度 公開ESD発表会を実施しました。今年度は2学年生徒全員が個人研究を行い、その中から選ばれた10名による口頭発表および40名のポスターによる発表となりました。

生徒は1年次から総合的な探求の時間でSDGsを意識した課題をグループごとに設定し3学期に校内でポスター発表を行いました。生徒はこの発表を振り返ることで、それぞれの課題意識に応じた個人研究を設定し2年次はほぼ毎週、研究を続けてきました。すべての先生方が分野別にアドバイザーとなり、全校一丸となって準備を進めてきました。

様々なテーマから課題を自分事としてとらえ、アンケート調査やインタビューを行うなど、いろいろな工夫が取り入れられている発表が多く、発表者と会場の生徒との間でも活発な質疑応答がなされました。ホワイエに展示されたポスターもそれぞれで意見交換がなされるなど好評でした。午後は味噌をテーマに3年間のホームプロジェクトをまとめた発表、自然科学部による竜巻被害の発表が行われました。

最後にJICA二本松所長 田中宏幸 様より全ての発表について講評をいただき、今後の研究発展のための様々なアドバイスをいただきました。生徒の探求心の向上が持続可能な社会づくりと私たちの幸せな未来の実現につながることを確信し、今後も安達高校ではSDGsを指針としたESD活動を継続していきたいと考えています。

8月10日(水)飯舘村長泥地区環境再生事業見学会を実施しました

2022年8月22日 16時22分

 東京電力福島第一原発事故に伴い帰還困難区域となっている飯舘村の長泥行政地区は環境省が取り組む除染土壌を再生利用する実証事業を行っていますが、今回の見学会では村内の仮置き場から運び込んだ除去土壌から異物を取り除く大掛かりな施設や、花卉栽培や水田の試験現場などを視察し、再生土壌への理解を深めました。視察後は飯舘村の交流センターに移動し、経産省資源エネルギー庁の木野正登参事官から処理水の海洋放出に関する説明を聞きました。その後長泥地区試験栽培支援員の住民の方や区長さんのお話を伺うと、そのお二人の生の声に想いを揺さぶられた生徒たちから熱心な質問が溢れ出しました。予定時間を大幅に超過してしまいサポートしてくださった方々にはご迷惑をおかけしたが、それ程に充実した研修内容となりました。

 今夏複数回実施してきた復興教育の研修を通して、生徒たちはその柔軟な思考と感性で福島にとっての「復興」や「再生」の意味について深く探究し、福島と自分自身の未来を創造する力をさらに高めることができました。

   

福島第一原子力発電所見学に行ってきました

2022年8月22日 13時13分

 ユネスコスクールとして進めている復興教育の一環で東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの教訓や復興について学ぶ研修を実施しました。

 7月25日に事前学習会を行い、講義1 「福島第一原子力発電所の廃炉に向けた取組とALPS 処理水の海洋放出について」(講師:佐藤 義就氏・経産省資源エネルギー庁)と講義2 「飯舘村長泥地区の環境再生事業について(講師:村山 友章氏・環境省)を受講した後、グループワークとして「福島の復興にまったく関心のないAさんへ」自分たちの班の仮想提案を考えました。「自分自身こそこれまで復興に関心が無かったのでは」と改めて考える深い学びの機会となりました。

 そして8月8日には実際に福島第一原子力発電所へ向かいました。視察に参加した生徒たち18名は富岡町の東京電力廃炉資料館で 廃炉へ向けての説明を受けた後に東京電力福島第一原発を見学しました。構内を専用バスにて移動し、途中で降車して実際に爆発が起きた建屋などを目の当たりにすると当時の傷跡がまだはっきりと残されていることに驚きを隠せない様子でした。また、原発事故から十一年経った今なお多くの方々が廃炉へ向けて携わり努力してくれていることも学びました。

  

British Hills 語学研修を実施しました

2022年8月22日 12時22分

 8月14日から2日間、国際理解教育の一環としてブリティッシュヒルズ(福島県岩瀬郡天栄村)で英国の文化・マナーに触れながら生きた英語を学んできました。昨年に引き続き、例年実施してきた海外研修に代えて国内で行われた研修でしたが、今年度は1年生から3年生までの9人が参加しました。英国の文化を知る “Manor House Tour”,英語での発進力を高める“Survival English”,施設内を探検する“British Hills Experience”,SDGsについて英語で学ぶ“The SDGs and Me”のレッスンに参加し、大きな成果を得ました。

  

 

 

 

 

 

 

京都教育大学附属京都小中学校の生徒さんたちと交流しました

2022年8月22日 12時02分

7月30日(土) 京都教育大学附属京都小中学校の生徒さんたちと交流

 

 同校はエネルギー教育モデル校として「福島と共に学ぶ『未来につながる持続可能なエネルギーを求めて』」の研究を長年実践されていて、その一環で本校との交流も3回目となりました。今回は京都の生徒さんたちと安達高校生で「10年後に私たちが再会したとき、福島はどうなっているだろう。」について想いを巡らせながら議論し、グループごとに発表しました。交流を通して福島を学ぶ京都の生徒さんたちからたくさんの刺激をいただき、安達高校生にとって改めて持続可能なより良き福島の未来を考える良い機会となりました。

意見交換後の発表の様子

児童生徒の探究型学習・課題研究発表会にて優秀賞を受賞

2022年2月3日 16時05分

ESD/SDGsを推進している東北地区の学校やユネスコスクールの児童生徒が参加する探究型学習・課題研究の発表会が1月29日(土)にオンラインで開催され、安達高校2年生4人の探究チームによる「女の子になる、男の子になる、わたしになる」が、「探究型学習・課題研究発表部門」で栄えある優秀賞を受賞しました。安達高校はユネスコスクールとして探究活動を通してESD/SDGsへの取り組みを推進しており、受賞した探究班の生徒たちはおよそ10ヶ月を費やしジェンダーの問題の本質まで掘り下げ研究し「女の子になる、男の子になる、わたしになる」ました。

受賞した探究班メンバー

京都教育大学附属京都小中学校との合同被災地復興視察が行われました。

2021年12月27日 11時32分

 12月23日、京都教育大学附属京都小中学校と合同被災地復興視察および意見交換会を実施しました。参加した1年生6名、2年生4名、3年生9名、合計19名の生徒たちは安達高校をバスで出発し、始めに「とみおかアーカイブ・ミュージアム」を訪問しました。その後、特定廃棄物埋立情報館「リプルンふくしま」で京都教育大学附属小中学校の中学生と合流し、館内と処分場を共に見学しました。次に訪れた「広野町トロピカルフルーツミュージーアム」では、バナナ栽培など復興事業の取り組みについてお話を伺いました。最終目的地は楢葉町の復興拠点でさまざまな生活機能を集約させたコンパクトシティ「笑ふるタウンならは」でした。実際に災害公営住宅などを歩いて見学し楢葉町が目指すこれからのコミュニティの方向性を肌で感じることができました。また、町民の新たな交流の場「ならは CANvas」では楢葉町の復興活動について説明を受け、これからのまちづくりの在り方について京都教育大学附属小中学校の中学生との意見交換やディスカッションを行いました。主に富岡町・楢葉町・広野町の復興の現状を探ることを目的とした視察でしたが、それぞれの町が復興の歩みを止めずに前進している様子を自分の目で確かめることができた巡検となりました。

1学年JICA国際理解講座

2021年11月11日 12時51分

11月10日(水)に1学年生徒を対象としてJICA国際理解講座が行われました。青年海外協力隊員として派遣された4名の講師をお迎えして、派遣国での活動を通して体験したこと、現地での文化や人々についてお話しいただきました。生徒たちからは「恵まれた環境で生活できていることに感謝したい」「発展途上国で起きている問題を他人事と考えず、関心を持ち続けたい」といった感想が寄せられ、世界の国々について興味関心を抱くきっかけとなりました。

     

 

 

British Hills 語学研修を実施しました

2021年10月25日 12時03分

国際理解教育の一環としてブリティッシュヒルズ(福島県岩瀬郡天栄村)で英国の文化・マナーに触れながら生きた英語を学んできました。例年実施してきた海外研修に代えて国内で行われた研修でしたが、今年度は1年生から3年生までの11人が参加しました。2日間で英国の文化を知る様々なアクティビィティーに参加したり、英語での発進力を高める4つのレッスンを受講したりしました。とりわけSDGsについて英語で学ぶレッスンではユネスコスクールの生徒として大きな成果を得たようでした。

日誌

届けよう、服のチカラ”プロジェクト 出張授業が行われました

2015年6月25日 13時38分
ユネスコスクール

  617()3年生の授業「子どもの発達と保育」(家庭科)選択者を対象に、ユニクロ 福島南沢又店 店長代行 長瀬  さんによる出張授業が行われました。
 
ユニクロは教育機関との連携事業として、届けよう、服のチカラ プロジェクトを進めています。着なくなったユニクロの服を回収し、世界中の難民の方々に届けるというプロジェクトです。
 
達高校は授業の一環としてこのプロジェクトに参加します。そこで実際の難民の方々の様子を写真で見ながら、服にはどのようなチカラがあるのか、回収した服はどのように役立てられているのか等の話を長瀬さんにしていただきました。
 
難民の方々の生活の様子や、実際に服が届いた時の様子を目にすることで、難民問題についてや、自分たちでできる社会貢献についてを考えるきっかけになったようです。以下は、生徒の感想の一部です。


 「難民」という言葉自体は聞いたことがあったけど、具体的な事は知らなかったので難民の現状を知れてよかったです。動画で見た子供たちに服をわたし、服をもらった子供たちが笑顔になっているのを見ていたら泣きそうになりました。私もこのプロジェクトに協力していきたいと思いました。


   
 
 安達高校はこの活動に参加することで、世界につながっていきたいと考えています。

以下のリンクより生徒の感想がご覧いただけます。

ユネスコスクール


ESD大賞を受賞しました
 

           
全国約650校のユネスコスクールの中から、ESD(持続可能な開発のための教育)への取り組みが評価され、グランプリとなるESD大賞を受賞しました。


県内初ユネスコスクールに認定


 本校では平成24年度より、震災からの復興や未来の在り方について考える「復興教育」に取り組んでいます。このような中、平成24年12月に、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「ユネスコスクール」に認定されました。県内の幼小中高大を通じて認定されたのは初めてとなります。ユネスコスクールとは、国際理解や人権尊重、持続可能な発展などユネスコが提唱する理念を、教育を通じて目指す学校です。世界181か国で9000校以上が認定されており、日本の認定校は平成25年1月現在、41都道府県で550校となっています。

 大震災後4年が過ぎました。今でも生徒が被った傷は決して癒えてはいませんが,子供という最も大切な存在を,心配の消えない環境下の学校に送り出さなければならない保護者・地域の方々が,さらに深い傷を負っていることを感じます。しかし,未来を創ろうと、前向きに努力する子供たちの様子は、多くの大人を勇気づけることになり、ひいては福島復興にも繋がっていくものと思います。安達高校の「復興教育」は、生徒自らが自身の人生を真剣に捉えながら、持続可能な未来を創造するユネスコの理念を中心に据えたユネスコスクールとしての活動を展開していきます。
 

    


【目 標】 
 1今後訪れる様々な物事に対して、力強く乗りこえる力を養う。
 2持続可能な将来のためには、知識や経験が必要であることを実感し、通常の学習の重要性を認識させる。
 3自分の人生や将来像を自分の頭で考え発信できる表現力を養う。

【教育内容】 
 放射線対策教育
  福島県が置かれている現状を認識する必要があることから、「放射線対策教育」を実施。まずは、放射線、放射性物質、放射能の意味、内容を学び、安達高校における放射線量を把握する。さらに、福島県復興のために高校生ができることや、、その社会的な影響力について学習を行っている。
 再生可能エネルギー教育
  外部講師(大学や企業等の専門家)を招き、地球温暖化の現状とその原因について講演をしていただく。また、こうした状況を改善するための1つとして、再生可能エネルギーの必要性について学んでいる。
 持続発展教育(ESD)
  様々な国際機関と連携し、世界的な視点で地球の現状や将来像を考え、持続可能な社会を目指すための学習を行っている。
 交流学習
  アジア諸国のほか、アメリカやフランスの高校生との交流を行い、広い視野や、解決しなければならないたくさんの課題を共有し、改善策について考えている。


    
【ESD防災アジア次世代リーダー    【OECD東北スクール】       【日韓中高生フォーラム】 
   国際ワークショップ】
 (文部科学省・公益財団法人ユネスコ・ (OECD・文部科学省・福島大学主催) (文部科学省・大阪府立大学主催)
 アジア文化センター主催)