日誌

記事(ユネスコスクール1)※H27年9月1日以前

安達学園中京高等学校(岐阜県)との交流会を行いました。

  本校では、ユネスコスクールとして持続可能な開発のための教育(ESD)を実践しています。生徒たちはこれまで、福島の現状、そして持続可能な社会のためには何が必要なのか、自分たちにできることは何なのかを考え、そして発信し続けてきました。他校との交流も、その活動の一つになります。
 
 8月19日(水)に、岐阜県にある安達学園中京高等学校商業コース12名の生徒が来校し、本校生徒12名との交流会を行いました。概要は以下の通りです。

 日  時 : 平成27年8月19日(水) 9:00~13:30
 会  場 : 本校3D講義室・調理実習室
 内  容 : 安達高自然科学部活動報告
        中京高活動報告
        二本松の食文化の紹介(安達高)
        岐阜の食文化の紹介(中京高)
        ディスカッション(震災当日の様子・高校生の私たちにこれからできること)
        調理実習・昼食


 中京高商業コースでは、
東北支援ショップ「中京商店 真剣堂」という、東北の品物を岐阜で販売し、その売り上げの一部を東北へ寄付するという支援活動をおこなっています。
 その形態はまさに企業そのもので、社長はもちろん、施設課や仕入れ課、宣伝課、経理課を設置しているそうです。商業コースという特色を存分に生かした活動で、なんと卸値での商品の仕入
れから販売まですべて自分たちで行っているそうです!


 
  
        ようこそ!              
  真剣堂の発表です。          二本松の食文化の発表です。

   
   ディスカッションの様子です。     班の意見をまとめて発表しています。      このようにまとめました。

 今回の交流会のテーマの一つは「食」でした。お互いの食文化を紹介するのであれば、実際に食べてしまおう、という生徒の提案により、調理実習が行われました。実習では、災害時でもご飯が炊けるようにと、土鍋炊きごはんを作り、その間にいんげんのえごま和え、トマトの甘酒かけを作りました。これにきゅうりの三五八漬け、そして千の花様にご提供いただきました
二本松の郷土料理「ざくざく」、そして岐阜の郷土料理「五平餅」を加えた豪華なお昼ご飯を一緒に食べました。

  
調理実習。みんな一生懸命頑張りました。       今日のお昼ご飯。                 いただきます! 
 
 他県の高校生同士で交流を持つ機会はというのはなかなか得られません。ですが、同年代の活動というものは何よりも刺激になります。経験は人を変え、成長へ導くことを信じ、本校はこれからも全国の高校生との交流を積極的に行っていきたいと考えています。
 今回生まれた中京高校との素晴らしい縁を絶やすことなく生かしていきたいと考えています。この度は遠路はるばるありがとうございました。


                   お疲れ様でした! 

 最後になりますが、この度の交流会にあたり、ざくざくを提供していただいた千の花様、生徒研修を行っていただいた檜物屋酒造様、本当にありがとうございました。

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ESD海外研修のため、本校生徒14名がオーストラリアへ出発しました

  今年度、本校のESDは、広い意味での復興教育と国際理解教育を二本柱として行っています。異文化と接することは反対に自分たちのことを知り、広い視野を持つこと、さらに語学研修の良い機会となります。今回参加するのは生徒14名、引率教諭2名です。福島県が実施している「ふくしまの未来を担う高校生海外研修支援事業」の助成を受けながら実施します。一行は8月1日(土)にオーストラリアへ向けて、成田から旅立ちました。
  
  無事オーストラリアに到着しました       カンガルーと一枚           語学学校にて
  生徒たちはクイーズランド州ブリスベン郊外で、
ホストファミリー宅にてホームステイをしながら語学学校で英会話を学んだり、福島の現状を伝えるプレゼンテーションをしたりします。また、8月7日(金)にはモートン島で自然環境保護の取り組みについて学びます。帰国は8月9日(日)の予定です。

  今、これを書いている私は全く英語を話せませんが、これまで2回海外へ行きました。治安の悪い路線バスで爆睡したり、若いお兄さんに2ドルをせがまれたりといろいろありましたが、それ以上に言語の壁とは自分が思っていたよりも高くはないということを感じました。是非、本校の生徒たちには、積極的に異文化に触れ、自分の世界が広がる瞬間を感じて欲しいと思います。

  安達高校はこれからも、異文化交流の機会を積極的に設け、生徒が世界とつながる活動を支援していきたいと考えています。
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「千功成」蔵元 檜物屋酒造店を訪問しました。

 8月19日(水)、岐阜県より安達学園中京高等学校商業コースの方々との交流会を本校で行い、お互いの地域の食文化を紹介しあう予定です。よって、実際に地元で食材を作っている企業に話を聞き、実際に体験することが必要であると考えました。その第1弾は二本松市の醸造店「国田屋醸造店」で味噌作り体験を行いました。【過去記事参照】
 
今回はその第2弾として、7月28日(火)、明治7年創業二本松市の地酒「千功成」の蔵元である檜物屋酒造店を訪問し、日本酒ができるまでの説明を伺い、蔵の見学をさせていただきました。

 

 軟水と硬水では発酵の進み具合が違うことや、日本酒用の良い麹についてなど、日本ならではのわざに触れ、地元の資源を使って地酒中の地酒を作る檜物屋酒造様の仕事に触れた生徒たちはとても感動している様子でした。
 お中元の時期でとても多忙なのにもかかわらず、ご対応いただいた檜物屋酒造店の皆様、本当にありがとうございました。

 以下は生徒の感想です(抜粋)
・味噌作り体験に続いて二本松の酒屋さんに行って話を伺ったり作る所を見せていただいたりしました。話を伺っているときはまだお酒を飲めない私たちよりも同行した先生たちの方が楽しそうでした。
でも作業場の見学やお酒作りの行程、歴史の説明などのお話はお酒が飲めなくても純粋に知識として興味深くとても参考になりました。 
使用する水によって辛口になったりすることを初めて知りました。それと材料になるお米は一般的に食用とされるものより高くてそれを削って使うのでお酒は贅沢なものなんだと思いました。
・歴史のある二本松の酒屋さんに行って話を聞いたり見たりして、今まで知らなかった工程を知り、新しい知識を得ることができました。酒づくりの歴史に触れたり今の酒屋さんたちが抱える問題を知ったり、又私たちでも甘酒などを作ることができると知りました。私たちの住む二本松にはたくさんの歴史、文化のあることは素晴らしいことだと思いました。これから実行できることは実行し、生かしていきたいです。
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国田屋醸造にて味噌作り体験をさせていただきました。

 8月19日(水)、岐阜県より安達学園中京高等学校商業コースの方々との交流会を本校で行い、お互いの地域の食文化を紹介しあう予定です。よって、実際に地元で食材を作っている企業に話を聞き、実際に体験することが必要であると考えました。
 
そこで、今回はその第1弾として、中京高校との交流会に参加し、発表する本校生徒2名が7月23日(木)に1777年から二本松市で味噌・醤油を作り、販売し続けてきた国田屋醸造にて、味噌作り体験をさせていただきました。
 
 初めての体験だったので初めは戸惑っていたようですが次第に作業にも慣れ、最後のほうではその仕事ぶりにお褒めの言葉を頂けるほどもりもりと働いていました。
 作業が終わった後は、国田屋醸造が営む「蔵カフェ 千の花」で味噌の味付けについてや、きゅうり農家が抱える課題など、非常にためになるお話を聞き、食に関する課題を見つけることができました。
 
           味噌作りは重労働です               たくさんのお話を聞かせていただきました
 

 安達高校は地域とのつながりを密にし、地域での活動から世界の持続可能な開発のための課題を考えていきたいと考えています。
  「千の花」の皆様、本当にありがとうございました。

以下は生徒の感想です(抜粋)
・味噌作り体験は今回が初めてで、知識や経験として得たものや感じたものはたくさんあるのですが、意外と重労働だっとことが一番衝撃でした。運動部だった中学時代をしのいで汗をかきました。でもすごく楽しかったです。
・私はみそが大豆と麹と塩だけでできていることを初めて知りました。また、作業の大変さや、こうじの量で味噌の味が変わる味噌の奥深さに気付くことができたのでよかったです。
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清心女子高等学校との共同プロジェクト"Photo Session"がスタートしました。

  7月23日(木)に岡山県の清心女子高等学校3学年と安達高校美術部共同プロジェクト"Photo Session"のキックオフミーティングをインターネット電話サービス「Skype」を用いて行いました。
   
              本校の様子です                                                  本校の様子です                                       清心女子高の様子です
  今年の3月29日に岡山県で福島
×岡山復興学生サミットが開催され、本校岡山ESD班(現3年生)が参加しました。このイベントを通して本校と清心女子高等学校とのつながりが生まれました。岡山と福島という遠く離れた地の間で結ばれた絆を絶やすことなく深化させ、共に復興へ向かっていくためにも、お互いの地域的課題・共通課題を共有することが重要であると考え、共同プロジェクト"Photo Session"を立ち上げました。

 "Photo Session"とは、あるテーマに従ったノンバーバル(非言語)な写真を用いてお互いのメッセージを表現しあう取り組みです。安達高校は地元の風景や、スーパーの岡山県産の商品、ガラスバッチ等をモチーフとした写真を撮ることになりました。

 試験的かつ挑戦的な取り組みですが、この共同プロジェクトを通して新たな交流・情報発信の形を模索していきたいと考えています。

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